ポインセチアをベランダで育てる方法

クリスマスシーズンの代表的な植物であるポインセチア。今回のポインセチアの育て方について自分が実施している方法を中心にまとめました。

ポインセチアの育て方

ポインセチアとは、クリスマスの時期にたくさん出回る赤い葉っぱのあの植物です。赤以外にピンクや黄色のポインセチアも存在します。特にクリスマスシーズンに出回るポインセチアですが、育て続けると翌年も観賞できるようになります。

ポインセチアの水やり

ポインセチアは水切れに強い植物です。土が乾燥してから水やりをする程度で問題ありません。

ただ、土が乾燥してから何日も水をあげないでいると、下の方の葉から元気がなくなってだらしなく下に垂れ下がっていきます。できればそうなる前には水を与えた方が良いですが、もしもそうなってしまっても、少しぐらい垂れ下がる程度ならすぐに水をあげることで復活します。

ポインセチアに使う土

我が家ではその辺にある土を使いましたが、排水性が悪く、水やりをするたびに水たまりができる有様です。それでも元気に育っているようですが、排水性は確保した方が良いと思います。

ポインセチアの剪定

剪定したポインセチア
剪定したポインセチア

クリスマス前に買ったポインセチアですが、春先に剪定しました。上記が剪定した時の写真です。

ポインセチアの剪定はいつ?

ポインセチアは花が終わって成長期が始まるころまでに剪定をします。月で言えば、ポインセチアの剪定時期は2月~3月です。我が家のポインセチアの場合、2022年は2月上旬に動きがなくなり、3月中旬に剪定したら3月下旬には新芽が出てきました。

また、6月~7月ごろにも切り戻しをすることで株のサイズや茂り具合をコントロールすることができます。ここで切った部分は挿し木にもできます。

ポインセチアの剪定方法

2月~3月の剪定では、各枝に2~3節残して剪定します。葉は残っていてもいなくてもあまり影響がないようです。2022年はほぼ葉がない状態になりましたが、それでも新芽が出てきました。

6月~7月ごろの剪定では不要な枝を根元から切り取るのと、全体をコンパクトにし、脇芽を出さすための切り戻しをします。

ポインセチアに限ったことではありませんが、剪定する際は新芽の位置、新芽の向きをよく確認し、外へ外へと新芽が伸びていくように剪定すると良いです。新芽が付いていない場合は葉がどの向きに付いていたかを確認し、それが外を向くようにすると良いです。

なお、複数年育てているような大きなポインセチアで、秋に短日処理をする場合は短日処理が実行可能な大きさに収まるように剪定すると良いです。

ポインセチアを剪定したら植え替えも必要?

ポインセチアは1年か2年に1回は植え替えをすると良いです。というのも、放っておくと根詰まりすることがあるからです。時期的には成長が始まったころから4月ぐらいまでです。

ポインセチアの新しい葉

ポインセチアの新しい葉は時期によって色が異なります。春先、新しく出てくる葉は緑色です。それから秋になって短日処理を開始するまでは緑色の葉が出てきます。

短日処理を開始してしばらくすると、新しい葉の色が赤になります。

ポインセチアの植え替え

植え替えたポインセチア
植え替えたポインセチア

ポインセチアの植え替えは春の成長が始まってから1か月後ぐらいに実施します。月で言えば4月~5月前後です。2022年は4月中旬に植え替えしました。植え替えの時期は春です。

植え替えの仕方

新しい鉢の底に鉢底石などの通気性確保のための資材を入れ、さらにポインセチアを設置した時に地表面が希望の高さになるように底面に土を入れます。そしてポインセチアを真ん中に設置し、周囲にも土を入れたら完成です。

ポインセチアの開花時期

ポインセチアは秋から冬にかけて開花します。2022年、我が家では10月と2月に開花したことがあります。

ちなみに真っ赤になっている葉は短日処理を開始してから翌年3月ぐらいまで赤いままです。

ポインセチアは毎年咲く?

2021年、花が咲いた状態で購入した小さなポインセチアは2022年も花を咲かせました。ポインセチアは基本的に多年草なので、しっかり管理し続ければ複数年花が咲きます。

ポインセチアの短日処理

ポインセチアは短日処理をすることで強制的に葉を変色させることができます。

ポインセチアの置き場所

ポインセチアは日当たりの良い場所に置きます。我が家でも、ベランダの日当たりの良い場所に置いています。とはいえ、我が家のベランダは全体的に日照時間が短いので、日光が直接当たるのは朝の数時間、おそらく3時間程度です。

ポインセチア栽培では日照条件が非常に重要になります。あの特徴的な赤い葉も日照時間をコントロールして実現しますし、逆に日照不足になると葉が黄色くなって落ちていくこともあります。

ポインセチアの害虫

ポインセチアにはコナジラミが付きやすいです。鉢を持ち上げるとよく飛び立ちます。それ以外ではクモが時々付いているぐらいしか我が家では見たことがありません。

ポインセチアは挿し木で増やす

ポインセチアを水挿しして発根した様子
ポインセチアを水挿しして発根した様子

ポインセチアの繁殖方法は栄養繁殖が主流です。つまり、挿し木ですね。ポインセチアは挿し木できます。挿し木で増やすことができます。10~15cmぐらいの新しい枝を切り、挿し穂として使用します。

挿し木の方法は土挿しと水挿しのどちらでも発根実績がありますが、土挿しの方が根がたくさん出てきていたので、土挿しの方が良いように思います。土挿しの方は発根促進剤をつけていました。

発根するまではおおよそ2~3週間です。切り口から根が出るタイプなので、切れ味の良い刃物で、斜めに切り口を切って、それをきれいな土に挿して日陰に置き、毎日乾燥しないように水をあげていると発根します。

3週間ほどたって無事に発根が確認できたら他の植木鉢に植え替えると良いと思います。

種子繁殖もできるようなのですが、あまり種から育てるというのはしないようです。

ポインセチアに使われる鉢

植え替えとも関連があるのですが、ポインセチアに使われる鉢はどのような鉢が見栄えが良いのかも今考えています。今はプラスチックで赤茶色っぽい鉢に植えられているのですが、Instagramなどで見ると、白い鉢だと赤い葉が映えてきれいに見えるように感じます。これは見る人によって異なると思うので、自分が気に入った鉢が一番良いかと。

赤い葉に赤い鉢も結構目を引く組み合わせて悪くありません。鉢ではなく鉢カバーにこだわるというのも良いかもしれませんね。

鉢の大きさは?

ポインセチアの鉢は、ポインセチアのサイズに合わせます。ポインセチアはかなり大きくなるので、バランスを考えて鉢の大きさを選ぶと良いと思います。

植え替えするときの鉢は一回り大きなものにするのが基本です。ただ、挿し木したばかりのような非常に小さい鉢に入った苗からスタートする場合は、例えば3号鉢から6号鉢ぐらいまでジャンプしても良いように思います。

ポインセチアに与える肥料

我が家ではポインセチアに有機質の固形肥料(緩効性)を与えています。液体肥料を含め、即効性の肥料は与えていません。

有機質の緩効性肥料を生育期の5月、それから開花期前後の10月に与えました。11月、12月にも与える予定です。

ポインセチアの水耕栽培

挿し木をするとき、水挿しでも発根しました。それをそのまま水耕栽培で育てようかとも思ったのですが、発根具合が土挿しの方が良く、単に水に浸けておくよりも、土で育てた方が良いと判断しました。

それに、冬になって赤い葉を観賞するにあたっても、水耕栽培にしている理由は特段見当たりませんでした。

ポインセチアの下葉が落ちる時期と理由

下葉が落ちる原因は根腐れ、日照不足、低温のどれかだと言われます。我が家でも下葉が落ちていき、株元がスカスカになったことがありました。短日処理の最中だったので日照不足か、根詰まりもしていたようだったので根腐れかのいずれかが原因だったのだと思います。

短日処理をするのは秋ですので、秋に下葉が落ちる可能性が高くなります。また、冬は単に日照時間が短いこともあって、下葉が落ちる可能性が考えられますが、2022年の1月や2月ごろにそのような兆候は感じませんでした。短日処理の期間も昼間はしっかり太陽に当てることに注意し、暗くする時間を長くしすぎないことが重要です。

ポインセチアの最低温度

ポインセチアは寒さに強くありません。最低温度は10℃と言われたり5℃と言われたりします。

我が家のあたりは冬でも10℃を下回ることは稀で、実際、年に数回程度ですが、屋外で育っているポインセチアが存在します。我が家のベランダで育てているポインセチアも購入時に玄関ホールに置いていた時期と短日処理の時期を除けば室内に入れるようなことはしていません。

ポインセチアの寿命

ポインセチアは多年草です。多年草のため複数年育て続けること、複数年観賞を続けることが可能です。つまり、管理状況にもよりますが、寿命は少なくとも2年以上です。我が家のポインセチアも実際に家に迎えてから700日以上生きていました。

我が家の近所にもかなり大きなポインセチアがあります。最初はそれがあのポインセチアだとは気が付かないぐらい大きかったです。胸の高さぐらいはあったと思います。

ポインセチアの育てやすさ

ポインセチアは非常に育てやすいです。面倒なことがあるとするならば、短日処理と、低温対策のための設置場所の工夫(寒くなる地域では冬に室内に入れるなど)が必要になるということぐらいです。

ポインセチア栽培の注意点

ポインセチア栽培で一番気を付けたいのは日照条件です。太陽は好きだけれど短日処理をする場合は太陽に当てる時間を制限するという真逆の事をします。

最後に

ポインセチアの見ごろはまさにクリスマスシーズン。継続して観賞できるように育てています。