ローゼルを種からベランダで育てる方法

去年の秋ごろだったでしょうか。ローゼルの種をいただき、種まきするチャンスをうかがっていました。

ローゼルとは

台湾で洛神花と呼ばれる植物があり、それがお茶に姿を変えたり、漬物として食されたりしているのですが、それは日本語でローゼルと言うんだそうです。

ローゼル?ええ、聞いたことはありますが、そんなに頻繁に見かけるものでもありませんでした。しかしここ台湾では本当によく見かけます。というかその辺に生えています。

ローゼルは多年草だが越冬は困難

ローゼルはもともと多年草です。でも、日本では越冬が難しいのだとか。越冬できるものならさせてみたいのですが。また、多年草なら大木になったりもするのでしょうか。本来は多年草なのに日本では一年草扱い、という植物には寒さに弱いものが多いです。

なお、台湾でもローゼルは一年草扱いになるのだそうです。というのも、11月の収穫期を終えたローゼルは一般的に枯れ込んでしまうからだそうです。

基本的には多年草と言っても、越冬できる環境は限られているようです。

ローゼルをプランターで育てる!

さて、実際に私が実行したローゼルの育て方について書いていきます。

ローゼルの種まき

いただいた種をせっかくなので育てたいと思い、2月ごろに種まきをしました。よくわからなかったので地表から1cmぐらいの地中に数個。まだたくさん種はありましたが、発芽しなかったらどうしようと思い、まずは全体量の1/3ぐらいで様子を見ることにしました。

残りは発芽に失敗した時にまた植えてみようと思っていたのですが、意外と発芽率は高く、ほぼすべての種が発芽したのではないかと思います。

植物の種は発芽に適した温度、つまり気温がそれぞれ異なります。発芽した2月末から3月初旬にかけての台湾の平均気温は、最高気温が20~22℃、最低気温が14~15℃でした。最適化はわかりませんが、ローゼルはこのぐらいで発芽するということのようです。

ローゼルの間引き

ローゼルの発芽
ローゼルの発芽

当初、どのぐらい発芽するものなのか、発芽率がどの程度あるものなのかがわからず、密集して種まきをしていました。そのため、1つの小さな植木鉢にいくつもの芽が出た状態になり、このままではいけないと思って1つに間引きました。

今回、たくさん収穫することが目的ではなく、どちらかというと観察がメインになります。そのため、1株のみを育てていくことにしました。というのも、舞台になっている場所が小さなベランダのため、そんなにたくさん設置することができなかったんです。

ローゼルは結構背も高くなるらしく、何本もベランダで育てるのは結構大変かもしれません。

ローゼルの摘芯

摘芯したローゼルの枝
摘芯したローゼルの枝

ローゼルは一定の大きさになったら摘芯すると良いようなのですが、我が家では今のところまだ摘芯していません。というのも、かなり小さなうちからつぼみが出来て、切るに切れなくなってしまったからです。しっかり収穫させるためにはつぼみがどうとか言ってないで、本来は摘芯した方が良いのかもしれません。

摘芯しないことによる弊害は、例えば「収量が減る」とか、「収穫できる果実が大きくならない(小さいものが増える)」ということが想像できます。見ているとつぼみはどんどん増えて言っているので、後者が主な理由となり、摘芯をするのではないかと思います。

ローゼルの開花

ローゼルの花
ローゼルの花

5月に入り、1つ目の花が咲きました。時期外れでしょうか。こんなに早く花が咲くなんて思いませんでした。

今回咲いたローゼルの花は直径3~4cmほど。直径8cmぐらいのものを想像していたので思ったよりも小さいなと思いました。最初の花なので、まだ株がそんなに大きく育っていないことや、摘芯していないことが関係しているかもしれません。

1つ目のローゼルの花は1日でしぼんでしまいました。そして翌日には落ちて、その中に実のようなものが見えました。

なお、一般的な開花時期は9月以降だそうです。8月ぐらいからinstagramでは開花情報が見られることがあります。日照時間がちょっと減ってきたころということでしょうか。

ローゼルは短日植物

ローゼルは短日植物だと言われ、日照時間が一定以下になると(暗い状況が一定以上になると)花芽の形成が起こるのだそうです。我が家では種まきの時期が早すぎて、まだ夏前なのに日照時間の関係で花が咲き、数個収穫までできてしまったのだと思います。

なお、その後もローゼルの草自体は大きくなり続けていて、秋にも収穫ができるものと思われます。

ローゼルの収穫

収穫したローゼル
収穫したローゼル

通常、開花時期が9月以降なので、収穫はそのさらに1か月後ぐらいになるのですが、我が家では6月にいくつか収穫出来てしまいました。しかし、収量は少なく、本格的な収穫とは程遠い感じです。やはり株を大きくして、来るべき秋の収穫に向けて育て続けた方が良いと思われます。

ローゼルの採種

ローゼルの種
ローゼルの種

ローゼルは実の中に朝顔のような種があります。花が咲いてから2か月も経てば、周りは水分が残っているのに、中は乾燥しているという不思議な状態になるので、実を収穫するとともに種も採取することができます。もし、収穫時に種の周りの部分が乾燥していなかったら、周りの実(本当はガクだそうです)部分を剥いて、中身が乾燥するまで待ってから種を取ると良いです。

ローゼルの害虫

特に目立った害虫被害はありませんが、ときおりハダニが付いているのを見かけることがあります。アブラムシも時々います。ただ、いずれもすぐに捕殺したり、唐辛子スプレーをかけたりしていることもあってか、密集するような事態には至っていません。ただ、少なくともハダニとアブラムシが付いていることは確認できたので、ローゼルにそれら害虫の忌避成分は含まれていないと思われます。

クモが新芽のところに巣を張って中に潜んでいるのを見たことがあります。葉を食害しているとかではなさそうですが、排泄物などが病気を媒介するかもしれないので害虫と言って差し支えないように思います。

ローゼルの肥料

肥料を与えるという意見も見られますが、そもそもそんなに肥料が必要な植物で、植付前に元肥として堆肥と有機肥料を入れておけば、追肥の必要はないとも聞きます。とはいえ、やせた土地では追肥も検討した方が良いとのことでした。

植木鉢ではどうでしょうか。植木鉢は地植えと違い、土の量が限定されるため、栄養も吸い尽くしてしまうことが考えられます。成長期から開花期に向けて、多少は肥料を与えるのも良いのではないでしょうか。そう考え、私は何度か有機肥料を与えています。

ローゼルの植え替え

そもそも苗の植え付けは梅雨前ぐらいが良いそうなのですが、そもそも植木鉢に種まきしていた我が家では植え替えなどしていませんでした。

しかし、夏になると水切れが多発し、どうも植木鉢が小さすぎるようだったので植え替えを実施しました。7月末です。

土は使う古しの水はけがあまり良くない土です。そのまま使うのは気が引けたので、植え替える2週間ぐらい前にヤシのピートモスや自作ミミズ堆肥などを入れ、2日に1回程度水やりをして準備していました。水はけは改善し、水やりをしても池ができるようなこともありません。ローゼルに限らず、植物は水はけが良い土を好むものが多いですね。

一年草として育てるなら育苗ポットに種まきし、梅雨前に植木鉢に植え付けるだけで良いと思います。その際に植木鉢のサイズを見誤ると私のように植え替えが必要になることもあるでしょう。

本来多年草であるローゼル。もしも越冬がかなうなら、植え替え時期は2択。常緑の多年草なら成長期が始まったころの春、落葉するタイプの多年草(そんなのあるのでしょうか)なら休眠期の冬に植え替えをすると良いように思います。

ローゼルの用途

そもそもローゼルの種をいただいたとき、合わせてローゼルの実の漬物のようなものをいただきました。甘酸っぱい漬物で、なんとも独特な味でした。

ローゼルにはそういった漬物のほかに、ハイビスカスティーにするという方法もあるようです。というのも、そもそもローゼルはハイビスカスの中まで、実際、花はもろにハイビスカス。南国情緒漂う見た目をしております。ハイビスカスティーを飲んだことはありませんが、ネットで見る限り真っ赤でとてもおいしそう。容量を間違えるとかなり酸っぱくなるなんて話も聞きますが、無事に収穫出来たら挑戦してみたいと思っています。

また、ハイビスカスティーのように鮮明な赤色になるわけですから、それを利用して他の物の着色にも使えるかもしれません。

最後に

ちゃんと育てると草丈が1mを余裕で超えるようです。まだまだ小さい我が家のローゼルですが、こんなに小さなうちから開花させたり、つぼみに栄養を取られていると今後の生育に問題が出るかもしれないと心配しています。とはいえ無事に、少ないながらも収穫することはできました。秋に向けて育て続けます。