なぜかマンゴーの種を見ると育てたくなりませんか?私はマンゴーを食べるたびに思ってしまいます。しかし、それが難しいのです。
右側の苗のように青々と育てるために、左側の苗のような失敗をどう防ぐか。私の試行錯誤を共有します
マンゴー栽培失敗の原因は?
夏に出回るフルーツの中で、南国フルーツのマンゴーが好きだと言う方も多いと思います。私自身、ありがたいことに台湾にいるため、夏になると毎日のようにマンゴーを食べています。
マンゴーを買ってきて自分でカットすると、当然ですが中に種があります。普通1つのマンゴーに1つの種です。結構大きい種が中央にある感じなのですが、その種を見たら「育ててみたい!」と思うのは当然ですよね。
私も今まで何回もマンゴーの発芽、そして栽培に挑戦してきましたが、発芽はしても、すべて1~2年で枯れてしまいました。私と同じ轍を踏まないでもらうために、失敗を分析してみると、いくつかの原因があると考えました。日本で栽培することを想定した場合も考慮して、3つの原因を書いていきます。
失敗要因1:【病気】目に見えない敵との戦い
植物って突然元気がなくなって、突然枯れていきますよね。マンゴーも今まで突然生長が止まり、突然枯れていきました。
思い返してみるといろんな原因があったのではないかと思います。
炭疽病は対処が遅れると枯れる
マンゴー栽培でもっとも注意しなければならないのが炭疽菌です。炭疽菌が付くと炭疽病という病気になり、対処をしなかったり、対処したとしても遅いとそのマンゴーの木は枯れます。
我が家のマンゴーのほとんどがこの炭疽病で枯れてしまっています。害虫が運んできた菌なのか、そもそも種にそういう菌が付いていたのか、風で飛んできたのか、感染源は不明ですが、いずれにしてもマンゴーの葉、枝などが黒くなってきたら炭疽病を疑った方が良いです。
なお、炭疽病になった部分は切除して薬剤を塗るのが一般的だそうですが、我が家では薬剤を使用したことはありません。薬剤、そんなに効果があるのでしょうか。一時期から切除はするようにしています。
種がねばねばする場合失敗しやすい
種を取り出した時にねばねばしている物があります。そういう種はそこから変色していって失敗することが多いです。
ねばねばしているのはあまり多くはありませんが、ねばねばしていたら要注意です。もしかしたら何かの菌を持っているかもしれませんし、そこに菌が付着しやすくなっているかもしれません。変色もしやすくなります。
初めてねばねばの種を扱ったときは「なんだこれ?」と不思議に思いました。今まで何個も発芽させてきましたが、ねばねばの種なんかなかったからです。
種が黒くなる時も要注意
早期に種が黒くなる場合もマンゴーの木が栄養を吸えなくなるだけでなく、病気やカビを発生させる源になってしまう可能性があります。黒くなったりカビが生えたりすると「うわぁ、来た…」と落胆してしまいます。
黒くなるのは種自体が水に触れている時が多いため、例えば発芽のために種全体を湿らせたキッチンペーパーで包んで置いておいた時や、根が伸びた後に水耕栽培で更に大きくしようとしている時など、できれば発根する部位のみが水に触れるようにすると良いです。種全体を包んでおく方が水切れになるのを防ぎやすいですが、同時に黒くなりやすくなります。
種がねばねばせず、水にも触れていない状態で発芽して、種が緑色になったらとりあえず安心です。発芽したらできるだけ早く光のある場所に置きましょう。
生長具合にもよりますが、種がカビたり、黒くなってきたら私はその部分を切除してしまいます。多少生長が遅くなると思いますが、やむを得ません。
なお、種を扱ったり、枝葉を切ったりするときはキレイな手、アルコール消毒した道具などを使うようにしています。
風通しが悪いとカビが発生したり病気になったりする可能性が高まる
ベランダで密集して植物を育てていると、どうしても風通しが悪くなったりしますが、そうなるとカビが発生しやすくなったり、菌が付着しやすくなったり、害虫が住処にしやすくなります。
ベランダで栽培する場合なかなか難しいですが、できるだけ風通しが良い場所に置くようにしましょう。
失敗要因2:【環境】熱帯の植物を日本の「室内」でどう守るか
そもそもマンゴーは熱帯植物。亜熱帯から亜寒帯まである日本では、沖縄を除いてほぼ対策が必要になります。
冬は寒くなる前に室内へ移動
私は台湾在住のため、気候的にはマンゴーの栽培に適していると言えます。近所の戸建て住宅などの庭にマンゴーの木があって、たくさん実をつけているのをよく見かけます。
おおむね5℃以下が危険だと言われますが、私なら10℃を下回る時は幼苗だけ室内に入れるなどします。私の住む地域は通常冬でも5℃以下になることはほぼありません。
沖縄は台湾と似た気候なのでそんなに問題ないかもしれませんが、九州四国以北はこの冬対策が必要になります。北海道ではハウス全体を暖かくしてマンゴーを育てられている方もいるようですが、家庭でそれをするのは難しいです。やはり室内に入れるのが一番いいと思います。
日中は室内のできるだけ日光の当たる場所に置く
マンゴーは常緑樹で、冬でも生長が止まらないことがあります。室内に移して、温かい状態のまま生長しようとすると、日照不足で徒長してしまう可能性があります。
そのため、室内の中でも、できるだけ日光の当たる場所に置くと良いです。ただ、窓際は夜中に非常に寒くなるので、日中は窓際、夜は部屋の中の温かい場所に移動すると良いと思います。
なお、日本で地植えができるのは沖縄だけかと思います。沖縄以外の家庭では鉢植えでないと冬に室内に入れられません。
失敗要因3:【根腐れ】「愛情=水やり」という罠
鉢のサイズや水やりの方法でも失敗につながることがあります。
鉢のサイズは木の高さが基準
マンゴーの木はどんどん大きくなっていきます。街のマンゴーの木を見ると10mぐらいあるものもあります。鉢植えでさすがにそこまで大きくなることはないと思いますが、ある程度大きくなると思っていた方が良いです。
生長に合わせて鉢のサイズを変える必要がありますが、鉢の直径が木の高さの1/3程度の鉢が良いとよく言われます。最初は育苗ポットを使用することが多いです。
過去に、まだ15cmぐらいしかない小さな木なのにいきなり10号鉢に植えたことがあります。最初は問題ないように見えたのですが、結局枯れました。悲しい。
台湾の場合、地植えで放っておいても育っていくのに、ベランダだと難しい…日本のベランダならさらに難しいはずです。
水やりは愛情をこめて…でもこめすぎごめん!
突然枯れたマンゴーの木を引っこ抜いてみると根がほとんど出ていないこともありました。根腐れです。もうそれを見たときはショックというか、何とも言えない気持ちになりました。
何か月も、ものによっては1年以上育ててきていたのに、根がちょっとしかなく、「うそでしょ…」状態。元気な根は先端が白いはずですが、もちろん白くなく、黒っぽい感じになっていました。
おそらく水のあげすぎだったんです。土の排水性も悪かったかもしれません。「愛=水やりLv.1」ではなく、「愛=水やりLv.100」にならなければならなかったのです。
排水性の悪い土を使っていたり、水を与えすぎると根腐れを起こすこともあります。私は愛をこめすぎていたのですね。根は呼吸をする必要があり、常に湿っているとダメで、乾湿のバランスが非常に大事になります。いわゆる団粒構造と呼ばれるもので、水も保持するけど隙間もあって呼吸もできるという状態がベスト。
今は鉢の状態をよく確認して、表面が乾き、中の水分が減ってきたころに水やりをするようにしています。愛も大切ですが何事もほどほどが良いですね。
まとめ:今後の栽培へのフィードバック
今年もマンゴーが売られ始めたら栽培に挑戦するつもりです。その時は以下のチェックリストを見ながらやってみます。
- 種を取り出し根の部分が湿るように湿らせたキッチンペーパーを被せる
- 芽も出てきたら排水性の良い土に植え替える
- 木の大きさに合わせた鉢を選ぶ
- 水はあげすぎない、乾いてきてから与える
- 設置場所は風通しの良いところ。他の植物と密集させない
- 病気になったらすぐに患部を切除する
今度こそ!今度こそは成功させて、ベランダマンゴーを収穫したいです!
マンゴーの発芽などはこちらを参考にしてください↓
