【松屋うまトマ!】想像だけで再現してみた結果

なにやら日本の松屋には「うまトマ」なるメニューがあると知り、無性に食べたくなったけどここは台湾、食べられるはずもなく。そこで、味を想像しながら再現してみることにしました。いや、うまい飯ができたのですが、いろいろ気づきもあったのでここに書き記します。

うまトマが食べたい!

日本を離れて早数年、日本の食べ物が恋しいのは今も変わらずで、台湾生活の中で手に入れることが困難な物は手作りしてみたりもしてきました。そして今回はネットで「うまトマ」なるものを発見してしまいました。

単刀直入に申し上げますと、写真を見ただけで食べたいと思いました。ラブです。だって、ハンバーグがトマト系のスープに埋まってるんですよ!?美味しいに決まってる!

いや、それってハンバーグのトマト煮って言うんじゃ?とも思いましたが、そもそもハンバーグのトマト煮なる食べ物があるのかもよくわからず、とにかくネットで見た写真のハンバーグ+トマトスープの食べ物を作ってみることにしました。

うまトマとは

松屋が販売する料理メニューの一つで、「うまトマハンバーグ」が正式名称です。

松屋は筆者の住む台湾にもあるのですが、今日までうまトマを販売している店舗は見たことがありません。

赤い何かに埋もれたハンバーグ+半熟卵がまさにうまトマに当たるのですが、「定食」と付くメニューにはご飯、サラダ、そしてみそ汁が付いています。

バリエーションもあり、チーズをたっぷりかけたうまトマもあれば、牛肉のあいがけなるうまトマもあります。牛肉は牛丼などに使われているアレではないかと思います。

「うまトマ」について、詳しくは松屋のウェブサイトなどをご覧いただく方が正しい情報が手に入れられますので、そちらをご参照ください。

うまトマの販売期間

松屋のうまトマは期間限定メニューです。2024年は7月30日からスタートして、9月2日以降、順次終了していくとのことです。

ただ、売り切れ次第終了のようで、9月2日を待たずしてすでに終了している店舗もあるようです。日本では。

私は、私はまだ一度も食べたことがありません。食べてみたいけど、このままだと食べれません。いや、今台湾にいるのでほぼ確実に食べれません

想像だけで「うまトマ」を作ってみた

手作りの松屋『うまトマ』風の何か
手作りの松屋『うまトマ』風の何か

写真を見てわかるのはハンバーグとトマトを使用しているということ。これだけをヒントに作ってみました。

ハンバーグと言えば合い挽き肉

ハンバーグは牛肉を中心に、場合によっては豚肉も混ぜて作られます。基本的に肉は挽肉を使用しますが、中にはブロック肉を包丁で細かく切ったり、パワーブレンダーでミンチにして使用したりもします。

牛肉100%でもおいしいハンバーグはできますが、よくあるレシピは牛豚の合いびき肉でしょう。それに、牛肉のうまみもたまりませんが、トマトと豚肉の相性が抜群であることは周知の事実(?)であります。そこで、未知の世界「うまトマ」を作るにあたり、私は牛肉と豚肉の合いびき肉を用意することにしました。

しっかーし、豚肉の挽肉は簡単に手に入りますが、牛肉の挽肉は滅多に見かけません。いや、少なくとも我が家の近所のスーパーの話です。鶏肉の挽肉はもっと見かけません。もう挽肉と言えば豚肉です。ほら、台湾と言えば小籠包とか肉まんとか、そういうのが多く、それらはほとんどが豚肉だからです。相対的に牛肉や鶏肉の挽肉の消費量が少ないんですね。

トマトはナニ?スープ?ソース?

写真を見ただけでは判別できませんでしたが、今回はちょっと濃い目のスープ仕立てにすることにしました。

松屋の写真を見る限りニンニクを刻んだようなものが入っているようにも見受けられますが、ちょうどニンニクを切らしていたのでニンニクは入れず、冷蔵庫にあるものだけでシンプルに作りました。

作り方

松屋『うまトマ』を作っているときの様子
松屋『うまトマ』を作っているときの様子

ハンバーグは最近いつもこの分量なのですが、タマネギを入れませんでした。ちょっと時間が足りなくて間に合いませんでした。

ハンバーグの材料(3~4人分)
  • 牛肉千切り 200g ※細かく切ってから使用
  • 豚ひき肉 200g
  • 卵 2個
  • パン粉 1カップ
  • 塩 3g
  • ナツメグ粉末 3~4振り
  • 白コショウ 3~4振り

時間の都合でタマネギは入れませんでした。今回かなり硬いハンバーグになってしまったのですが、それは焼きすぎも理由の一つだと思いますが、タマネギを入れなかったことも原因の一つだったのかもしれません。

牛挽肉は売られていなかったので千切りの物を買ってきて、それを包丁で細かく切りました。ブレンダーなどを持っているとこういう時便利ですが、あいにく我が家にはありません。

トマトスープの材料
  • トマト缶 400g
  • 鶏ブイヨン 1個(5g)
  • タマネギのみじん切り 1/2個

味付は鶏ブイヨンにお任せです。タマネギも風味が付いておいしくなります。

トマトの酸味が少々気になったので、砂糖を入れたり、タマネギをもうちょっと多く入れたりすればよかったかなと思います。もっとも、そんな酸味もこの料理の魅力なのかもしれません。

これらの材料を煮込むだけでそれなりのトマトソースにはなります。乾燥ハーブの粉末などを入れるとさらにそれっぽくなるのではないかと思います。

手順
  1. ハンバーグの材料を粘り気が出るまで混ぜる
  2. フライパンに火(弱火)をつけ、油を引いて、「1.」を成形して並べ、蓋をする
  3. とろ火にして底面が焼けてきたらひっくり返してさらに焼く
  4. しっかりハンバーグに火が通ったらそこにトマトスープの材料を全て入れる
  5. タマネギにしっかり火が通れば完成

これ以上ないのではないかと思うぐらいに簡単にした作業手順です。

焼きすぎるとハンバーグが硬くなるので、火を通す時間は調整した方が良いと思います。最後はトマトと一緒に煮込むのではなく、ハンバーグを一度取り出し、トマトスープをそこで作ってからハンバーグを戻すのも良いかもしれませんね。今回は焼きすぎてなんだか硬いハンバーグになりました。

おいしい!でも誰もおいしいと言わない・・・。

私は美味しく感じたのですが、一緒に食べた人は誰もおいしいとは言っていませんでした。

いや、感想を聞かなかったので無言で黙々と食べていたのは良いことだとも言えるのですが、「おいしい!」「うまい!」などと聞けるとうれしかったりしますよね。

私はあえて「おいしい?」などと聞かずにおりました。なんとなく「うまい」という心の声が聞こえたような気もしましたが、幻聴のような気もします。

最後に

実際の松屋のうまトマを食べることはかないませんでしたが、なんとなく似た物を作ることはできました。自分が作ったうまトマもどきもおいしかったです。

タイミングよく日本に帰ることがあれば、いつか挑戦してみたいと思います。その時また松屋がうまトマを期間限定でも販売していることを祈ります。