クスノキ?月桂樹? ベランダで育てている謎の木の正体は?

数か月前から突然ベランダに生え始めた植物があります。アプリで調べてみると「月桂樹」や「クスノキ」と出るのですが、いったい何でしょうか。

生命力が強く、かなり乾燥した状態で、雑草すら生えてこない状況でもこの木だけは発芽してどんどん大きくなっていきます。なお、これらの種を植えた覚えは一切ありません。

なんなのか。

クスノキ?月桂樹?それとも別の何か?

クスノキはクスノキ科ニッケイ属の木。月桂樹はクスノキ科ゲッケイジュ属。二つとも同じクスノキ科です。

月桂樹はローリエとして料理に使われることもあります。先日も我が家ではカレーを作る際にスーパーで買った乾燥ローリエの葉を入れました。風味アップのためです。

引き抜くと種がついたまま

この謎の植物を引き抜くと豆のような種がくっついています。ん~やはりまいた覚えがありません。

ネットでクスノキと月桂樹の実、種、発芽の様子を写真で検索してみましたが、どちらも非常に似ていてよくわかりません。

台湾のクスノキ

台湾に生えているクスノキについて調べてみたのですが、少なくとも紅楠(タブノキ)、樟樹(クスノキ)の二種類が生えていることがわかりました。月桂樹もネット通販などで苗が売られています。自生しているかはちょっと不明です。タブノキもクスノキ科。属はタブノキ属だそうです。

クスノキの特徴

ネットで調べた限りですが、どうやらそれぞれ以下の特徴があるようです。

  • クスノキ:互生。葉縁は波打つ。新枝は黄緑色。花は黄白色。
  • タブノキ:互生。葉縁は波打つ。若い枝は赤みを帯びる。葉に粘液を含む。葉は濃い緑。新葉は赤味を帯びる。花は黄緑色。
  • 月桂樹:互生。葉縁は波打つ。花は黄色。

互生というのは葉が左右交互に生えてくることを言うそうです。葉の縁が波打つのは皆共通です。それ以外に枝葉や花に異なった特徴があるようです。

我が家の謎の植物は枝が若干赤いです。ということはタブノキ?でも、ネットの写真を見るとクスノキも実は枝が赤い写真があります。これだけでは同定できなそうです。

花は写真を見るとどれもとても似ています。色が若干異なっていたり、よく見ると雄しべのようなものの長さ・形状が若干違ったりするようですが、花が咲くとしても数年後の話なので、残念ながらそれまで花で同定することはできません。

タブノキは葉に粘液を含むという特徴をもとに、その植物の葉を根元で切って、粘液がネバァーっと伸びるかを確認してみたらちょっとだけ糸を引きました。でも本当にちょっとだけ。細ーく。こ、これは、タブノキと言ってよいのか。もうちょっと大きくなったら改めて試してみたいと思います。

なお、クスノキもタブノキも月桂樹も特徴的な香りがあります。我が家の謎の木も葉をちぎってみると何とも特徴的なにおいがします。月桂樹とはちょっと違う気がしますが、私もそんなに花が良いわけではないので判断がつきませんでした。

君の名は?!

クスノキ科なのはおそらく確定です。そこで、一旦クスノキと呼ぶことにします。

クスノキにしても、タブノキにしても、月桂樹にしても大木になるそうなのですが、例によって我が家の狭いベランダで育てる都合上、人間の胸の高さぐらいまでで剪定しまくります。かなり生命力が強そうなので、剪定はそんなに神経質にならなくてもよさそうです。成長も早そうなので、状況に応じて剪定していこうと思います。

クスノキと言えばトトロ

クスノキと言えばトトロを思い出す方もいるのではないでしょうか。トトロが住んでいる木がまさにクスノキ。ということは我が家のベランダも、クスノキを育てたらトトロが住みつくかも?その前にまっくろくろすけ?

これまでのクスノキ

最初にクスノキが発芽していることに気が付いたのは今年(2021年)の1月か2月ごろでした。なんか見たことのない植物が生えているなぁと思っていたんです。もしかしたら上の階の方が育てている植物の種が落ちてきたのかなと。

で、よく見たら1か所だけではなく、複数個所で発芽しています。調べてみると、ベランダでクスノキを育てるのはそんなに珍しいことでもないようです。ただ、庭木となると、かなりの大木になるので一般家庭ではなく、神社などが多いそうです。

クスノキは強い!

この木、引っこ抜いて放置してもすぐには枯れません。生命力強いです。適当な土に適当に植え替えても萎びることもなく、とにかく常に元気。恐ろしいぐらいです。

成長も早く、ポンカンの鉢から生えてきたものは、気がついたらポンカンよりも大きくなっていました。

最後に

同定はまたもっと大きくなってから改めてやってみようと思います。ベランダでどこまで育てられるのかわかりませんが、育てること自体は楽しいです。クスノキは盆栽にされている方もいるようなので、こじんまりと育てることも可能なのでしょう。

アコウといい、クスノキといい、勝手にいろんな木が生えてくる台湾のベランダなのですが、楽しくて仕方がありません。次はどんな木が生えてくるのか。鳥さんに期待?