バンレイシの食べ方 かなり熟したバンレイシをいただきました

冬から春にかけて食べることができる台湾のフルーツの一つにバンレイシがあります。バンレイシを買ってきたのでその味や食べ方などを簡単にご紹介します。

バンレイシとは

熟したバンレイシ
熟したバンレイシ

バンレイシ(蕃茘枝)は南国フルーツの一つで、台湾では釋迦(すーじゃー)などと呼ばれます。日本語ではバンレイシという名前のほかに、釈迦頭(しゃかとう)という名前もあり、釈迦頭の方が中国語の釋迦(すーじゃー)に近い名前になります。

バンレイシはバンレイシ科バンレイシ属の植物で、同じバンレイシ属には以前から私がベランダで育てているアテモヤもあります。実際、これらは見た目も味も似ています。

バンレイシの収穫時期は冬から春にかけて。ちょうど本記事執筆時が収穫時期で、早速買ってきました。

バンレイシの大きさ

かなり熟した小ぶりのバンレイシ
今回購入した、かなり熟した小ぶりのバンレイシ

今回購入したものは直径10cmもなさそうでしたが、直径12cmぐらいのものが多いように思います。

アテモヤとの違いは?

以前から育てているアテモヤとの違いは主に外観に現れます。バンレイシはお釈迦様の頭のような粒粒が独立していますが、アテモヤは粒粒が独立しておらず、滑らかにつながっているような形状です。

その違いを除けば非常に似た果物だと言えます。

バンレイシの食べ方

初めて見る果物は食べ方も謎だったります。以下に食べ方を記載しておきます。

バンレイシの食べごろ

バンレイシはしっかり熟してから食べます。新鮮な緑色をしている場合は熟していない可能性があり、追熟が必要になります。熟すと実が少しずつ黒っぽく変色してくるのと同時に柔らかくなってきます。少し黒くなって多少柔らかくなった頃が食べごろです。熟しすぎると今度は勝手に実がボロボロと崩れ始めるので適期を見極める必要があります。

皮の剥き方

かなり熟したバンレイシを割ったところ
かなり熟したバンレイシを割ったところ

バンレイシが熟したら、皮を剥きますが、包丁などは必要なく、ちゃんと熟したバンレイシは手で割ることができます。

スプーンを使って食べるバンレイシ
スプーンを使って食べるバンレイシ

皮を剥いた後は、そのままかぶりついてもいいですが、私はスプーンを用意してすくうようにして食べることが多いです。

バンレイシの皮は食べません。

バンレイシの種

中には黒い種が入っていて、その周りを果肉が包んでいます。種を食べることはできません。種の周りの果肉を食べます。

バンレイシの皮付近の果肉
バンレイシの皮付近の果肉

種の周りの果肉だけでなく、皮のそばに残った部分も少し食べることができます。味はほぼ同じなので、残さず食べたいところ。

アテモヤの食べ方もバンレイシの食べ方も基本的には同じですが、アテモヤの場合、最初は包丁で切ったりします。

バンレイシの味

英語ではSugar appleと呼ばれるそうで、その名にたがわず、非常に甘みの強いフルーツです。

似た味のフルーツがないか考えてみたのですが、バンレイシはバンレイシで、アテモヤなどのバンレイシ属のフルーツを除けば似ているフルーツは思い浮かびません。しいて言うならバナナに近いような気もします。

トロピカルフルーツが好きな方は好きな味なのではないでしょうか。私は好きな味です。おいしいと思います。

バンレイシの値段

今回購入したバンレイシは小ぶりのバンレイシで、値段は40台湾元ほどでした。記事執筆時のレートで日本円にすると175円前後のようです。

日本のバンレイシ

日本では沖縄などでバンレイシを栽培している農家さんがいるそうです。もしかしたら通販などにも対応しているかもしれません。

いつだったか台湾台東のアテモヤを日本に輸出するという取り組みがありましたが、今年はどうなったのでしょうか。

他のバンレイシ属の果物

バンレイシ属は似たものが多いですが、中には黄色くてトゲトゲのものやチェリモヤと呼ばれる物、有名なポポーなどもバンレイシ属なのだそうです。

バンレイシやアテモヤ、チェリモヤは台湾では非常によく見かけます。黄色いものやポポーはあまり見ないように思うので、今度見かけたら買ってみようと思います。

バンレイシの種まき

バンレイシの種
バンレイシの種

バンレイシには種が豊富に入っています。水に浮かぶ種は取り除こうと思い、まずは種を洗って浮いている種を見てみたのですが、泡が付きやすく半分以上が浮いてきてしまいました。そしてそれら、浮いてきた種を全て処分し、完全に沈んだ種のみを厳選して確保しました。

アテモヤを発芽させたときは、4月に種まきをして、一か月程度で発芽しました。2月に種まきをすると早すぎるかもしれませんが、後日試してみようと思っています。台湾で苗から育てる場合に植え付けるのが2~4月だそうです。

アテモヤは発芽率50%ぐらいでした。このバンレイシの厳選した種なら発芽率も上がるでしょうか。

最後に

バンレイシはおいしいです。日本にいたときは見たこともありませんでしたし、当然食べたこともありませんでした。

台湾から輸出されたアテモヤや、そもそも沖縄でもバンレイシやアテモヤが栽培されているようなので、ネット通販などで簡単に手に入るかもしれません。

バンレイシやアテモヤは、トロピカルフルーツが好きな方にはぜひおすすめしたいフルーツです。台湾旅行の際やネット通販で見かけたらぜひ食べてみてください。