秋の味覚栗を使った栗ご飯を作ったのですが、やはりというか、想像通りというか、とてもおいしい栗ご飯になったのでレシピなどを書いておきます。
目次
栗ご飯
個人的な「ご飯」ランキングでも人気の部類に入る栗ご飯。栗ご飯とはその名の通り、栗を使った料理で、白米(ご飯)と一緒に栗を炊く料理です。栗は一般的に秋に流通するため、秋の味覚としても知られています。
ここ台湾で秋を感じるにはどうすれば良いかと考えを巡らせておりますが、栗ご飯はまさに秋を感じるのにうってつけです。
作り方
栗ご飯の作り方は、皮むきさえ終われば後は簡単です。
材料
栗ご飯の材料はいたってシンプル。今回は以下の材料で作りました。
- 栗 450g
- うるち米 300g(乾燥時)
- 水 320g(洗米時に80g吸水されたため、合計400g使用)
- 塩 1g弱
台東の米
今回使用したのは台湾台東のお米です。
ここ台湾において、台東は米の産地として知られています。そのため、スーパーに行けば台東の米がたくさん売られていて、容易に入手することができます。
特に有名なのは台東の中でも池上と呼ばれる地域で、池上発祥のお弁当である池上飯包は台湾で最も有名なお弁当の一つです。
そしてその池上から南に少し行ったところにある關山鎮という町には「米國學校」なる米をテーマにした観光スポットまであります。
もち米不使用
棚にもち米がありましたが、今回はもち米を入れませんでした。栗おこわを作る場合は逆にもち米を使います。もち米とうるち米(一般的なお米)を混ぜて作る方もいますし、私もそうやって混ぜて栗ご飯を作ることもありますが、今回はもち米不使用の栗ご飯としました。
中国の栗
台湾で流通している栗のほとんどは中国から輸入されたものだそうです。実際我が家の近隣で購入できる栗は中国のものばかりでした。
今回栗ご飯に使用した栗も中国の栗です。覇王栗と書かれていますが、これは品種ではなく、商品名になっているようです。
栗ご飯にして食べた時の味はとてもよく、また食べたいと思わせる味でした。
2合に450gの栗
私は具がたくさん入っているご飯が好きです。そのため、今回も栗をたくさん使いました。
今回はお米約2合分に当たる300g(乾燥状態の米約2合)に450g(皮を剥く前)の栗を使いましたが、この比率だと栗がゴロゴロ入っていて、食いごたえ抜群です。
3合にしてもおいしく食べることはできると思うのですが、もう一つ2合にした理由があります。それは炊飯器が3合炊きなので、3合の米と栗を一緒に炊くとパンパンになってしまうか、あふれる可能性があったからです。
いや、実際はたまたま購入した栗が1パック450gぐらいだったのでそれを全部使っただけですけれども、結果的に激ウマの栗ご飯となりました。
手順
今回は栗を冷凍し、熱湯で皮をふやかしてから剥くというのを試してみました。
- 栗を冷凍する
- 冷凍した栗を熱湯に入れ5分ほど浸しておく
- 薄皮も含めて栗の皮を剥く
- 洗米し、水を入れ、塩を混ぜておく
- 栗を上に並べ、炊飯器の炊き込みご飯モードで炊いたら完成
栗の皮むき
栗の皮むきは水に数時間浸してから剥くと簡単だとか、凍らせたものを熱湯に数分つけておいてから剥くと簡単だとか言われます。今回は後者の凍らせる方法を試してみました。
結論から言うと、一つの栗の皮を剥き終わるのに、早いと30秒で剥けました。私史上、これはおそらく最速です。
とはいえ、包丁の扱い方など、技術面が以前とは異なるなどの違いがあるとも思われ、必ずしも冷凍の方法が早いとも言い切れない感じもします。
ただ、それでも処理後の栗の鬼皮は柔らかく、手でもがんばれば上の方は剥けそうでした。下の方が頑固で手では剥けなそうでしたし、渋皮も手では向けませんでした。
塩の意味
塩を全体重量に対して0.1%程度入れました。これは材料の味を際立たせるためです。0.1程度では塩味と言えるほどの塩加減にはなりません。あくまでも材料の味を際立たせる効果を狙ったものです。
塩は地中海の塩で、スペイン産でした。特にこだわったわけではありません。家にたまたまあった塩を使いました。
浄水
米を炊くときは基本的に浄水を使うようにしています。本当は洗米の時も浄水を使った方が良いのだそうです。
というのも、洗っているそばから米は水を吸っていくからで、今回も300gの乾燥した米を洗い終わった時の重量は380gになっていました。
ザルなどで水きりをしたわけではないので多少ボウルの中に残っていた切り切れなかった水も含めて380gになっていました。
最後に
日本では秋の味覚として知られる栗ご飯ですが、そういえば台湾で栗ご飯ってみたことがないかもしれません。
味覚ってその人それぞれの食習慣が関係すると思っていて、台湾の方の舌には合わないということもあるのかもしれません。
試しに台湾の方にも食べてもらいましたが、そんなに悪い評価ではありませんでした。ただ、建前で言っているだけかもしれませんね。
個人的には大好きな味だったので、機会があったらまた作ろうと思います。いや、ほぼ確実にリピすると思います。