ベランダの赤紫蘇が赤くならずに緑になる件

赤紫蘇と言えば梅干しの色&香りづけに使われることで有名ですが、これを栽培するのはなかなか技術がいるようで。

すでに3年目ですが、決して大満足とはいっていません。何が起きているのか書き記しておきます。

赤紫蘇

ちょうど今ぐらいの時期に収穫が始まる赤紫蘇。日本では赤々とした赤紫蘇がスーパーに並んでいることと思います。

ここ台湾で赤紫蘇を見ることは非常にまれです。5年に1回ぐらい市場で見るかな?ぐらい。

赤紫蘇なのに緑色になる

赤紫蘇として栽培している紫蘇の色が、どうも赤くなくなるという症状は今年始まったことではありません。今までの栽培経験で感じたこと、人づてに聞いたことをまとめます。

原因

赤紫蘇の葉が緑になる原因は以下のいくつかが考えられます。

  • 交配の問題(採種の際に青じそと赤紫蘇の交配種になってしまった)
  • 日照不足
  • その他

最初の交配の問題は私も盲点だったのですが、去年もおととしも青じそと赤紫蘇を一緒に育てているので、可能性がないわけではありません。ただ、新芽は紫に近い赤色をしているので、やはり赤紫蘇は赤紫蘇なんだと思っています。

現時点で一番可能性が高いと考えているのが日照不足です。日当たりがそんなによくないベランダで育てているので、どうしても日照不足になりがちです。それが色にも影響しているように感じるのです。現に、こぼれ種で発芽したもので、日が当たりづらい場所にあるものは赤みが非常に弱く、青じそと非常に似ています。

そこで、ベランダの中でも日当たりのかなり良い場所に置いたものと、日当たりのあまり良くない場所に置いたものを比較してみたところ、日当たりの良い場所に置いた赤紫蘇の方が赤くなりました。これ、もう確定ではないかと思います。ほかにも要因はあるかもしれませんが、少なくとも日照時間は間違いなく関係しているでしょう。

その他、水やりの仕方や量、肥料も関係しているかもしれませんが、現段階では検証できていません。例えば、赤紫蘇に含まれる赤色の正体はアントシアニンというポリフェノールですが、アントシアニンと言えばリンゴの皮に含まれている成分と同じ。リンゴの赤色もやはり日当たりが大事です。一方土壌水分が多かったり、窒素が多かったりするとリンゴの赤色がよく出ないことがあるのだそうです。この点などは赤紫蘇の葉が緑になるのとも何か関係があるのかもしれません。

緑になる過程

なお、もともと赤いものでも、成長する過程で色が抜けていっているようです。というのも、小さいうちは赤かったのに、大きくなってから根元の葉を見ると見事に緑色になっているからです。そして新芽はやはり赤いです。

最初から色が悪いのではなく、色が抜けています。

特に表面の色が抜けやすいです。裏面は赤いままのものもあったり、裏面までなんだか色あせているものまであります。

緑色になった赤紫蘇の用途

赤紫蘇は色付けや風味付けに使われます。しかし、色が出なければ意味がありません。風味だけなら青じその方が良いです。赤紫蘇ジュースを作るときも、風味を増すために青じそを少し入れると良いそうです。

ですので、緑色になった赤紫蘇の用途はかなり減少してしまいます。

我が家の場合、それでも何とか赤い色素を取り出せないかと煮たりします。実際、あまり赤くない葉からは色がほとんど出ません。

赤紫蘇の栽培スケジュール

ここ台湾では1月に種まきしても発芽します。そこから週1で少しずつ種まきをすることで長く収穫しようという作戦で今年は始めました。結果、ベランダ栽培にしてはたくさん育ってきたかなと思っています。使用した種は昨年自家採種したものです。

  • 1月:種まき(一部こぼれ種から勝手に発芽する)
  • 5月:30cmぐらいになったら摘芯
  • 6月:以降、様子を見て収穫

赤紫蘇の収穫

赤紫蘇は青じそのように10枚1パックでは売られていません。通常、茎ごと引き抜かれてそのまま売られています。これは、用途が違うからだと考えられます。

青じそは薬味としての市民権を得ていますが、赤紫蘇の用途と言えば梅干し、梅ジュースぐらい。梅干しも梅ジュースも10枚程度ではできないため、通常纏め売りされます。

では、家庭菜園ではどうでしょうか。せっかく自分で作っているので、目的に応じて収穫の仕方を変えてみると良いです。例えば梅干しや紫蘇ジュース用ならまとめて、卵焼きに入れたり、みそ汁に入れたりするなら数枚程度、といった具合です。

我が家ではこまめに収穫しては冷凍しています。それがたまったら一気に紫蘇ジュースにしようかと。こまめに収穫している理由は、なぜかうちの菜園では、放っておくと赤い色が抜けていくからです。

赤紫蘇が白っぽくなる原因

紫に近い色になるはずの赤紫蘇が、緑ではなく白っぽくなることがあります。我が家の場合、それは主にハダニによる食害です。ハダニが葉裏から葉のエキスを吸ってしまうと色が抜けていき、白っぽくなっていきます。

次のシーズンに向けて花が咲き、種が採れるようになるころにはハダニも大繁殖していて、それでやられてしまうことが多いです。日ごろからハダニ対策をしていれば、あるいはそうはならないのかもしれませんし、もしかしたら栄養の関係で白くもなっているのかなと考えることもあります。いや、たぶんハダニが原因で間違いないです。

赤紫蘇は1種類じゃない

赤紫蘇は葉がピンとしているタイプと、シワシワのタイプがあります。後者は例えばタキイ種苗では「赤ちりめんシソ」という名前になっています。この種類の違いによっても色の付き方、色の出方が変わるのではないかと思っていますが、如何せん、ちりめんタイプは試したことがないので、憶測の域を出ません。

余談:真夏に赤紫蘇の葉が周りから枯れる原因

真夏まで栽培を続けていると、葉の周りから枯れていくことがあります。考えられる原因は2つ。1つは日差しが強すぎるということ、そしてもう1つは西日には弱いということ。

夏になって昼から夕方(西日)まで日が当たる場所に移動したところ、しばらく経ってから葉の周りが枯れ始めました。現状疑っているのは上記2つの原因です。

もっとも、収穫期を過ぎているので夏の栽培はそもそも向いていないのかもしれません。

まとめ

赤紫蘇が緑になる原因は日照不足です。それ以外にも原因はあるかもしれませんが、少なくとも日当たりは良いに越したことはありません。

露地栽培の中でも障害物のない畑などでは日光をよく浴びることができ、色がきれいに赤紫になっていますよね。目指すべきはまさにそういう状態ですが、ベランダでこじんまりと野菜を育てている場合、そう簡単に露地栽培ができるわけではありません。まずはベランダの中でも日当たりの良い場所を探して、そこに鉢やプランターを移動すると良いと思います。