一向に実ができない我が家のベランダイチジクですが、この度かなり短く剪定をし、さらに鉢のサイズもかなり小さなものに植え替えました。事の成り行きを少しばかり書き記しておきます。
目次
2020年夏、挿し木苗を手に入れる
ベランダで細々と植物を育てていた私だったのですが、ベランダで育てるならイチジクが良いとアドバイスを受け、さらに挿し木の苗も頂戴しました。おそらくはその年の春先に挿し木したもののようで、今考えればまだまだ細い挿し木苗でした。
イチジクがどのように生長していくのか全く予備知識がなかった私は、2020年のうちに収穫ができるのではないかと期待したものです。今考えると浮かれすぎていました。
そして、当然のことながら2020年は収穫することなく年末を迎えます。
2021年、一文字整枝に挑戦したけど収穫できず
挿し木苗も春を迎え、新しい葉が出てくる前に一文字整枝というのに挑戦しました。伸びた枝は一本だけだったので片一文字、というか逆L字のような形にはなりましたが、これで今年こそ収穫できるのではとワクワクしておりました。しかし、2021年も収穫できずに年末を迎えます。
このころ、夏果種なのか秋果種なのかよくわかっておらず、どう剪定していいのか悩んでいました。その後、年がら年中収穫できている親木からして、この挿し木苗は少なくとも夏果のつくタイプであろうという結論に至ったのですが、その親木に付く秋果らしからぬ時期の果実(花嚢)は時期ハズレの秋果なのではないかと今は考えています。
2022年、収穫できない理由は何なのか
2020年に挿し木した苗なら2021年は一年目から二年目の年。つまり一年経過してから初めての秋が2021年の秋でした。そして2022年の秋は二年経過した状態のイチジクとなります。2022年秋も収穫は叶いませんでした。
2021年から収穫できると聞いていたので非常に落胆しました。でもそれはなにか理由があるのでしょう。
SNSで様々なアドバイスをいただくことがあります。皆様ありがとうございます。それらと自分の想像を以下にまとめます。
土の中の虫の影響
一年目から気にはなっていたのですが、イチジクの鉢に蟻の巣がありました。植え替えもしましたが土を崩さずに植え替えしたので蟻の巣もそのまま移植した感じになっていました。
蟻が直接イチジクに悪い影響を与えるというのは調べてもわかりませんでしたが、あまり気分の良いものではありませんでした。
2022年末、植え替えをする際に土をできるだけ落として巣も処理しようと思ったのですが、その時は、一匹も蟻が見つけられませんでした。近くで蟻の駆除剤(ホウ酸)を使っていたのでそれが影響したのかもしれません。
蟻以外に目立った虫の存在は確認できませんでした。
鉢のサイズが大きすぎる
鉢は直径30cmのものを使っていましたが、それでは大きすぎる可能性があるそうです。根域制限についてはマンゴーの結実について調べているときに知ったのですが、イチジクについては全く気にしていませんでした。
2022年末、直径20cm程度の鉢に植え替えました。根が全部入らなかったので、根もかなりたくさん切りました。
難しいのはどういう根の状態が健康で良好な状態なのかの見極めです。経験がないとなんとも判断がつきません。黒くなった根はダメになった根なのではないかと思うのですが、中に大量にそんな黒い根があり、それらはできるだけ取り除きました。
剪定が甘い
秋果種のための剪定は強剪定が基本になるようなのですが、その強剪定が中剪定、弱剪定程度にしかなっていなかった可能性もあります。
2022年末、かなり短く剪定しました。当初、切り過ぎかもしれないと不安になりましたが、10日ほどしたら無事に新芽が出てきました。一年目に伸びた枝の根本まで切ったので、最初に挿し木した部分+1cmぐらいしか残っていません。
肥料が足りない
イチジクはかなりたくさんの肥料を必要とするそうで、自分が考えるよりも多く肥料が必要になるのかもしれません。これも指摘されました。肥料のさじ加減はもっと経験が必要だと感じています。
日照不足
我が家のベランダは、時期にもよりますが日に3時間程度しか日光が当たりません。マンションのベランダなのでこればっかりはどうしようもありません。
個人的にはこれが主たる目的ではないことを祈っています。
まだ木が若い
果樹は植え付けてから三年ぐらいで収穫できるようになるという風に聞いたことがあります。イチジクもそうならば、これまで収穫できなかったのも仕方がないことだったのかもしれません。そして、逆に2023年は非常に期待できます。
最後に
できそうなことは冬のうちにやってみました。これから施肥に気をつけ、またベランダ内でも置き場所に気をつけ、収穫まで繋げたいと思います。がんばります。