2023年2月ごろに食べたバンレイシの種を取っておき、土に蒔いておきました。その後、バンレイシかははっきりしませんが、何かが発芽して、育て始めました。
目次
バンレイシとは
バンレイシとはバンレイシ科バンレイシ属に属する果物の名前で、釈迦頭(しゃかとう)などとも呼ばれることがあります。私の住む台湾では釋迦(すーじゃー)と呼ばれています。
同じバンレイシ属にはアテモヤやチェリモヤなどがありますが、それらの中で、台湾ではもっともポピュラーなバンレイシ属の果物がこのバンレイシです。
バンレイシの種
バンレイシの種はアテモヤの種にそっくりでした。
アテモヤの時と同様に食べたときに出てきたバンレイシの種を水で洗い、今回は2日ほど水に浸けておきました。
種の色と形状
バンレイシの種は黒に近いこげ茶で、固い殻に包まれています。アテモヤの種と非常に似ているのですが、アテモヤよりも細長いと感じました。
種の殻
アテモヤ同様、バンレイシも固い殻に包まれていました。アテモヤの時にはこの固い殻を剥いたものと剥かなかったものを用意して、どちらの方が発芽しやすいかを実験してみましたが、その時の結果がほとんど変わらないものだったので、今回のバンレイシの種まきにおいてはこの殻は剥かず、浸水した後にそのまま土に蒔きました。
我が家の育て方
バンレイシを種から発芽させてベランダで育て始めました。
なお、種まきした土を一度処分してしまい、そこから生えてきたものなので、おそらくバンレイシではありますが、違う植物である(去年のアテモヤの種が残っていて発芽したものとかの)可能性もあります。
バンレイシの種まき
2月中旬、2日ほど浸水したバンレイシの種を、ベランダにあった使い古しの土に蒔きました。
覆土
バンレイシの種を蒔くにあたって、覆土は地表から1cm程度としました。これもアテモヤを発芽させた時と同じです。
発芽しなかったので処分
アテモヤの時は4月初旬に種まきをして4月末には発芽しました。種まきから発芽までかかった期間は一か月程度でした。
今回のバンレイシは2月に種まきをしたのでもう少し時間がかかるかもしれないとは思っていましたが、5月中旬になっても発芽しなかったので失敗したと思い、処分してしまっていました。
突然発芽したバンレイシと思われる植物
我が家のベランダには使わなくなった土をまとめておく場所があるのですが、6月になってそこからアテモヤのような姿で発芽した何かを見つけました。
種の形状を見るとアテモヤよりも細長く、バンレイシの種に似ています。気温が高くなったからなのか、日照条件が変わったからなのかはわかりませんが、どうやらバンレイシが発芽したようでした。
発芽適温
発芽した時期の平均気温は27℃でした。アテモヤは平均気温が23℃前後のころに発芽したので、アテモヤよりもバンレイシの方が暖かい時期に発芽したことになります。
発芽率
鉢には10個ぐらいの種を蒔いていました。それらすべてを同様に処分していたのですが、発芽したのを確認できたのは1つだけでした。
そのまま鉢で管理していたら結果は異なっていた可能性がありますが、今回は発芽率10%ぐらいとなりました。
発芽後の種
種の部分は取れていました。アテモヤの種同様、中はちょっとグロテスクです。
バンレイシの苗
私の住む台湾ではバンレイシの苗をネット通販で購入することもできます。価格はおおむね200元前後のようです。
他のバンレイシ属の果物もそうですが、熟すとかなり柔らかくなるため、あまり輸送には適していないようです。そのため、日本では沖縄などのバンレイシを生産している地域を除き、あまり多く目にするものでもないかもしれません。
そういう意味では栽培に挑戦するのも良いかもしれませんが、あまり耐寒性もないようなので、冬に寒くなる地域で栽培する場合は温室内で栽培するなど、いろんな工夫が必要になるようです(我が家のある地域は冬でも平均気温が10℃を下回ることは稀です)。
バンレイシの栽培場所
他の植物たちも同様ですが、バンレイシはベランダで育てることになります。小さなベランダです。午前中の数時間しか直射日光は当たりません。そんなベランダですが、アテモヤは結構元気に育ってくれているので、バンレイシも同様に育ててみようと思います。
もっとも、処分した土から発芽したものなので、これが本当にバンレイシかはまだはっきりわかってはおりません。
最後に
日々これ勉強で、いろんな植物を発芽させては育てています。その中で枯れてしまった植物もたくさんあります。何がいけなかったのか、試行錯誤を繰り返しながら栽培しています。
今回のバンレイシは初めての試みです。アテモヤと同じバンレイシ属なので、育て方も似ているのではないかと思っています。