2023年夏ごろにPixel 6aを中古で購入し、おもにカメラを中心に使ってきましたが、どうしてもカメラの使い勝手が気になってしまい、対策なども含めて以下に書き記しておきます。
目次
Google Pixelはカメラがウリ?
Pixelと言えばカメラがキレイだと言われるスマホの一つです。私の所有する6aにしても評価サイトDXOMARKでカメラ総合122ポイント(うち写真133、ビデオ126)という高得点をたたき出しています。DXOMARKによる評価は純正カメラアプリによるもののよう(検証画面にPixelカメラのスクリーンショットがあります)で、となると、6aのハードウェアとソフトウェアを総合した値と言うことになります。
正直、Pixel 6aのカメラが映し出す写真や映像は非常にきれいで、それ自体には非常に満足しているどころか買って良かったぐらいに思っております。さすがはカメラの評価が高いスマホです。
OIS(光学式手振れ補正)搭載のPixel 6a
Pixel 6aに関しては光学式手振れ補正OISも搭載されています。初代Pixelに光学式手振れ補正OISは搭載されていなかったようですが、Pixel 2から搭載されるようになりました。
光学手ブレ補正OISが搭載されている端末は動画を撮影するときも非常にスムーズな動画が撮影できます。さらに歩き方を工夫すれば、歩きながらでも手振れのかなり少ない動画を撮影可能です。
手振れを抑えた歩き方
手振れを抑えた歩き方とは、膝を少し曲げて、腰の高さを低くし、腰の高さが変わらないようにそろりそろりと足を動かす歩き方です。腰を落として上半身を動かさないように歩くとも言えるかもしれません。この歩き方をするとかなり手振れが抑えられます。
PixelはRAW撮影にも対応
スマホのカメラアプリがRAW撮影に対応していても端末がRAW撮影に対応していないというケースがありますが、Pixelに関していえば、初代PixelからRAW撮影に対応しているので使用しているカメラアプリが対応していれば技術的にはRAW撮影が可能です。
Pixelに搭載されたカメラアプリ「Pixelカメラ」
私の持つPixel 6aに搭載されているカメラアプリはGoogle社製のPixelカメラです。約10年前にリリースされたこのアプリは当初Googleカメラと呼ばれ、すべてのAndroid端末に対応していましたが、その後、2016年以降のPixelシリーズのみのサポートとなり、名称をPixelカメラに変更となりました。
ネットで検索するとそのGoogleカメラやPixelカメラをPixel以外で使う方法なども散見されます。しかし、すべてが安全だと言い切ることは難しく、移植版は使用しない方が良いと思っています。
Pixelカメラを使いたいならPixelを買うのが一番です。私のように中古のPixel 6aなら比較的安く買えます。
Pixelカメラはマニュアルフォーカス非対応?
Pixel 6aは購入前にマニュアルフォーカス対応という記述を見て安心して購入した経緯がありました。Pixel4までタッチフォーカス対応の記載はあるものの、マニュアルフォーカスの記載はなく、Pixel5以降から初めてマニュアルフォーカスの記載が確認できました。
しかし、ハード(スマホ本体)的にはマニュアルフォーカスに対応しているけれども、Pixelアプリは自動がウリのアプリであるため、撮影者が任意の位置にピントを合わせるような面倒なこと(マニュアルフォーカス)をせずとも、最適化された写真が撮れまっせ、ということのようです。
そのためか、どこを探してもPixelカメラにマニュアルフォーカス、フォーカス位置を任意で設定する項目は見当たりません。いや、マニュアルフォーカスさせてくれよ・・・。
スライダーなどによるフォーカスの調整はできない
実際に使い始めて気が付いたのですが、純正のPixelカメラではタッチフォーカスには対応しているものの、焦点の微調整はできないことがわかりました。それってマニュアルフォーカス対応と言えるの?
例えばフォーカスが合いにくい被写体の場合、如何に優秀なPixelのカメラと言えども、やはりピントが合わないことがあります。そんな時、マニュアルフォーカスで画面を見ながらピントを調整したいと考えたのですが、それは不可でした。それができるスマホがあるだけに惜しいなぁと思います。
とはいえ、タッチフォーカスもマニュアルフォーカスの仲間であることに違いはありません。タッチフォーカスをうまく活用すれば、実はいろんな場面での撮影に対応できます。
Pixelカメラはフォーカスロックができる
Pixelカメラではフォーカスロックもできます。ピント位置を固定することで、完全オートでピントを合わせるのを止め、自分の好きな位置にピントを合わせることもできます。
ピントを合わせるための対策
Pixelカメラのようなマニュアルフォーカスがタッチフォーカスのみのアプリを使ってピントが合いにくい被写体にピントを合わせるには、一旦被写体との距離と同じぐらいの距離の物にタッチフォーカスを固定し、その状態のまま被写体にピントが合うようにカメラの位置を前後に微調整して撮影します。そうすることでピントが合いにくい被写体にもピント位置を合わせることができます。
フォーカスピーキングなどの表示があればなお良いのですが、あいにくPixelカメラにフォーカスピーキングは見当たりませんでした。
Pixelカメラで最短距離にピントを合わせる方法
Pixelカメラでは被写体に近づきすぎると「被写体から離れてください」というメッセージが表示されます。その状態でピントが合うことは無いのですが、フォーカスロックは使用可能で、その状態でフォーカスロックをした場合、ピントが合う範囲の最短距離でピントが固定されるようです。
フォーカスロックは画面のピントを合わせたいところを長押しすることで使用可能です。成功すると長押ししていた場所に黄色い枠と鍵マークが表示されます。
その状態でカメラを被写体に対して前後させると、ある位置で目的の場所にピントが合うのですが、そこからはアナログに目で画面を見てピントが合っているかを確認します。この際、拡大などをするとフォーカスロックが解除されるため、倍率の変更はできません。
Open Cameraなどの他のカメラアプリを使えばマニュアルフォーカスも可能
Pixel端末のようなマニュアルフォーカスに対応したハードウェア(スマホ本体)と、Open Cameraのようなマニュアルフォーカスに対応したカメラアプリがあれば、撮影時にフォーカス位置をスライダーなどで調整することもできます。
タッチフォーカスの場合、フォーカス位置は固定されるため、スマホを前後に移動させるなどしてベストな位置を探すことになりますが、アプリ内でフォーカス位置を変更できる場合、スマホを前後させる必要はなくなります。そうなると、構図が決めやすくなるメリットもあります。
最後に
Pixel 6aのカメラはハード的に非常に優れていると思います。光学式手振れ補正OISもしっかり効果を感じますし、最短撮影距離やズームなども非常に有用で、人気があるのも納得できます。
しかしながら、マニュアルフォーカスを使いたい場面においては他のカメラアプリに軍配が上がります。もちろん、タッチフォーカスを駆使して思ったことを実現できないわけでもありませんが、マニュアルフォーカスに関しては他社製カメラアプリの方が使いやすいと感じました。
とはいえ、ハード的にPixel 6aはやはり優れていると感じるので、いろんなアプリのメリットを把握し、上手に使っていこうと思っています。