ベリー系の果物ってなんであんなにワクワクするのでしょう。ストロベリー(いちご)もそうですし、ブルーベリーもそう。個人的にベリー系の果物はちょっと贅沢な果物というイメージがあります。
そして今回はマルベリーのお話。
目次
マルベリーについて
マルベリーは桑(くわ)の木につく果実、桑の実のことで、一つ一つ独立した粒が蚕のようにまとまった形状をした果物です。
色は赤紫の物や白の物、かなり黒いものがあります。葉は蚕が食べるとも言われていますね。
桑はいろんな種類があるのですが、あいにく我が家の桑がどの種類かはまだわかっていません。基本的に桑は落葉樹とのことなのですが、それすらもまだ自分の目では確認できております。
食べれる桑の実「マルベリー」
ここ台湾では市場などで生のマルベリーが売られていることがあります。また、大型スーパーなどでは海外から輸入された乾燥マルベリーなども売られています。
乾燥マルベリーは食べたことがありませんが、生の物は知人からいただいたことがあり、食べたこともあります。
そしてその時に種を取っておいたので種まきもしてみました。
マルベリーは雌雄異株?雌雄異花?
マルベリーは雌雄異株だと言われたりします。そうなると雌株、雄株がわかれ、受粉させるためには最低でも2株以上が必要となります。
雌雄同株だけれど、自家受粉しづらいので2株以上用意した方が良いという意見も見ました。また、雌雄同株だけど、雌花と雄花がわかれるという話もありました。
義実家にもマルベリーの木はありますが、1本だけです。1本だけですが実が出来ています。雌雄異株だとすれば間違いなく雌株で、花粉はどこかから飛んできているのでしょう。また、もしかしたらマルベリーもいろんな種類があって(実際にものすごくたくさんの種類があるそうです)、自家受粉できる種類もあるのかもしれません。
マルベリーの花
2022秋、突然一輪だけ花が咲きました。咲いたのは雄花のようです。花が咲く少し前に切り戻しを行っていたのですが、もしかしたらそれが影響したのかもしれません。
2023年5月、なにやら形の違う花が出てきました。これが何なのか、観察を継続しております。なんとなく雄花の開花前のような気もしてきました。
雄花しか咲かなければ雄株である可能性があります。(追記:雄花でした)
マルベリーの育て方
まずはマルベリー、桑の実から種を取り出し、発芽させます。マルベリーの種を湿らせたキッチンペーパーで包んでおくと、数日で発芽し、10日もすればかなり双葉が伸びてきます。発芽率は半端なく高いです。私が挑戦を開始した時期は四月末でした。
開花・収穫の前後と、休眠期の冬に肥料を与えると良いそうなのですが、初年度はあまり気にしていませんでした。2年目の今年は3月に施肥しております。緩効性の花用有機肥料です。
ベランダで育てているため、基本的に鉢植えで育てています。
クワ科は生命力が半端ない
その辺に捨てた実の種などからも恐ろしいほどたくさん発芽し始めて、むしろ精魂込めて育苗ポットに移植したものよりもその辺に雑草のごとく生えているマルベリーの方が大きくなったり。とにかくマルベリーは生命力がすごいと感じていて、これはマルベリーに限らず、クワ科の植物全体に言えることなのかもしれません。
というのも、例えばイチジクなどの生命力もすごいですし、以前育てていたフィカスという植物も生命力が凄かったのですが、いずれもマルベリーと同じ、クワ科の植物でした。
このマルベリーに至っては、昨年秋に近所の子供からいたずらをされ、撤収したにもかかわらず、土の中に残っていた根というか埋まっていた茎というか、残されていた部分から再度芽を出し育っていたのです。
マルベリーと害虫
2022年、我が家のベランダには最初、アブラムシが大量発生しました。それからしばらくして梅雨時期ぐらいからはハダニも爆発的に増えました。逆にアブラムシは見なくなりました。
例えばサツマイモの苗とか、葉物野菜にはひどいぐらいアブラムシが付いていましたが、なんとマルベリーには当時、ほとんどついていなかったのです。多少アブラムシが歩いているのは見たのですが、複数が群がって動かないということはありませんでした。マルベリーにはハダニもついていませんでした。やはり虫は寄り付きにくい?と思ったのですが、その後ハダニの餌食に。時間の問題だったようです。
種から育てたマルベリー
果樹は種から育てても親の性質を引き継がない上に、そもそも開花、結実するかもあやしい、もしも開花、結実するとしてもかなりの時間がかかるそうです。
ですので、マルベリーの収穫までは期待していません。収穫を期待する場合は園芸店で苗を買った方が良いでしょう。
ただ、木を育てるということ自体を楽しむだけなら、マルベリーは種から育てることもできます。
マルベリーの剪定
あまりにひょろっと上に長くなるので、芯止めをしようか迷っていました。ただただ上に伸びられるとなかなか扱いづらく、かつ密集したマンションのベランダで育てているためか風も強く、倒れやすくなってしまいます。
桑は落葉樹なので基本的には休眠期に剪定をするようです。ただ、収穫後にも剪定チャンスがあるらしく、まだ我が家の桑には花は付きませんが、タイミングがちょうどよかったので根元から10cmぐらい、芽が出てきそうな場所を4つほど残して大胆に剪定してみました。6月です。
それでも新芽が4つしっかり出てきたので、やはり生命力が半端ない。
マルベリーはその年に伸びた枝に、翌年実をつけるそうなので、剪定時は気を付けたいところです。
桑の芽かき
我が家にある桑の木は去年撤収した枝から出ている芽なので、時折地面から新しい芽が飛び出してきます。
それらは栄養が分散されるだけなので見つけ次第切ってしまっています。
マルベリーの結実
マルベリーは単体で結実するものもあるようなのですが、2品種用意した方が結実しやすいそうです。
私は結実を目指していないので良いのですが、園芸店で購入される場合は店員さんに話を聞くと良いと思います。
マルベリーの挿し木
マルベリーは簡単に挿し木ができるそうで、事実、枝を切って水に浸けておくだけで根が出ました。水差しもできるようです。
夏場のマルベリー
育て始めた2021年もその次の2022年も、なぜか8月は成長が非常に鈍くなります。暑すぎるのでしょうか。ただ、秋になればまた成長するので、葉が落ちたり枯れたりしていなければ大丈夫と思われます。
最後に
暦で言えば6月ぐらいには収穫期を迎え、その後花芽の分化が始まるそうなのですが、花はあまり期待していないので樹形づくりに専念しようとは思っています。
蚕はさすがに飼えませんが、桑の木を使っていろんな樹形づくりの実験をしてみたいです。