「これ大丈夫?」哺乳瓶ウォーマーでヨーグルトを作った結果

我が家には、今となっては使うことのない哺乳瓶ウォーマーがあります。これ、まったく使わないのはもったいない。とっても便利なウォーマーで、お湯を沸かすことも、40度前後に保温することもできるすぐれもの。40度?あ、発酵できそう。ということで、ヨーグルトを作っちゃいました。

手作りヨーグルト

食卓を彩る発酵食品の中には、自宅で手作りできるものもあります。例えばヨーグルトや納豆です。手作りと言っても、種となる菌を市販の納豆やヨーグルト、または専用の菌をパックで購入するなどして入手し、それを使うことで納豆やヨーグルトが作れるというわけ。

でも、発酵食品を作るには適切な温度というのがあって、それは菌種によって異なります。比較的低温で発酵するものもあれば、40℃ぐらい必要な物もあります。

ヨーグルト自体は過去にも手作りしているのですが、今回は使わなくなった哺乳瓶メーカーを使ってヨーグルトを作ってみました。

使っていないことを確認

子供がいなければ哺乳瓶ウォーマーなど使う理由もないのですが、念のため同居人が他の用途に使っていないかを確認しました。

誰も使っていないことがわかり、安心してヨーグルトを作ることができます。そしてゆくゆくは納豆にも挑戦してみたいと思っていました。

なお、絶賛ミルクに哺乳瓶ウォーマーを使っている場合は発酵の素となる菌が付着することになるので、まだ哺乳瓶に使っているうちは発酵食品に流用しない方が良いと思います。特に納豆菌はかなり丈夫な菌らしく、残留しているとミルクに成分が移るかもしれません。

種菌の用意

ヨーグルトを作るといっても、乳酸菌は市販のヨーグルトから採取します。その方法はとても簡単。市販のヨーグルトをスプーン一杯ぐらい牛乳に混ぜればいいだけです。後は40度前後に保温して6~8時間放置すればヨーグルトの完成。

道具はすべて消毒

注意しなければならないのは、使う道具を事前に消毒すること。うまく乳酸菌で発酵させるためですね。

完成したヨーグルト

哺乳瓶ウォーマーに水を入れて、そこにヨーグルトの素(牛乳約500ccと市販のヨーグルト大さじ1を混ぜた物)を入れた容器を入れ、6~8時間保温していたところ、無事にヨーグルトになっていました。原理を考えれば当たり前ではありますが、哺乳瓶ウォーマーでもヨーグルトは作れました。

なお、水がいらないタイプの哺乳瓶ウォーマーなら水を入れる必要は無いと思います。大切なのは牛乳とヨーグルトを混ぜたものが適切な温度(今回は40℃前後)に保温されることです。もちろん衛生面にも配慮した保温方法を選択する必要があります。

自分で作ったヨーグルトの賞味期限は?

さて、自分で作ったヨーグルトですが、賞味期限が気になりますよね。今回の場合、発酵が終わったものをすぐに冷蔵庫に入れて、できるだけ早く食べきりました。なにしろメーカーのように衛生管理を徹底していたわけではありません。大体一週間以内には食べきりました。

すぐに壊れた哺乳瓶ウォーマー

今回ヨーグルトづくりに使った哺乳瓶ウォーマーですが、発酵が終わって見に行ったところ、水が漏れてしまっていて、ウォーマーの周りが水浸しでした。感電しそうで怖かったです。

しかし、なぜ壊れたのでしょう。ヨーグルトを作ったからとは考えにくいものの、絶対にナイトは言い切れません。そのため、哺乳瓶ウォーマーを使ってヨーグルトを作るのはお勧めしません。そもそもメーカーが想定した使い方ではないので絶対にダメです。

台湾なら常温でもヨーグルトが作れる

哺乳瓶ウォーマーでヨーグルトを手作りしたのも楽しかったのですが、後日、真夏に冷房を付けていない部屋で哺乳瓶ウォーマーを使わず常温で発酵させてみたのですが、それでもヨーグルトは完成しました。

私は台湾在住なので、場所は台湾です。夏場の気温はおおむね28~32℃といったところでしょう。それなりに暑いですが、40℃には満たないぐらいの温度です。

種となる大さじ1量のヨーグルトはやはり市販のヨーグルトを使いました。そして500ccぐらいの牛乳と混ぜて約8時間放置していたところ、それだけでヨーグルト完成です。

ただ、多少柔らかい感じは否めません。美味しかったのは美味しかったのですが、発酵が多少弱い感じはありました。

場合によっては温度が低すぎることでヨーグルトの菌ではなく、悪玉菌が発酵してしまうことも考えられるので、これも注意が必要です。菌の種類によって適切な温度は異なります。常温でヨーグルトを作る場合もしっかり確認して、食中毒などの事故が無いようにする必要があります管理ができないなら絶対に試してはダメです

家にあるものでヨーグルトは作れる

今回、哺乳瓶ウォーマーを使ってヨーグルトが作れることがわかりましたが、哺乳瓶ウォーマーが壊れるという何とも怖い結果になりました。原因ははっきりしませんが、はっきりしないからこそ、哺乳瓶ウォーマーを使ったヨーグルトづくりはおすすめしません。

夏場の台湾なら常温でもヨーグルトを作ることができました。カスピ海ヨーグルトとかではないので、私自身驚きました。

このように、家にあるもの、すでにある環境でヨーグルトは作れたりします。ただ、常温がその菌種にとって適切な温度なのかは確認した方が良いですし、哺乳瓶ウォーマーでヨーグルトを使うのはメーカーの想定外の使い方です。私はお勧めしませんし、むしろやめた方が良いと思っています。絶対に真似しないでください。

最後に

哺乳瓶ウォーマーは哺乳瓶を温めるために使用しましょう。ヨーグルトを作りたいなら素直にヨーグルトメーカーを買いましょう。

私はそもそも牛乳の値段が高い台湾に住んでいるので、手作りのヨーグルトはコスパも悪く、継続して作っているものではありません。実験としては面白かったです。