植木鉢の代用としてヨーグルト容器を使って種まきしました

ベランダで植物を育てるうえで、必要になるものの一つに植木鉢があります。色や形、サイズ、材質など、植木鉢は多くの種類がありますが、小さなカップヨーグルトの容器を使って小さな植木鉢の代用品を作ってみたのでそのお話です。

種まきに使う植木鉢

植物を種から育てるには植木鉢などに種をまく必要があります。その植木鉢もいろんな種類があります。

植木鉢はプラスチックが多い

市販の植木鉢を購入するために園芸店に行くと、様々な植木鉢が売られておりますが、材質としてはプラスチックが多いように思います。プラスチックの植木鉢は軽く、値段も安いため、多くの人に受け入れられているのでしょうか。

種まきなら種まきポットもある

種まきをする場合は黒いビニールでできた柔らかい種まきポットもあります。種まきポットはプラスチック製の植木鉢ほど耐久性は高くありませんが、値段がさらに安いです。そのため、大量に種を蒔いて苗を作る場合などは種まきポットが重宝します。

植木鉢や種まきポットの機能

植木鉢も種まきポットも、種をまくときに使う場合、その主たる機能は土を保持することになります。そして、当然排水ができることも重要な機能の一つです。そのため、最低でも1つの穴が開いているのが通常の植木鉢は種まきポットです。

中には底面のみならず側面にもスリットが入っている鉢も売られていて、スリット鉢と呼ばれます。農家さんのYouTubeでよく見かけるタイプがこのスリット鉢です。私の住む台湾ではそれを青山盆と言ったり控根盆と言ったりしています。

スリット鉢は根の発育に良いと言われる

スリット鉢のスリット部分まで根が伸びると、空気に根が触れるため、その部分の根が水分を吸収できずにそれ以上伸びなくなります。そうすると植物は別の場所から根を伸ばしてさらに地中部の根が充実し、しっかりと土をつかむことができるようになるため、根の発育に良いと言われています。

私も台湾の控根盆を買ったことがあります。効果のほどはまだわかりませんが、気持ちとしては満足感でいっぱいです。とりあえず今は気持ちだけ。今後効果があるのかはわかってくると思います。

ヨーグルト容器で植木鉢

大きな鉢が必要なら買うのが良いと思いますが、例えば食事中に手に入れた種をちょっとだけ蒔いて実験してみたいな、みたいな瞬間が多い方は、小さなカップヨーグルトの容器を使うこともできます。プリンでも良いですし、ゼリーでも良いです。土を保持できて、持ち運びに困らない程度の硬度を持ったプラスチックでできていれば、使うことができます。

ヨーグルトカップを利用した植木鉢
ヨーグルトカップを利用した植木鉢

カップヨーグルトを植木鉢として使う場合、そのまま土を入れるのではなく、排水のための穴を開ける必要があります。私は底部に5か所、側面から側部にかけて4本のスリットを入れることが多いです。スリット鉢の概念をちょっとだけ真似ています。こうすると水はけが非常によくなります。また、スリットは鉢底の最下部まで入れておかないと、最下部に水が溜まってしまうことがあるので要注意です。

ヨーグルトカップを利用した植木鉢

穴を開ける方法についてはまだ最適な方法が見つかっていません。私は熱した金属棒などで穴を開けていますが、プラスチックは熱すると有害物質が出るそうなので、決して良い方法とは言えません。家族がいない時間帯に、マスクして、換気扇を回し、さらに部屋の窓も全開で作業しましたが、それでも心配はぬぐえません。電動工具があればもっときれいに、安全にできるのではないかと思います。

ヨーグルトカップはおおむね一号か二号サイズ

3個パックなどで売られているカップヨーグルトの容器は大体一号サイズ、直径3cm前後ではないかと思います。私が今回使ったのもそのぐらいのサイズです。大きなカップヨーグルトの場合、二号ぐらい、つまり直径6cmぐらいのもあるかもしれませんね。

いずれにしても植木鉢を買うのとは違うので、試しに使ってみるのも良いと思います。

試しにイチジクの挿し穂を植えてみる

挿し木した植木鉢
挿し木した植木鉢

ヨーグルトのカップやプリンのカップで鉢を作ったのでイチジクの挿し穂を挿してみました。種まきとは違いますが、こういう時も小さい鉢がほしくなります。挿し床みたいなのがあれば良いのですが、無いのでこれで代用しました。

今回のヨーグルトカップは一号程度のサイズなので、ちょっと小さく、もしかしたら挿し穂が立ってくれないかなと心配したのですが、結果としてはしっかり立ってくれて、無事に挿し木が完了しました。

感想といたしましては、小さいので土の節約になるのと、省スペースであること、購入費用が掛かっていないことがメリットであると思います。これらのメリットを考えると、作った価値はあると感じます。

デメリットは見栄えがあまりよろしくないことでしょうか。また、穴あけの良い方法がまだ見いだせておらず、おそらく有害物質を多量に吸い込みながら作業をしているので健康被害が心配ということでしょうか。この心配はぬぐうための方法を模索中です。

最後に

プラスチック製の植木鉢は、スリット鉢でもそんなに高いものではありません。もちろん大量に購入するとなるとまとまった金額にはなりますが、種を見るたびに見境なく種まきしてしまう私のような人間はある程度まとめ買いして保管しておくと良いのかもしれません。

ここ台湾では、ネット通販で上述の控根盆の三号相当のサイズの鉢が一つ6元(約25円)です。一号や二号のものは見当たりませんが、三号相当のものを買っておくのも良いかもしれませんね。