オジギソウは一年草だと思っていませんか?実はコツさえつかめば冬越しして複数年育てることができる多年草の植物です。今回はそのコツを実体験を踏まえて書き記します!
基本の育て方と成長記録
オジギソウは葉を触ると反応して葉を閉じます。それを見るのがとても楽しくて、毎年のようにベランダで育てています。
今まで実施してきたオジギソウの育て方をまとめます。
オジギソウの苗を入手!
まずはオジギソウを入手します。入手する方法は園芸店で苗を購入するか、種を購入するかの2通りです。
私の場合、知人からオジギソウの苗をいただきました。苗の場合はすでに葉の付いた状態ですが、種の場合は発芽させる必要があります。
種から育てる場合、種まきから一週間ぐらいで発芽します。そして採取して翌年にまく方法については以下にまとめました。
オジギソウの水やりについて
オジギソウは水切れに結構敏感で、夏場は朝1回の水やりでは足りないことがあります。ただ、これは鉢のサイズにもよるでしょう。我が家の場合、直径12cmぐらいの鉢に1株だけ植えている状態でも、次の日には干上がってしまい、てきめんに元気がなくなります。
オジギソウは水切れを起こすと葉が閉じます。そして少しずつそれが曲がっていき、ダメになっていきます。そうなる前に水やりをする必要がありますが、曲がってしまうとそれから水やりに気を付けても、曲がった部分はもとに戻らないこともあります。そうなる前に水やりが必要です。
これは、蒸散を防ぐためなのかもしれません。蒸散が起こる気孔は葉裏にあることが多いようで、葉の表にもあるようです。葉を全開の状態にするよりも、閉じた方が蒸散が少なく、自己防衛の手段として閉じているのではないでしょうか。
真夏以外は土の表面が乾き始めたぐらいの時に水やりをすると良いです。水の与えすぎも良くありませんが、どちらかというとオジギソウは乾燥に弱い植物です。
オジギソウの挿し木について
オジギソウは挿し木もできます。茎を切り、水に差していると根が出てくるのでそれを土に植え替えれば良いです。
直接土に挿して、水が切れないようにして、乾燥防止のためにビニール袋などを被せておくと安心です。
オジギソウに付く害虫
オジギソウには虫が付くことがあります。我が家で顕著なのはハダニとコナカイガラムシ。通常、ハダニは水をかけて、コナカイガラムシは捕殺で対処しています。
ハダニは主に葉の裏に、コナカイガラムシは新芽や枝の分岐部分に隠れていることが多いです。見つけ次第対処するのが吉。でないとどんどん増えていきます。ハダニもコナカイガラムシも繁殖力が半端ないです。ここで繁殖させてしまうと、他の植物にも広がってしまうことがあります。
オジギソウは日当たりの良い場所が大好き
オジギソウは日当たりの良い場所で育つと緑が濃くなり、葉と葉の感覚も短くなります。
逆に日当たりの悪い場所で育てると徒長気味となり、さらに葉の緑色も薄くなります。
可能であれば日当たりの良い場所に置きましょう。
オジギソウは室内でも育てられる?
オジギソウを室内で育てられている方もいるようなのですが、いかんせん茎がどんどん伸びていくので、剪定などをしない場合は結構なスペースを使うことになろうかと思います。
それに、オジギソウにはトゲがあるので、室内で育てていると、家族が誤ってトゲを触ってしまい、ケガをする可能性もあります。
太陽に当てているととても元気なので、どちらかというと室内よりも太陽の当たる場所に置いてあげた方が良いように思います。
新芽は適宜剪定する
枝が長く伸びていくと、狭いベランダの場合邪魔になることがあります。そういう場合は葉を少し残しつつ、剪定をします。
剪定の時はオジギソウの茎に生えたトゲに注意しましょう。触るととても痛いですし、ケガをすることもあります。
剪定をすると、新しい枝が複数出てくることがありますが、そういう場合は他の枝に干渉する方向に向かう枝は枝元から切ってしまいます。そうしないと茂りすぎて風通しが悪くなり、虫が住みやすくなってしまいます。
なお、葉を全く残さずに強剪定をすると枯れることがあるので、葉はある程度残して剪定した方が良いです。
オジギソウの冬越し
日本ではオジギソウを一年草として育てるらしいですが、実はオジギソウは多年草なので、工夫さえすれば冬越しも可能です。
秋冬に気温が15℃以下になる場合は室内に入れることも検討した方が良いです。1日ぐらいなら平気な場合も多いですが、天気予報をよく見て判断すると良いです。オジギソウは基本的に温暖な地方の植物なので、寒さには弱いです。
私の住む台湾は暖かいので比較的楽ですが、日本の寒い冬を越すための共通のコツは室内の温度管理、水やりを控える等です。温かい場所で、適度に水を与えると良いです。
冬越し前の整理剪定
オジギソウは常緑多年草。でも、温暖な地方でも冬に15℃を下回るぐらいになると生長が緩やかになります。
冬を越す準備として剪定をすると良いですが、葉がなくなるほど剪定すると水の吸い上げが弱くなってしまい、枯れてしまいます。そのため、剪定するときは葉を少し残しつつ草形の整理をすると良いと思います。切りすぎると枯れることがあります。実際に何回か切りすぎて枯らしたことがあります。
枝が重なってしまうと風通しが悪くなるので、枝が重ならないように剪定していきます。
オジギソウの寿命
オジギソウは多年草です。冬越しに成功したこともあります。2024年1月現在、満二年、三年目に入るところのオジギソウが一株あります。そのオジギソウの寿命は結構長くなるかもしれません。
冬越しのタイミングで植え替え
小さな鉢でオジギソウを育てていると根詰まりすることがあります。根詰まりすると水を与えてもなかなか染み込まず、生育に悪影響が出てしまいます。
根詰まりしているときは冬越しのタイミングで1まわり大きな鉢に植え替えると良いです。もしくは春先でも良いと思います。
扱いとしては常緑樹をイメージすると良いように思います。
オジギソウは肥料不要
オジギソウは肥料を与えなくても元気に育つことが多いです。ただ、何年も連続で栽培しているような場合は適宜肥料を与えると良いでしょう。
私の場合、有機系のペレット肥料を年に数回与えたりしていました。
オジギソウの種取り
一年草として育て、翌年も楽しむには採種が必要になります。確実に受粉させるため、花が1つしか咲かなかったときは茎をトントンと叩いて花粉を飛ばす感じにし、2つ以上咲いたときはそれぞれを接触させながら花同士をトントンとぶつけて受粉させました。こうすることで受粉の成功率が上がります。
この人工授粉をする際、茎に生えているトゲに注意する必要があります。トゲを触るとケガをすることもあります。
受粉に成功すると豆類に見られるようなサヤができ始めます。そのサヤはどんどん大きくなり、そして熟して茶色くなります。ちょうど豆類が固くなる過程と同じです。その茶色く固くなったサヤを取り、中の種を取り出せば種の採取完了です。
環境にもよるかもしれませんが、我が家の場合一株から100個以上の種を採ることに成功しました。この種があれば翌年もオジギソウ栽培を楽しめます。
オジギソウの種は開花後2か月ほどで茶色くなり、採取できるようになります。
オジギソウを長く楽しむには、種を収穫して翌年に繋ぐのが一番です。詳しい種の付け方や収穫のタイミングについては、こちらの記事(リンク)で解説しています。↓
オジギソウの花について
世話をしていると、オジギソウは花をつけることがあります。オジギソウの花はとてもかわいい!ピンク色の丸い花になります。ポンポンという感じでしょうか。
オジギソウの開花時期
オジギソウの花は、2020年は9月に咲きました。2021年は7月に咲きました。たぶん、通常は夏に咲くのだと思います。2022年は6月にはすでにつぼみがありましたが、剪定してしまったのでもう少し後になりました。
枝元から数えて1つの枝から大体10個目の葉が出る前後からつぼみができ始めます。つまり、花が見たい場合は10個目の葉が出るまで育てることを目安にしてください。
オジギソウの花は早朝に咲く
花が咲く前日はつぼみにピンク色が見えはじめるので、翌日の開花が予測しやすいです。タイムラプスで午前3時から午前6時までのつぼみの様子を動画に記録したところ、どうやら午前3時~5時頃に咲いていたようです。どうりで朝起きたらすでに満開状態だったわけですね。
オジギソウの花の寿命は短い
オジギソウの花が一番きれいなのは朝です。昼に向かって少しずつですが元気がなくなり、その日の夜にはすでにしおれ、次の日にはしぼんでしまいます。つまり、たった一日、しかも半日ぐらいしか満開状態を楽しむことはできないのです。
同時に1つの枝に咲くオジギソウの花の数は少ない
1つの枝に同時に咲くのは大体2~3個まで。1株に4~5本の枝がある場合、合計10個ぐらい咲くこともありましたが、同条件でも1個だけしか咲かない朝もありました。
越冬して株が大きくなると、もっとたくさんの花が一斉に咲くこともあります。数十個まとめて咲くこともありました。
花をたくさん咲かせたいなら枝を増やすと良いです。
まとめ:オジギソウを長く楽しむために
触った時に反応が返ってくるような動く植物は多くありません。オジギソウは身近にある、育てていて楽しい植物だと思います。
工夫をすれば冬越しもできますし、種取りもできます。環境にあった方法で育て続けると良いと思います。
