HDDとSSDの健康状態チェックに診断アプリ「診断ミレル」を使ってみた体験談

HDDやSSDの劣化や寿命による故障でとても悲しい経験をしたことがある方も多いのではないかと思いますが、アイ・オー・データが無償で提供する「診断ミレル」というソフトを使って、HDDとSSDの健康状態をチェックしてみました。

アイ・オー・データ機器

アイ・オー・データ機器とは、パソコンの外部機器の販売で非常に有名な会社で、誰しも自宅に一つぐらいはアイ・オー・データの製品があるのではないかと思うぐらいメジャーな会社です。かくいう私も過去にはアイ・オー・データの外付けHDDを使用したりしていました。

今回はそんなアイ・オー・データの無償HDD/SSD診断アプリ「診断ミレル」を使用してみたので、ここに記録します。

HDD/SSD診断アプリ「診断ミレル」

HDD/SSD診断アプリ「診断ミレル」はHDDやSSDの健康状態を確認できるソフトウェアです。

診断ミレルの対応OS

※2022年6月21日現在

  • Windows 11
  • Windows 10
  • Windows 8.1
  • Windows 7

上記以外のMacやLinuxなどは非対応です。

診断ミレルの診断対象

  • HDD(ハードディスク)
  • SSD(ソリッドステートドライブ)※SATA-SSDは診断対象外

上記対象ストレージなら外付け、内臓にかかわらず診断可能です。なお、内蔵HDD/内蔵SSDの診断はVer3.0.0以降の最新バージョンが必要とのこと。

現在、我が家のHDDもSSDもアイ・オー・データ製のものはありません。今回診断するのもアイ・オー・データ製のHDD/SSDではありません。

診断ミレルの対象商品

基本的にアイ・オー・データの製品の一部のみが対応しています。他社製品はすべて非対象です。

ただ、内臓HDD(非アイ・オー・データ製)の診断もできましたので、中には他社製品でも診断できてしまうものもあるのかもしれません。

診断ミレルの同時認識可能数

同時認識可能数:8

たくさんHDDやSSDを内蔵していたり、外付けで持っている方には8台まとめて認識できるのは便利ですね。実際にその画面は見ていませんが、接続していないとき等は「未接続」と表示されるようです。

診断ミレルの安全性

診断ミレルは診断に必要な情報をクラウドに蓄積するとしています。理由は障害予測の精度を高めるためだそうです。

私はインストールしましたが、気になる方は使わない方が良いと思います。

診断ミレルの使い方

ソフトをダウンロードしてインストールし、起動したらすでに診断が完了していて、チェックしたいストレージを画面上で1クリックするだけで状態が確認できます。ものすごく簡単です。

診断ミレルの結果

診断結果は正常(青)、注意(オレンジ)、危険(赤)、不明(黒)、グレー(未接続)の5段階で評価されます。

実際に使用してみたところ、以下の結果となりました。

  • 内臓HDD:正常(使用時間4738h、温度36℃)
  • 内臓SSD:診断対象外

自宅パソコンの内臓SSDはSATA接続です(しかも他社製品)。診断対象外になってしまいました。とはいえ、内臓HDD(他社製品)が気になっていたので、とりあえず正常と出て安心しました。

診断ミレルの信ぴょう性

アイ・オー・データも保証はしないと明言しています。つまり、よく言えば保証なしの目安、ちょっと別の言い方をすれば気休め程度のソフトです。

それは当然。電子機器は今話している次の瞬間に突然壊れることもあるわけですが、それを完全に予測することは不可能です。

診断ミレルが外付けHDDを認識しない

最近使ってはいなかった外付けHDDも試しに診断してみようと思いパソコンに接続したのですが、診断ミレルでは一切反応してくれません。ソフトを起動しても認識されている様子はありません。Transcendの500GB外付けHDD(TS500GSJ25D2)です。HDDの中身はフォルダを開くことで確認できるので、パソコンがこの外付けHDDを認識していることは間違いなさそう。再起動もしてみました。しかし、効果はありませんでした。

診断ミレルのアンインストール

他のソフトと同じように「プログラムと機能」からアンインストールします。ものの数秒でアンインストールできます。

CrystalDiskInfoと診断ミレルの違い

HDDやSSDの状態チェックで出てくるソフトの中で有名なのはCrystalDiskInfoではないでしょうか。私もパソコンにインストールしています。診断ミレルでできて、CrystalDiskInfoでできないことは無いか確認してみました。

  • 正常、注意などの判断:ともに可能
  • 温度の確認:ともに可能
  • 使用時間の確認:ともに可能

つまり、診断ミレルでできる上記のことはCrystalDiskInfoでもできるということになります。

CrystalDiskInfoの優位点

診断ミレルにできなくてCrystalDiskInfoにできる機能で、主だったものは以下の通り。

  • アイ・オー・データ製以外のHDD/SSDも診断できる(すべてではない)
  • 「注意」と判断する基準値を自分で変えられる
  • より細かいデータの確認

など。

診断ミレルを使うのにおすすめの人

以下のような方に診断ミレルはおすすめです。

  • アイ・オー・データ製の診断ミレル対応ストレージのみを使っている
  • CrystalDiskInfoは不安だ
  • CrystalDiskInfoは複雑すぎて苦手だ
  • できるだけ簡単で、わかりやすい表示が良い

このような方には診断ミレルがおすすめです。

最後に

HDDやSSD、特にHDDの寿命は私としても非常に気になるところ。できるだけ多方面から検証、診断したいなと思い導入した診断ミレルだったのですが、我が家にある3代のHDD/SSDのうち、2台は診断不可となってしまい、結局アンインストールしてしまいました。

SSDの方がHDDより耐久性が高いとは思っているのですが、値段の面でどうしてもHDDに頼らざるを得ないときがあります。可能な限り劣化しないように気を付けながら使っていきたいものです。