ベランダの亀が出てくるのは春の暖かくなってきたころ

半冬眠状態だったベランダの亀ですが、3月に入って顔を出すことが増えてきました。ここに至るまでの経緯を書き記しておきます。

12月ごろから出てこなくなった亀

2022年に譲り受けた水棲のカメ。おそらくはタイワンハナガメだと思われます。私は台湾に住んでいるので台湾では問題なく飼育できますが、タイワンハナガメは日本では特定外来生物に指定されていて、新しく飼うことはできません。

譲り受けたときは甲羅が4cmぐらいの小さな亀でしたが、少しずつ大きくなって、冬を迎えるころには6cmぐらいになっていました。

しかし、12月になったころから顔を出さなくなってきました。冬でも比較的暖かい台湾で、まさか冬眠なんかしないだろうと思っていたので驚きました。気温は寒い時期でも平均で18℃程度はあります。最低気温が10℃を下回る日は年に数日程度で、例えば東京などと比べると格段に暖かいです。そのため、冬眠はしないと思っていました。

が、どうやらそれは冬眠の初期段階で、自然な変化だったようです。

餌を全然食べない亀

冬になり、顔を出さなくなった亀は当然餌も食べません。でも、覗き込んでみると目は開いているし、こちらが覗き込んでいることも気が付いている様子です。つまり、寝ていないんです。冬眠というのは深い眠りに付くことだと思っていたので更に焦りました。

むむむ?!これは冬眠ではないのではないか?!だとすると、もしかして体調不良か?!などと思いましたが、結論から言うと、特段体調が悪かったわけではなく、寒くなったことで活動量を抑え、冬を越えるための対策を自然と行っていただけだったようです。

活動量が減るので餌も食べません。かといってやせ細るわけでもありません。ただ、生長をするわけでもないようで、体長はあまり変わっているようには見えません。

そもそも何日も餌を食べない状況が続いても平気というのは人間とは違う体の構造だからこそなせる業なのでしょう。

3か月間で出てきたのは10回程度

石の間から顔を出す亀

冬の期間顔を出す機会も減り、餌もほとんど食べなくなったとはいえ、まったく顔を出さないわけでも、まったく餌を食べないわけでもありませんでした。気温が比較的高い日には顔を出すこともあり、甲羅を乾かすために表に出てくることもありました。

回数を正確に数えていたわけではありませんが、体感では10回ぐらいでしょうか。暖かくなるにつれ、その回数は増えていきました。いずれも晴天の比較的暖かい日でした。気温がそれなりに高くなっても、太陽が出ていない日は出てきませんでしたし、逆に太陽が出ても気温が低い日も出てこなかったようです。

12月から3月まで100日ぐらいあることから、10日に1回ぐらいは出てきていたイメージになります。そう考えるとそんなに長い間出てこなかったわけでもないでしょうか。

3カ月間の水換えおよび水槽掃除の頻度

冬眠をしているとすれば、あまり水の交換などもしたくないなと考えていたのですが、本来は水の交換をしてあげた方がよいのだと聞きました。というのも、水は絶えず汚れていくからです。

ただ、毎日餌を与えていたころのような汚れ方はしません。なにしろ糞が非常に少ない。苔は生えていきますが、悪臭がするわけでもありませんでした。

そのため、水の交換は10日に1回ぐらいで行っていましたが、掃除は月に1回程度しかしませんでした。

それでも問題なさそうに見えますが、実際のところは亀に聞かない限りわかりません。もしかしたら亀はもっときれいにしてほしいのかも。いや、逆に何もしないでほしいと思っている可能性もあるかもしれません。

亀を冬眠させる方法

この3カ月のベランダの亀の様子から、来シーズンは自然に冬眠できるようにしてあげようと思います。なにしろ放置が一番。

ここ台湾は気温が氷点下になるわけでもないので水槽に氷が張るということもありません。ここまで餌を食べる回数や表に出てくる回数が減っても平気だったので、来シーズンも放置しようと思います。

我が家の亀は冬眠というより半冬眠という感じで、活動量は圧倒的に減ったものの、時折顔を出したり、餌を食べたりということがありました。聞けば、冬眠中に餌を与えると命を落とすことがあるらしいです。そういう意味でも半冬眠だったのかもしれません。

なお、水棲の亀の場合、冬眠時期には水の量を増やすと良いという話も聞きましたが、そのようなことはしませんでした。もしかしたら水量を増やせばもっとしっかり冬眠したのかもしれません。

場所や状況にあった方法を知ることが大切だなと思いました。

最後に

今は二十四節気では啓蟄にあたります。植物は新しい芽を出し、虫たちを見る機会も増えてきました。亀も春の陽気に誘われて出てくることが多くなってきました。啓蟄を迎えるころには冬眠も終了すると考えてよさそうです。

なお、顔を出さなくなったり、餌を食べなくなったりというのが冬眠ではなく、何か他の病気などの影響だったりすることもあると思うので、様子をよく観察して、おかしいなと思ったら詳しい方に相談したり、亀を診てくれる動物病院で相談したりすると良いのではないかと思います。