私の住む台湾は決してリンゴ栽培にとって良い環境とは言われないようで、実際周りからリンゴはダメだよと言われることがあります。しかも種から育てようとしているので余計に好奇な目で見られてしまっています。でもしつこく再スタートする私のリンゴ栽培日記。
目次
いや、台湾でリンゴ栽培はダメだって
リンゴは冷涼な土地で育つ植物で、日本なら青森や長野が有名な産地です。私が住む台湾は、冬こそ平均気温が18℃程度になるものの、それは1月や2月の話。それ以外の月はもっと暖かいですし、なんなら半年ぐらいは夏です。
そのため、リンゴ栽培はダメだと言われ続けてきました。いや、わかってる。わかってはいるものの、種を見ると種まきしたくなるし、実際種まいたら発芽しちゃうじゃないですか。じゃあ育てようと。
いや、種からリンゴ栽培はダメだって
種から育てようとしていることについても様々なご意見をいただいております。リンゴは種からは育てられないと明言している方もいます。
なにも商業的に成功させようとしているわけではなく、ただの楽しみで育てようとしていて、どうなるのか自分の目で見てみたいと思っています。
葉っぱが変になるリンゴ栽培
台湾は暑くてリンゴ栽培には不適で、しかも種からリンゴを栽培することは困難ということはわかりました。そして我が家のリンゴはいつも葉っぱが変になります。
ダメだと言われる理由がこれなのかはわかりません。でも、葉が変になって、生育異常となっていることは間違いありません。ただ、その生育不良の直接的な原因が暑さなのか、それとも種から育てているからなのかはわかりません。
変形したリンゴの葉を観察してみると、ハダニやアザミウマが付いていることに気が付きました。ハダニもアザミウマも代表的な害虫です。これらが葉に付いていて良いことはありません。これらを駆除することはもちろん重要ですが、果たしてそれらが原因なのか、今の段階ではわかっていません。
虫対策の色々
ハダニやアザミウマを駆除するにあたり、農薬の使用は選択肢から外しました。もちろん農薬を使うことが近道であることはわかっているのですが、できればベランダで農薬は使用したくないなと。
余談にはなりますが、台湾は農薬に対して日本よりも厳しい印象があります。その分傷んだ野菜や果物も多く販売されていますし、虫が付いた野菜も非常に多いです。さらに傷むのも早いです。野菜や果物のきれいさで言えば日本が圧勝です。きれいではありますが、最近よく日本からの輸入品から台湾の基準で基準値を超える農薬が検出されたというニュースを見ます。たまたまその業者の物がそうだったのか、日本全体がそうだったのかまではわかりませんが、基準が違うのではないかと思っています。
農薬少ないのは良いことなのですが、ご飯中におかずから虫が出てくることも多々あり、そんな時は「農薬使ってくれ!!」と思ったりもします。農薬を使う使わない、また、使うならどのぐらい使うか、というのはさじ加減が難しいです。
そういえば自分が水耕栽培に興味を持ったのは虫対策が発端でした。水耕栽培は土を使わない分、虫が発生しにくいと言われています。ただ、施設が少々大掛かりになります。
農薬を使わずに虫対策をしたい
農薬を使わないとなると唐辛子スプレーとかでしょうか。今までいろいろ試してきましたが、劇的に効くものは今のところ見つかっていません。
今考えているのは、ハダニやアザミウマが付きにくい植物をそばに植えることです。もしもそれらの植物にハダニやアザミウマが嫌うような成分が含まれているとしたら、それらの植物があることで、リンゴを守ってくれるのではないかと考えました。
例えばアロマティカス。アロマティカスにはハダニもアザミウマも付いているのを見たことがありません。ニオイも強烈です。今度植え替えの際にリンゴと一緒に植えたり、近くに設置したりしてみます。
リンゴの実生苗は弱い
リンゴを種から発芽させて育てるというのを何度かやったのですが、リンゴの実生苗は総じて細く、弱いように感じました。生長の過程で突然枯れてしまうものも多いです。原因はわかっていません。根腐れのような気もしますが、はっきりしません。
やはり、これも種からのリンゴ栽培は難しいと言われるゆえんなのでしょうか。過去に挑戦した時も突然枯れることが結構ありました。
そもそもの苗は弱いし、虫も付くし、やはりかなり難しいですね。なお、葉が変形するのも虫が原因と特定できたわけではありません。
最後に
念のため予備もいくつか育てていて、これからも予備を増やしていこうと思っています。というのも、いつ枯れるかわからないからです。そうやって複数育てる中で、一つでも大きくなってくれればうれしいなと思います。
春になり、これからもっと暖かくなっていきます。どこまでリンゴが生長できるか、注意深く見守っていこうと思っています。