私の住む台湾では数年前から携帯ショップに行くとOPPOの製品がかなりたくさん並んでいました。自分の周りでOPPO製品を使っている人は1人もいないですが、かなりメジャーなメーカーとして認識されているのは間違いないでしょう。
そんなOPPOから2021年6月に発売になったFind X3 Pro。カメラモジュールが本体から突き出たようなデザインが印象的なスマートフォンです。
そして私が注目したのはやはりカメラ機能でした。
OPPO Find X3 Pro
OPPOから登場した最新のフラッグシップモデルFind X3 Pro。台湾での販売価格は32,990元(約119,000円)と、日本での販売価格とほぼ同じ。
フラッグシップモデルですのでOPPOが自信をもって世に出したスマホのはず。さて、主だった特徴をかいつまんでみていきます。
気になった特徴
- Snapdragon 888搭載
- 4500mAhバッテリー
- 光学式手振れ補正搭載
- IP68
- マイクロスコープカメラ搭載
超高性能
Snapdragon 888は例えばXiaomi Mi 11 UltraやASUS Zenfone 8 Flipに搭載された最先端SoC。処理能力の非常に高い、ハイエンドモデルのSoCです。このSoCを積んだスマホはベンチマークで軒並み高数値をたたき出しています。
フラッグシップだけあってOPPOも最先端のSoCを搭載しています。高性能なスマホを探している方にお勧めできるスペックでしょう。
順当に増えてきたバッテリー容量
いつからでしょうか4000mAh以上が当たり前になったのは。このFind X3 Proも容量4500mAhのバッテリーを搭載しており、少し前と比較した場合かなり大容量のバッテリーを搭載していると言えます。とはいえ、5000mAhのバッテリーを搭載するモデルも多く登場してきているので、正直「最も大きい」わけでもなく、順当に容量が増えてきたと考えるべきだと思います。
広角カメラに光学式手振れ補正搭載
これも最近主流のスペックです。広角カメラのみに光学式手振れ補正がついています。SamsungのGalaxy S21 Ultraは望遠カメラにもOIS(光学式手振れ補正)が搭載されているので、望遠カメラの手振れ補正に関しては最高とは言えそうもありません。とはいえ、広角カメラのみに光学式手振れ補正搭載というのは多くのメーカーが採用している方法でもあるので、必要最低限とも言えますが、あるとありがたいというスペックです。
IP68
これも最近のハイエンドスマホでは当然となってきているスペックの一つ。防水防塵のIP68対応。Snapdragon 888搭載機種でIP68ではないのはASUSのZenfone 8 Flipぐらいでしょう(構造的にかなり難しそう)。※ほかにrealme GTなどもIP68ではないようです。
ほかにない!マイクロスコープ(顕微鏡)カメラ搭載
ここまではハイエンドにふさわしいスペックを搭載してきた、フラッグシップと呼ぶにふさわしいスマホなんだ、ぐらいの感じでしたが、ここに書くのは他社にない、OPPOならではの機能です。
いわゆる顕微鏡カメラが独立して搭載されています。画素数こそ約300万画素と少ないものの、60倍に拡大して小さなものを撮影することができます。こんなの今までありました?!
YouTubeでもネットでも、サンプル画像がたくさんあるので見てみると良いですが、ソファの繊維まで拡大して撮影できるというとんでもないカメラ。これ、外部機器を接続することで同じようなことを実現するアイテムは過去に見たことがありますが、スマホにそれを内蔵してしまったというのが今回のミソ。
頻繁に顕微鏡でいろんなものを見たくなるんだ!という方には最高のカメラになるでしょう。また、肉眼でもわからないような細かな部分まで拡大できるので子供の教育にも役立つかもしれません。
ちょうどベランダの苔が撮影したくてマクロカメラを探していたのですが、これなら繊維を撮影できそうです。いや、私はそこまでは求めていないのですが。
普段から顕微鏡でいろんなものを見たいという欲求のない方には、もしかしたら宝の持ち腐れになるかもしれません。また、最初だけ遊んで、すぐに飽きてしまうということもあるかもしれません。そうなると他のスペックを見て、日本円で約119,000円という価格が妥当かどうかを判断する必要があります。
なお、スペックでは60倍とだけうたわれています。つまり、例えば20倍、40倍など、任意の倍率で拡大を止めることができないのかもしれません。購入を検討する場合は改めて確認したいと思います。
最後に
このスマホはかなりの高スペックで、マイクロスコープカメラを搭載しています。マイクロスコープ(顕微鏡)を日常的に使いたい方で、かつハイスペックのスマホを欲しい方は検討しても良いかと思います。
そこまで顕微鏡を使うと思えないという方は、ほかにも選択肢はたくさんあるので、他の機種と性能を比較して決めていくのも良いでしょう。
個人的には顕微鏡カメラは使う用途がほぼ見当たらず、1日で飽きてしまう気がしますが、60倍の顕微鏡を日常的に使いたい方には最高の選択肢だと思います。