2月に入ったらもう立春 2022年の春を迎える

台湾では旧暦をもとにした様々な年中行事があり、旧正月もその一つ。主に新暦を用いている現代の日本においてもカレンダーを見ると二十四節気(立春、春分、夏至、など)や六曜(赤口、大安、など)などが書かれているものもあります。今まであまりカレンダーに書かれていたこれらの暦注と呼ばれるものにあまり興味がありませんでしたが、旧正月などを盛大に祝う台湾にいると、そういったことも考えさせられます。

2022年の立春・節分・豆まきはいつ?

立春とは二十四節気における新年の始まり。新暦とも旧暦とも微妙に違う基準で決められているようで、新暦における2月4日前後になるそうです。2022年の立春は2月4日。

旧正月は1月だったり2月だったりと、結構日付がバラバラですが、立春は新暦上では比較的安定していて、ここ50年ほどは2月3日、4日、5日のどれかで、比較的振れ幅が小さいようです。

そのため、台湾では旧正月を迎える前に立春があったり、旧正月を迎えてから立春があったりします。今年は旧正月のちょうど4日後。つまり、旧暦の1月4日(新暦の2月4日)に立春を迎えます。

そして節分は立春の前日(二十四節気における新年の始まりが立春なので、つまるところ大晦日にあたる)なので、2022年は2月3日となります。豆まきは節分に行われるので2月3日ですね。

立春って何するの?

さて、立春と言えば暦上の春の到来を知らせるものですが、実際は2月頭なので大体寒く、一般的には冬だと認識されている時期になります。この日にすることとはなんなのか。私は過去の記憶をさかのぼっても、一切何かをしたという記憶がございません。

調べてみると「立春大吉」と書いたお札を特定の場所(神棚や鬼門など)に飾ると良いとか、二十四節気でいうところの小寒と大寒の間(1月5日ごろから節分までの30日前後を「寒中」と言う)に寒中見舞いを出したりするそうです。また、立春の朝一番に井戸から汲んだ水を若水と呼び、それを神棚に供えるそうです。寒中見舞いは有名ですね。

節分って何するの?

節分と言えば豆まき。基本的には窓の外に向かって「鬼は外!」と言いながら豆をまき、家の中に向かって「福は内!」と言いながらさらに豆をまきます。それから、自分の年齢の数だけその炒り豆を食べる、というのが私の知っている節分です。そのほかに鬼に扮したお父さんに向かって子供が炒り豆を投げつけるというのもありますね。

そういえばいつからか恵方巻というのも見られるようになりましたが、これはもともと全国区ではなかった風習(大阪発らしいです)が、今では全国で知られるようになり、全国で行う人が増えているというものらしいです。日本ではコンビニで売られていますからね。なんだかそれをするのが当たり前という感じすら感じます。毎年発表される恵方を向いて、太巻きを無言で食べきるのだそうです。子供は太巻き全部食べるの厳しいですね。細巻きでもいいんでしょうか。

なお、2022年の恵方は「北北西やや北」だそうです。

私の住む台湾では節分用の豆が売られていないので、毎年自分で大豆を買ってきて炒っています。恵方巻は台湾では見たことがありません。太巻きも自分で作ってみましょうか。あ、そうだ、鬼のお面どこ行ったかな。。。

子供が喜ぶ節分

ただ漫然と豆まきをするだけでは子供は喜びません。子供を喜ばすために何をしたらよいでしょうか。

考えられるのは節分用の豆入れを自分たちで作ったり、壁に飾り物をしたり、鬼の絵を一緒に書いたり、鬼の折り紙なんかも探すと出てくるので子供と一緒に折ってもいいですね。

ただ、子供も年齢が高くなってくると一緒にこんなこともしてくれなくなりそうで。今年は厳しいかな。やるだけやってみます。

台湾における立春

台湾における立春の過ごし方についても調べてみました。

まず、健康を祈願して「春まき ※小麦粉で作ったトルティーヤみたいな生地でロメインレタスのような葉を包んだもの」をたべるそうです。幸運と財力を象徴する食べ物なのだそうです。ハーブ類のネギ、ショウガ、ニンニク、バジルなどを加えればさらに邪気払いになるのだとか。どんな味なんでしょうね。

また、立春の11時から13時までに菊の花、艾(もぐさ)の葉、甘草、ガジュマルの葉、ショウガを薄切りにしたものをそれぞれ7つずつお湯に入れて全身にかけることで穢れを落とせるそうです。なお、上記を湯船に入れて浸かれるともっと良いとか。

それから、立春の朝9時から11時までに自宅の南か西にある、すでに口座を持っている銀行に行き、168元か1680元か16800元を預入れ、元宵節の2月26日まで動かさないと向こう1年の財運が上がるのだとか。もし銀行まで行けないという場合は、同時間帯に財布に同金額を入れるのでも良いのだとか。なお、金額はそれぞれの経済状況に応じて168元、1680元、16800元から決めれば良いとのことです。

なお、これらの風習については今まで一度も見聞きしたことがありませんでした。そのため、本当にやっているのを見たことはありません。

最後に

今年の立春は台湾の旧正月と日がかなり近いので、時間を作って炒り豆を用意しておいた方が良いかもしれません。