デジタルカメラの寿命はほぼシャッター回数で決まる 時々他の理由も

デジタルカメラの寿命ってどのぐらいなんでしょう。一般的にはシャッター回数でおおよその寿命がわかると言われているようですが、シャッター回数が少なければ良いと言えるのでしょうか。デジカメの寿命と、ちょっと目を付けているカメラについて書いていきます。

メカシャッター搭載デジタルカメラの寿命はシャッター回数

現在、デジカメには物理的な(機械式の)シャッターが搭載されたモデルと電子式のシャッター(電子シャッター)が搭載されたモデルがあり、前者が従来の、昔からある方式で、後者の方はシャッターユニットを小さくできるメリットがある一方、高速に動く被写体が歪んでしまったり、写真内で微妙に明るさが異なる部分が出てしまったりというデメリットもあり、結局は前者の機械式のシャッター、メカシャッターが特にハイエンドモデルには搭載され続けてきたわけで、ちょっと脱線するとNikonのZ9はそのメカシャッターが搭載されていないことでも話題になりました。電子式シャッターのデメリットを克服したと言えそうです。

シャッターユニットの寿命

寿命の面で言えば後者の電子式シャッターのシャッターユニットはあまり寿命を気にする必要はないそうなのですが、メカシャッターはそうはいきません。機械はいずれ壊れます。で、その壊れるのがいつなのかという話。これは、モデルによって異なるそうです。

一般に言われるのは、エントリーモデルではシャッター回数10万回ぐらい、ミドルレンジモデルでは15万回ぐらい、ハイエンドモデルでは30~50万回ぐらいだそうです。もちろん機械ですからそれ以前に壊れることもあれば、もっと多く使うことができる場合もあるでしょう。ですが、ハイエンドになるほど頑強なつくりになっているということは言えそうです。

自分は年に1万枚も写真を撮らないので、ハイエンドモデルの30~50万回ってのはやはり業務用だなと感じます。

シャッター以外の劣化

デジカメはシャッター以外も劣化します。

ゴムの劣化

シャッターユニット以外にも、例えばグリップ部のゴムは劣化しやすく、経年劣化でねばねばしたりということがフィルムカメラなんかだとありますよね。デジタルカメラもいずれはそうなる気がします。ただ、私のD300は確か2008年発売でしたが、まだねばねばはしていません。

コネクタカバーの脱落

コネクタのカバーが劣化して取れてしまったりということはあります。ただ、これは機能面には影響のない部分で、故障とまでは言えないものだと思います。ですので、それが原因で使えなくなるということはありません。

CFカードのピンが曲がるか折れる

CFカードなどはピンが曲がったり折れたりします。そうならないようにCFカードの挿入口にはガイドが設けてあるのですが、多少強引に抜き差ししていると中のピンが曲がったり折れてしまったりするわけです。ですのでCFカードのようにピンがある記憶装置を使用している場合の抜き差しは慎重に行う方が良いです。でないとこれが原因でデジカメが壊れます。

レンズの故障

レンズはカビたり、中のテープ配線が切れたりしたことがあります。

デジタルカメラを何年使うか

上述のD300ですが、2008年発売であることから2022年の現在で約14年経過していることになります。そして壊れていません。シャッター回数もまだ10万回もいっていませんし、これからもまだまだ使えそうです。じゃあ、あと何年使うのかが気になりますが、少なくともシャッターの切りすぎによる故障は考えにくいです。単純に経年劣化でシャッターユニットが壊れる可能性はあるでしょうが。

15年前に最新だったモデルも、今となってはかなり古いモデルです。とはいえ、当時は一線で戦うことのできたモデル。そういったモデルがかなり安く中古市場では出回っています。

当然最新のモデルの方が機能や写りが良いわけですが、当時の物が全く使い物にならないかというとそうでもなく。

そういう中古品を手に入れる場合に注意した方が良いのは、メーカーの修理対応が終了しているモデルがもしも壊れたらどうにもならなくなる可能性があるということ。そういうリスクはよく理解しておかないといけません。

もしも壊れずに使えた場合も、個人的には20年ぐらいが限度ではなかろうかと思います。というか20年ぐらい経ったら新しいモデルを買ってもいいよね、という感じがします。

やっぱりほしいフラッグシップ

2007年にNikonからフラッグシップ機のD3が発売されました。そしていまやそれが中古市場でかなり安く売られています。台湾のヤフオクでは16,000元(約66,000円)のものを見つけました。15年前のモデルですね。とはいえ作例を見るとやっぱり素敵。レンズにもよるのでしょうが、魅力的です。あと5年使うと考えれば、毎年約3,000元という感じ。

同様にD4は30,000元(約125,000円)でした。D4は10年前のモデルです。これもあと10年使うと考えれば、毎年約3,000元です。

同じような皮算用をD4SやD5にもしましたが、D4SやD5は中古でもまだまだ高いですね。ちょっと手が出ません。※D4Sは今日現在(2022/2/6)Nikonの修理対象リストに載っていますが、D3やD4は載っていません。

メーカーで修理ができない状態を受け入れ、さらに中古でも良いならD4あたりがねらい目な気がします。

最後に

私が使っているD300もすでに修理対応が終了しているんですよね。じゃあ他の修理対応が終了している機器に変えても同じような気がするんです。できることならフラッグシップとか。シャッターユニットの耐久回数なども加味して考えると良いと思います。