今回はベランダで育てている樹木類を紹介します(一部果樹含みます)。野菜類や果樹も楽しいですが、樹木の栽培もなかなか楽しいです。そして、それぞれのベランダにおける栽培のしやすさ、育てやすさも評価していきます。
ベランダで育てている樹木類
アコウ
絞め殺しの木とも呼ばれるフィカス属のアコウ。気根が寄生した木を飲み込んでしまうほど旺盛になるらしいのですが、今は盆栽風にして育てています。なお、イチジクもアコウも同じ属なんだそうです。
盆栽サイズなので取り回しは非常に楽で、木としてもアコウは非常に上部だと感じます。気根などが生えてくるとタイルなどに張り付いていく心配がありますが、それをちゃんと管理できる、つまり毎日様子を観察する余裕があるなら、ベランダでも十分に育てられるとおもいます。ベランダ植物としても育てやすいです。管理自体はそんなに難しいものではありません。
ホウオウボク
台湾ではかなりメジャーな街路樹、ホウオウボク(鳳凰木)。マメ科の植物らしく大きなさやにたくさんの種ができます。また、葉も特徴的で、言うならばオジギソウの葉が大きくなったような形をしています。
これも完全に興味本位なのですが、まずは発芽するか実験しました。好光性なのか嫌光性なのかもわからず、深さ5cmから段階的に何層かに分けて種をまいたところ、地表に近いもの(ほぼ露出していたもの)のみが発芽しました。
ホウオウボクの木は、ここ台湾なら問題なく成長していくと思いますが、もしかしたら日本の冬にベランダに放置すると枯れてしまうかもしれません。沖縄などでは台湾と同じように育てることが可能ではないかと思います。 暖かい地域ならベランダ植物としても育てやすいです。
ただ、樹形としては上が扇状に広がっていくので、大きく育つにつれてベランダのスペースを占有する量が増えていくように思います。切り詰めて小さく育てるならアリだと思います。
百日紅(さるすべり)
さるすべりと言えば、つるつるした木肌が特徴的な植物。台湾でもよく見かけるのですが、種を入手したので植えてみました。うまくいけばなかなかきれいな花が咲くのですが、どうでしょうか。
さるすべりは冬を超えて暖かくなってきたころに発芽します。一般的には数年経たないと花が咲かないようですが、我が家の種類は1年目から開花していました。白い花の種類で、シマサルスベリというのが近いのではないかと思っています。
このさるすべり、アブラムシがたくさん付きます。そしてそのアブラムシが他の植物にも移動していってしまいます。アブラムシは水やりの際に葉裏にシャワーをこまめにすることで落とすことができるのですが、その手間が発生します。逆を言えば、それさえクリアできれば特段難しいことは無く、ベランダでも問題なく育てられると思います。ベランダ植物としても育てやすいです。
柑橘類
ポンカンも種から育てています。ほかにもタンカンやレモンに挑戦したことも。柑橘類って意外と発芽率が高く、種の皮を剝いても向かなくても結構発芽します。もともとポンカンを育てるつもりはなかったのですが、種を見るとどうしても植えたくなってしまいます。
柑橘類は種から育てているせいか、突然枯れることがあります。水のやりすぎかもしれません。もしくは、ベランダという条件を考えると、日照不足とか、そういったことも原因だったのかもしれません。
現状、柑橘類は大きくなっていないので、少々苦手意識があります。そのため、種からの栽培は結構難易度が高いのではないかと思います。園芸店で苗を買えば結果は違うかもしれませんね。
不明・その他の植物
月桂樹?クスノキ?
今年に入ってから勝手に同じ種類の植物がたくさん生えてきました。こんな植物は種を蒔いた覚えがありません。引き抜いてみると丸い豆のようなものがついています。
植物の名前を調べるアプリで調べたところ、月桂樹かクスノキとのこと。ん~これは鳥さんのいたずらですね。面白そうなので育てることにしました。
この木、かなり生命力が強いです。引き抜いてその辺に放置していても根が伸びて水を吸い上げ、しかもかなり乾燥していても枯れることはありません。強い。ベランダでも何の問題もなく育ちます。ベランダ植物としても育てやすいです。
モウセンゴケ
スーパーでモウセンゴケが売られていました。ベランダにコバエが発生することがあるのでその対策にと思って買ってみたのですが、3日ぐらいで枯れました。どういうこと?
で、近所のフリーマーケット的なイベントでもまた売られていたのでそこでも買ってみたところ、こちらはうまく育ってくれています。もうすぐ花が咲きそうです。
食虫植物ってすごく興味があったんです。過去にも手に入れたことがあったのですが、その時もすぐに枯れてしまいました。今回のモウセンゴケは枯らさずに育てていきたいです。花が咲くということは種も採れるかな?と期待しております。
いわゆる苔類は環境管理がなかなか難しいです。ベランダという限られた環境で育てるのはかなりの知識と経験が必要なのではないかと思います。そのため、ベランダで楽しむことを前提とした場合、あまり率先して手に入れる必要はないと思います。
バラ科の植物
ほかにバラ科の樹木も育てています。苗で買った桜、種からアメリカンチェリー、梅、桃、リンゴなどです。
桜は気候的にかなり難しいようで、街でもよく桜の木を見かけますが、みんな挑戦はするものの、結局枯らしてしまうことが多いようです。一応ベランダの桜は枯れておりませんが、今後どうなるかは未知数で、栽培が簡単だとも思っておりません。
ほかに種から育てているバラ科植物のなかで、アメリカンチェリーとリンゴは極端に難しいです。いまだうまく育ったためしがありません。桃と梅は結構大きく育ちます。ベランダでやるなら桃か梅が良いのではないかと思います。桃や梅はベランダ植物としても育てやすいです。
果樹など
ベランダで果樹も育てています。イチジク、パイナップル、アボカド、レンブ、マンゴーなどです。
イチジクはベランダでも収穫できると言われたものの、今だ収穫実績はありません。パイナップルは場所を取りますね。アボカド、レンブ、マンゴーは気候が合えばベランダでも良いのではないかと思います。暖かい地域ならベランダ植物としても育てやすいです。ただ、収穫できるかは一概に言えません。
まとめ
収穫を目的とした野菜や果樹などと違い、アコウなどの樹木系はその樹形を愛でたり、ベランダのデザイニングに役立つと思います。私の場合は眺めているだけで心が落ち着きます。
植物はそれぞれ適した環境が異なるので、ベランダで育てる場合はベランダの環境に適した植物を選択すると良いと思います。もっとも、自分もそうですが、適していなくても挑戦してみたくなる場合もあり、それはそれで楽しいかなと思います。