台湾と日本は同じ東アジアにありながら、言葉も違えば習慣も違います。実際、いろんな違いがあるのですが、何年も台湾に住んでいると台湾に慣れてしまって忘れてしまっているものもあります。
時折周りから言われて思い出すようなこともあるのですが、今回はお箸のお話です。
目次
お箸は東アジア共通じゃない？
東アジア圏で食事の際によく使われる道具にお箸があります。お箸は英語でChopstickと呼ばれ、欧米に全く存在しないわけではないですが、基本的には 東 アジア圏で使われる食事用の道具です。欧米の和食屋や中華料理屋などでは登場することもあろうかと思います。
欧米出身の知人がいるのですが、彼はお箸を器用に使っていました。やはり欧米でも使われることはあるのでしょう。それか、彼はそもそも日本文化に非常に興味がある欧米人だったので、その興味からお箸も練習したのかもしれません。彼は日本に何度も来たことがありましたし、日本に住んでいた時期もあります。
中国も韓国も台湾も日本もお箸を使う文化はあります。二本一組で使うのがお箸ということは共通ですが、実は日本のお箸に関していろいろと意見を言われたことがあります。
- Aさん「日本は”まだ”木の箸を使ってるの？」
- Bさん「日本の箸は短くて使いづらい！」
- Cさん「日本の箸は細くて使いづらい！」
お箸の種類というのは何も１つということではありません。素材も様々です。木で作られているお箸、竹で作られているお箸、金属で作られているお箸、プラスチックで作られているお箸など。また、長さも様々で、短いお箸もあれば長いお箸もあります。さらに、先端に行くにしたがって細くなっていくお箸もあれば、細くならない箸もあります。細くなる場合もその細くなる度合いは様々。
日本のお箸
日本のお箸は諸外国と比べると短く、先端が細い傾向があります。素材は木が多く、割り箸は間伐材を使ったもので、２つの箸がくっついている形状になっており、それを２つに分けてから使うタイプが多いです。
私は日本生まれ日本育ちなので、どうしても日本風のお箸が使いやすいと感じてしまいます。小学校のころはそのお箸の使い方を教育されましたし、小豆をつかむ練習もしました。
台湾のお箸
台湾のお箸は日本と比べると長く、先端があまり細くないという傾向があります。素材はプラスチックが多く、飲食店で提供される使い捨て箸は竹素材の丸いものが多いです。日本の割りばしのようなタイプもありますが、この竹のタイプは最初から２つに分かれた状態でビニール袋に包まれているため、割る必要はありません。そのまま使えます。
箸のサイズと手の大きさ
お箸の大きさはどうやって決められるのでしょうか。使いやすさは当然考慮されていると思うのですが、それって例えば手のサイズとかも関係あるのでしょうか。
日本人の手のサイズと東アジアの他の国の方の手のサイズはそんなに違うかと言えば、同じアジア人なのだからそんなに変わらないと思います。欧米の方はきっと手が大きいです。
ですので、同じ東アジアの諸国の方が日本より長い箸を使っているというのに、手のサイズは関係なさそうです。ほかにあるとすれば、例えば台湾は大皿に料理が盛られ、みんながその皿から自分の取りたいだけ自分の皿などに取り分けるというのが一般的。中華料理の円卓を想像してもらうと良いと思います。となると、短い箸では取りづらい。そこで日本と比べた場合長い箸が使われるということもあるのだと思います。日本でももちろん大皿に盛られて料理が提供されることはありますが、定食というか、一人ひとり取り分けられていることも多いですよね。そういった食文化の違いも関係あるかもしれません。
良くも悪くも比較される日本
台湾にいると良くも悪くも日本は比較の対象とされます。子供たちが勉強する教科書に「日本は～」と日本文化を紹介するような記述があることも。お箸の事が書かれているのも見たことがあります。それ曰く「日本の箸は短い」とのこと。
日本の箸が短いというのは、台湾に住んでいて何度か言われたことがあります。というのも、台湾に来るにあたって、日本人がお土産にお箸を選びがちで、それを受け取った人が「短い・・・」と思うからです。運よく日本人（私）と知り合い、その気持ちをぶつけてくることがあります。確かに台湾よりは短いです。
台湾で日本の箸を買うには？
台湾で日本の箸を買うには無印良品に行きましょう。無印良品なら大体日本風の箸が売られていると思いますし、無印良品なら台湾のいろんな都市に店舗があるので、台北以外の都市に住んでいる方も手に入れやすいと思います。
なお、SOGOなどの百貨店なら日本の箸も普通に売られているかもしれませんね。
最後に
日本の箸と一概に言ってもいろんな種類はあると思います。私、台湾の箸にだいぶ慣れてしまっていて、最近久しぶりに日本の箸を手に入れたのでまた使ってみようとは思っていますが、使い勝手はどうでしょう。