家で菌床ブロックからキノコを栽培してみました

家でキノコを栽培できるキノコ栽培キットというのが日本にも台湾にもありますが、突然家族がなんのキノコかわからないキノコ栽培キットを頂いたとかで持ち帰ってきたのでキノコを栽培することになりました。

家でキノコ栽培

天然のキノコというのは鬱蒼とした森などで木の陰に生えているものという印象があります。種類によってはベランダの鉢植えの中から発生する場合もあり、家庭菜園をしている方は見たことがある方も多いのではないかと思います。

人工的にキノコを栽培する場合、椎茸の原木栽培が有名でしょう。伐採した木に椎茸の菌糸を植え付け、数年かけて菌糸が原木を菌だらけにして、そして椎茸が芽を出します。

スーパーで売られているシメジなどは菌床栽培と言って、原木などは利用せず、木屑などを利用した菌床を作り、そこからキノコを栽培するというやり方で、湿度や温度が管理された部屋で栽培されることが多いようです。

家でキノコを栽培するキットというのは、後者の菌床を利用したものになります。木屑などの培地が菌糸で真っ白くなったものが菌床です。

持って帰ってきた家族曰く、光が当たらない場所で、毎日霧吹きで水を与えると良いのだとか。

ポインセチアの短日処理でも利用した真っ暗な部屋があるのでそこに設置し、朝と夜に霧吹きで水を吹きかけました。

キノコの発生

菌床から発生したキノコ
菌床から発生したキノコ

数日すると発芽というか、キノコの子供みたいのが誕生します。最初、モリモリ大きくなることを期待した家族は大喜び。しかし、そんな期待とは裏腹に、キノコはあまり大きくならず、黄色くなって枯れてしまいました。

上部分を切り取った菌床
上部分を切り取った菌床

何が原因だったのかわからないままに家族から見捨てられた名も無いキノコの菌床。仕方ないので勝手に包丁でカットして、水をたっぷり含ませ、真っ暗で空気の動きが全くない部屋から出して直射日光の当たらない場所に設置。

菌床にかぶせた蓋
菌床にかぶせた蓋

完全に覆うのではなく、多少空気が流れるようにプレスチックケースをかぶせました。

無事に発生したキノコ
無事に発生したキノコ

多少時間はかかりましたが、大体3週間ぐらいでいくつか収穫できました。

わかりにくいキノコ発生の条件

ベランダで植物を育てているとプランターの中でキノコが発生することがあります。もちろんキノコの発生は意図していないので、キノコ発生のための条件を揃えたりなどしていません。

ベランダに勝手に生えるキノコを見てみると、直射日光が当たりにくい場所で、ちょっと奥まっているような場所に発生することが多いように思われました。

そのため、まず、直射日光が当たるような場所は避けた方が良さそうです。

それから、奥まった場所は多少の湿気を保持している状態になっていると思われます。そのため、やはり湿度の保持は大切でしょう。

屋外ということもあり、風は吹きます。そして、密閉はされていません。そのため、風にも多少は当たるし、湿度の変動もあるはずです。ただ、多少奥まっているところで発生することが多いので風がビュンビュン吹くような感じでもありません。

ベランダで大豊作となったキノコ

発生したキノコ(上からの写真)
発生したキノコ(上からの写真)

室内の人工的な環境よりベランダの方がキノコにとっては良い環境なのかもしれないと考えて、ベランダの奥まったところに菌床を設置し、毎日水をかけ続けたところ、大豊作となりました。

大豊作となったキノコ(横からの写真)
大豊作となったキノコ(横からの写真)

たまたまタイミングが重なっただけ?とも思いましたが、それでも環境が適していないとここまで大きくはならないのではないかと思います。

キノコが多く発生しているのは、以前切り取って中の木屑の茶色い部分がむき出しになっていたところです。時間が経つにつれてその茶色かった部分にも菌がまわって白くなり、そこからキノコが発生しました。傷をつけて中の部分を外界に触れさせるのも一つのポイントのようです。

これを見たときはテンション上がりました。キノコ栽培、難しいですが楽しいです。

大豊作となった環境

今回大豊作となった時の環境を以下のとおりまとめておきます。

ベランダの奥まった場所に設置

通常は直射日光がほとんど当たらない、奥まった場所があります。そこはちょうど日陰が好きと言われるミョウガの栽培に挑戦している場所でした。

奥まっていて直射日光が当たらないこともあり、ミョウガの鉢は表面があまり乾燥せず、朝から晩まで水分を保持している状態が多いです。

家の中で栽培していた時、朝晩の2回霧吹きで水をかけていましたが、菌床が乾燥していることがありました。ベランダのミョウガの鉢に乗せておけば、上面は乾燥しているように見えても、下面が水分を保持している状態になるので、菌床周囲の湿度は室内栽培時よりも高かったのかもしれません。逆を言えば、この湿度が問題だったのだとすれば、湿度保持の仕方を工夫すれば室内でも持った収穫できたのかもしれません。なお、ベランダでも水をかけたのは1日に2回のみです。

最後に

キノコ栽培は思っていたより難しかったです。でも、最後にちゃんとしっかり収穫できたので、楽しさも知ることができました。

収穫後の菌床ブロックをまだ使用していて、次のキノコが出てこないか待っています。もっともっとキノコ栽培が上手になりたいです。