台湾に住んでいると里芋を入手することが簡単ではありません。地域差もあるのかもしれませんが、私が住む地域で今まで里芋を見たのは農協のスーパーの直売コーナーの一回だけです。
そんな里芋もネット通販なら手に入ります。今回初めてネット通販で里芋を購入してみたのでレビューしてみたいと思います。
目次
ネットで購入した里芋
台湾にはmomo、蝦皮、PChomeといったネット通販があり、普段から頻繁に私もネット通販を利用しています。
それぞれ生鮮食品から家電製品まで様々な商品が売られており、里芋のような台湾ではマイナーと思われる野菜もネット通販なら購入することができます。
タロイモの可能性
見るからに里芋で、説明を読む限り里芋の特徴と一致してはいるものの、商品が届くまでは半信半疑でした。
台湾には里芋によく似たタロイモがあり、以前間違ってタロイモを購入したことがあるからです。
結果的に今回は台湾でよく食べられるタロイモではなく、日本の里芋に近いものでした。
里芋でキヌカツギを作る
里芋の調理方法はいろいろありますが、その中で今回はキヌカツギを作ることにしました。
材料
- 里芋 好きなだけ
キヌカツギは里芋を蒸す料理です。特段調味料もありませんし、他の材料もありません。しいて言うなら、蒸しあがった里芋は醤油に付けて食べたので、醤油も材料と言えるかもしれません。キヌカツギは塩でも美味しいと思います。
作り方
- 里芋をタワシでキレイに水洗いする
- 蒸籠(蒸し器)に洗った里芋を並べ、20分蒸したら完成
蒸しが足りないと芯の残ったキヌカツギになり、ちょっと「シャリっ」に近い食感を感じます。あまり気分の良いものではないので、蒸し加減は要調整です。今回私は爪楊枝を使ってすんなり爪楊枝が貫通するかを目安にしたのですが、ちょっと甘かったようです。
爪楊枝がすんなり貫通しない場合は蒸し時間が足りていません。さらに追加で蒸して、再度チェックすると良いと思います。
キヌカツギの味
今回初めてネット通販の里芋をキヌカツギにしましたが、味は日本で食べ慣れた里芋に非常に近いものの、粘りはあまりありませんでした。
一口に里芋と言ってもいろんな品種があり、やはり台湾で生産されているものと、日本で食べ慣れていたものは品種が異なるのでしょう。
でも、スーパーなどでよく見るタロイモとは全く違い、かなり理想に近い味のキヌカツギとなりました。
里芋で煮物を作る
キヌカツギでもおいしく里芋をいただきましたが、煮物にもしました。
材料
- 里芋 15個前後
- 砂糖 小さじ1
- 醤油 小さじ2
- 酒 小さじ2
上記の調味料でかなり優しいお味になります。好みで調整すると良いと思います。
だし汁不使用
だし汁を使うともっと美味しくなると思いますが、なくてもそれなりにおいしい里芋の煮物ができます。だし汁が用意できない場合などは今回のようにだし汁無しで作る場合もあります。
作り方
- 里芋をタワシでキレイに水洗いし、乾燥させる
- 乾燥してから皮を剥き、大きいものは半分か三分の一程度に切る
- 里芋とヒタヒタになるぐらいの水(分量外)、調味料を鍋に入れ、落し蓋をして、時折芋を動かしながら煮る
- 煮汁が少なくなって、里芋に火が通れば完成
里芋を切ると手がかゆくなる
里芋は濡れた状態で切ると手がかゆくなりますが、乾いた状態で切るとかゆくなりにくいです。そのため、まずは一度タワシなどでキレイに水洗いし、それを乾燥させ、それから皮を剥いて切れば、あまり手がかゆくならなくて済みます。
落し蓋をすると吹きこぼれやすい
我が家に立派な落し蓋はないので、アルミホイルをくしゃくしゃにして落し蓋の代わりにしているのですが、アルミホイルを入れると一気に泡が上の方まで上がってきてアルミホイルを押し上げてしまい、簡単に吹きこぼれてしまいました。
そのため、火加減を調節したり、上まで上がってきてしまったらアルミホイルを一度外したりを繰り返しながら煮詰めていきました。
下茹で不要
今回の作り方では里芋を下茹でしていません。下茹でをしなくてもおいしく作ることができました。
油で炒めない
今回の作り方では里芋を油で炒めていません。先に炒めた方が煮崩れしにくいとか、味に変化があるとか、何かしらメリットがあるのだとは思うのですが、特段炒めたりはしませんでした。
里芋の煮物の味
美味しかったです。これならネット通販で里芋を買うか迷っていないで早く購入するべきでした。
もちろんだし汁を入れたり、下茹でや先に炒めるなどすれば更においしくなるのでしょうが、手早く、簡単に里芋の煮物を作るのも悪くないなと思いました。
里芋栽培にも挑戦
今回は正味1.2kgぐらいの里芋を購入したのですが、2個だけ調理せずに土に植え付けてみました。まだ発芽しておらず、発芽を待っている状態です。
最後に
やはり里芋はおいしいです。これを本当はおせち料理に入れたかったのですが、間に合いませんでした。
来年のおせちにはネット通販で購入した里芋か、自分で育てた里芋を使いたいと思っています。