ベランダで大葉(青じそ)のプランター栽培 ハダニに食べられるときの対策など

日本の薬味と言えばワサビやミョウガなど、いろいろありますが、今回は大葉のお話です。

大葉と青じその違い

私、大葉と青じその違いがよくわかっていなくて、いつも「あおじそ」と呼んでいたのですが、単純にこの二つは呼び方が違うだけで、同じものを指していると教えられました。

それで、Googleの検索結果の数を比べてみたら、圧倒的に「大葉」が優勢で、ちょっと驚いている次第です。

ということで、私、「大葉」を台湾のベランダで栽培しております。

台湾のベランダで大葉を育てる

日本のスーパーならどこへ行っても大葉は売られていると思います。しかも年がら年中置かれているイメージすらあります。しかし、ここ台湾で青じそを買える場所はそんなに多くありません。地場のスーパーで売られていることは稀ですし、市場に行っても売られていることは滅多にありません。

そこで私は何年か前から自分で栽培を始めました。色違いで大葉と赤紫蘇の二種類です。

大葉を育てるのに適した気候

台湾でも大葉はよく育ちます。結構難しいなと感じた年もありましたが、意外と放っておいてもちゃんと育つ年もあって、気候が合わないということはないようです。

ベランダなので日当たりがそんなに良いというわけでもなく、たまに強風が吹くような環境です。直接雨が当たることもそんなにありません。

大葉の水やり

また、地植えとは違い、プランターという限られた世界での栽培です。地植えなら水などあげずとも元気に育つぐらい丈夫な植物だと思うのですが、プランターの場合は水やりをしっかりしないといけません。その辺は地植えよりも難しいかもしれません。インスタグラムで他人様が地植えで大葉を育てているのを見るとうらやましくなることがあります。私の実家も地植えでした。勝手に毎年たくさんの大葉が収穫出来ていました。

大葉の害虫

なお、年によって異なるのですが、てきめんにハダニが付いた年がありました。その年は他の植物にもハダニが多かったのですが、大葉もその餌食に。むしろハダニは大葉が大好きなようです。

大葉のハダニ対策

そんなハダニには唐辛子スプレーなど、市販の物だけでなく自作のものも含めて色々試してみましたが、一番効果があったのは水のシャワーをかけることでした。

水のシャワーはホームセンターなどでホースに付けるタイプのものを買って、それでシャーっと流すだけ。葉裏についていることが多いので、細かくチェックしながら毎日毎日シャワーをしていたらだんだんと減っていきました。たぶんこれが一番効果があって、かつ安全・安心ではないかと思います。多少手間はかかりますけども。

それから見つけ次第つぶすという、これまた非常にアナログなこともしていました。慣れないうちは非常に気持ちが悪いのですが、慣れてくるともはやルーティーン作業のようにプチッと。可能であれば手袋をするとか、養生テープにつけるなど、素手でやることは避けた方が良いとは思いますが、いつも素手でやってしまっています。なお、素手で直接つぶしていると、手に赤い汁がついて洗ってもなかなか落ちないという問題が発生するだけではなく、大葉地震にも赤い汁が付くことになるので、食べる時に気持ちが良いものではありません。ですので、やはりシャワーで徹底的に対策する方が良いように思います。

秋になると花が咲く

大葉は夏ごろによく収穫出来て、秋になると花が咲き、種が採れます。その種を翌年まくことで毎年収穫できます。

植物には連作障害といって、連続して同じ場所で同じ植物を育てると上手に育たなかったりするのですが、大葉はその心配はないそうです。連続で栽培できます。これはありがたい。

花が咲き、実がなったらその実が熟す前に収穫して、佃煮にしたこともありました。これもまたうまい!この花部分は他にも成熟具合に応じていろんな楽しみ方ができるようなので、大葉は葉だけを楽しむのではなく、いろんな楽しみ方ができると言えます。

大葉を挿し木で増やす

挿し木で増やす大葉

大葉は10~15cmの長さに茎を切り取り、一番下の部分を水に浸けておくと根が出てくるのでそれを利用して増やすことができます。水に浸けてから最初は何も変化がないのですが、おおむね4日ぐらいから変化が現れる(根が出る)感じです。

根は切り口から出るのではなく、切り口の周りに出てくる感じです。

大葉の水耕栽培(養液栽培)

水挿ししておけば根は出るので、水耕栽培 (養液栽培) も可能だろうと思うのですが、今まで成功したことはありません。もともと花芽が付いて、しかも葉に障害が出ている部分を水耕栽培 (養液栽培) にしてみたことがあったのですが、うまくいきませんでした。

とはいえ、根はしっかりしていたので、ちゃんと元気な挿し穂を使えば水耕栽培 (養液栽培) も可能だと思います。

毎年大葉栽培はできない?

大葉は連作障害が出にくいことで有名ですが、何年か連続で種を取って育て続けていると、そのうち奇形の葉ばかりが出てくることがあります。そうなったら新しい種や苗を再度入手しなおして再スタートすると良いと思います。

大葉でどんな料理を作っているのか

大葉を育てて何にしているかというと、もっとも多いのはそうめんの薬味にすることです。そうめんを食べる時に薬味がないと私はなんとなく味気なく感じることもあるのですが、大葉があればなんとかなります。もちろん他にもネギやワサビなどを用意します。ミョウガはちょっとまだ見つけられていません。

そうめん以外に天ぷらにしたこともあります。天ぷらにした大葉はやはりとてもうまい!これは去年初めてやったのですが、ぜひリピートしたいと思っています。

それからいつかやってみたいと思いながらも実現できていないのは、刺身の下に敷くパターン。刺身は自分で魚をさばいて作りたいと思っています。でも、魚をさばくって簡単じゃないんですよね。まだまだ練習中です。大根のつまと、大葉があればなんとなくそれっぽい見た目になるのではないかと思います。そういえばパスタもいつか作ってみたいです。大葉のパスタ。

このように、大葉はいろんなレシピに使えますね!でも近所のスーパーで売られていないのです。ですので、自分で栽培となりました。栄養についてはよくわかりませんが、香りは最高です。大量消費できるぐらい収穫できるので、引き続き栽培したいと思っています。

ちなみに冷凍庫で大量に保存しているのですが、あまり長く保存していると乾燥してパリパリになることがあります。要注意です。

最後に

2022年になって、実はすでにこぼれ種から小さな芽が出てきています。それが大きくなってきたら移植してしっかりと栽培しようと思っています。

今年はもっとたくさん野菜を作れたらよいなと思っています。今のところ大葉とサツマイモはすでに始まっていて、ほかにニンニクなども再生栽培で育てています。

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