台湾で大人気の冷たいスイーツ「綠豆湯(緑豆ぜんざい)」を自宅で簡単に作ってみました。その時のことをまとめます。
目次
綠豆湯(緑豆湯/緑豆ぜんざい/リュートウタン)
台湾では小豆と並ぶか小豆以上に緑豆が大人気で、もやしや春雨の原料になるだけではなく、ぜんざいのようにして食べることもよくあります。
日本ではなじみのなかった緑豆を使った綠豆湯(緑豆ぜんざい)はなんとも優しい味で、まさに台湾を代表するスイーツの一つです。
台湾における名称は「りゅー・どう・たん」が近いように思いますが、カタカナでは「リュートウタン」と表記する場合もあるようです。なお、日本語で緑豆は「りょくとう」と読みます。
ぜんざいは似たものにお汁粉がありますが、お汁粉は粉にした小豆を使うもので、豆から作ってゴロゴロとして豆が残っているのがぜんざいだそうです。今回は緑豆から作ったので緑豆ぜんざいといったところでしょうか。
日本ではぜんざいやお汁粉にお餅を入れることが多いですが、ここ台湾で綠豆湯(緑豆ぜんざい)にお餅が入っているのを見たことはありません。基本的に綠豆湯(緑豆ぜんざい)は綠豆湯(緑豆ぜんざい)だけで食すのが一般的のようです。
緑豆の入手

緑豆は小豆と並ぶ大人気商品のため、スーパーなどでも乾燥したものが簡単に手に入ります。生の緑豆は見たことがありませんが、乾燥している緑豆なら簡単に手に入ります。価格も非常に安いです。
台湾には市場も多く、市場でも買うことができます。ただ、市場だとどのぐらいの量がほしいかを店主に伝えなければならないので、スーパーで買うよりは難易度が上がります。
緑豆はもやしにもなる
過去に緑豆を使ってもやしを作ったことがあります。そう、もやしの主材料は緑豆です。緑豆の用途は綠豆湯(緑豆ぜんざい)だけではありません。
効果
綠豆湯(緑豆ぜんざい)には体を冷まし、毒素を排出する効果があるとする意見もあります。脾胃(脾臓と胃)を守る効果や、カリウムを多く含むことから利尿作用もあるとされています。
体を冷やす食べ物の一種とされているため、食べ過ぎたり空腹時に食べるのは推奨されていません。また毎日食べるのも下痢を誘発する可能性があり、良くないとされています。
漢方薬と一緒に食べると良くないとする意見もありますが、状況にもよるという意見もあります。胃腸系が弱い方や体が冷えやすい方は気を付けた方が良いとのことでした。
綠豆湯(緑豆ぜんざい)を作る
さて、綠豆湯(緑豆ぜんざい)の作り方を以下にまとめます。非常に簡単な綠豆湯(緑豆ぜんざい)のレシピです。
材料
- 緑豆 200g
- 水 1000cc
- 砂糖 60g
材料は非常にシンプルで、上記のみです。砂糖の量は好みで調整すると良いと思います。上記の分量だと非常に優しいお味になります。緑豆と水の重量1200gに対して砂糖が60gということなので、比率で言うと5%です。ジュースなどは糖分比率が8~12%程度あるものが多く、スポーツドリンクは4~6%程度ですので、大体のイメージが付くのではないかと思います。
材料一つ一つには何もこだわりませんでした。緑豆もスーパーで購入したものですし、水は濾過水、砂糖は一般の白砂糖を使いました。
作り方

- よく洗った乾燥緑豆に水を加えて沸騰させる
- コンロからおろし、保温鍋で30分保温調理(1回目)
- コンロに戻して再度沸騰させる
- コンロからおろし、保温鍋で30分保温調理(2回目)
- 砂糖を加えて混ぜ、粗熱が取れてから冷蔵庫へ入れて完成
とても簡単に綠豆湯(緑豆ぜんざい)を作りました。簡単に言えば、沸騰させて保温し、さらに沸騰させて保温。そして砂糖を入れて混ぜるだけです。これで綠豆湯(緑豆ぜんざい)が完成します。

乾燥している固い豆なのですが、特段水に浸したりする必要はありませんでしたし、包丁を使うこともありません。当然まな板も不要です。
味
今回作った綠豆湯(緑豆ぜんざい)は糖分が5%程度で、台湾ではよくある甘さの綠豆湯(緑豆ぜんざい)です。
日本のぜんざいはもっと砂糖を入れます。小豆のぜんざいのレシピをいくつか見ましたが、砂糖のパーセンテージは10~30%でした。確かに台湾の綠豆湯(緑豆ぜんざい)よりも小豆を使った日本のぜんざいの方がはるかに甘い印象です。
つまり、豆が違うこともありますが、台湾の綠豆湯(緑豆ぜんざい)は日本のぜんざいとは違った味わいのものになります。台湾の綠豆湯(緑豆ぜんざい)は非常に優しい甘味です。
最後に
保温鍋を使わなくても上記のレシピなら綠豆湯(緑豆ぜんざい)を作ることができるのだそうです。その場合は保温性の高い鍋を使うと良いでしょう。
実際、ほぼ放置するだけなのでものすごく簡単です。緑豆が手に入ったら試してみるのも良いと思います。今度また挑戦してみようと思っています。それから他の豆を使ったぜんざいを作ってみるのも楽しそうですね。