最近テスラ社の電気自動車をよく見かける訳

え?何?この車は・・・

台湾で時折見かける見慣れないエンブレムの車。調べてみると話題のテスラ社の物であることがわかりました。時折名前を聞くテスラモーターズ。でもその実態はよくわかっていませんでした。確かスペースシャトルと関係があったような・・・

テスラモーターズはアメリカを拠点とした自動車メーカーで、販売する自動車の特徴は電気自動車であるということです。そう、未来の乗り物の販売を行っている会社です。

世界的にはトヨタなどを筆頭にハイブリッド車が優勢だと思うのですが、テスラ社はあくまでも電気自動車ということで、電気を充電する必要があります。つまり未来の乗り物です。

電気自動車というとパワーが足りなかったりなどと心配になりますが、テスラ社の電気自動車は、Roadsterという車種をモデルに見てみると時速400kmに到達するようです。時速400kmなんて使える場所がないですから、それだけのパワーがあればパワー不足ということもないように思います。そもそも一般の車は速度のメーターが160kmや170kmですから、400kmなんてもはや雲の上の存在です。

 

台湾でよく見かけるテスラ

なぜかはわからないのですが、最近本当に台湾でたびたびテスラモーターズの車を見かけます。台湾で人気ということなのでしょうか。

台湾にはテスラストアが4店舗あります。台北の2店舗と、台中、高雄に1店舗ずつです。ただし、サービスセンターは台北のみと、決して多くはありません。修理関係は台北のみになるのかもしれません。

充電できるポイントは、4店舗のテスラストアと、7か所(増加予定)のスーパーチャージャーと呼ばれる充電ポイント、それ以外に遠くとも50km起きに民宿などでテスラ用の充電をサポートする場所があり、利用できる可能性があるようです(設置場所が宿泊施設や商業施設だったりするので、外部の客が利用可能か要確認)。

なお、テスラの電気自動車はフル充電でおおむね200マイル(約320km)以上走れるようなので、少し前のガソリン車と同じぐらいは走れるようです。

 

山を囲むように発達した台湾

台湾は九州と同じような形状、面積で、中央には中央山脈という大きな山脈があります。主に発達したのは北部-西部-南部を結ぶライン。山脈を避けるかのように主に西側、つまり中国側が発展してきました。

そして、台湾をくるりと一周できるように道路や鉄道が走っていて、台湾一周は比較的人気のある旅行方法のようです。バイクで一周したり、自転車で一周したり。日本人の方が台湾一周に挑戦していると話題になったこともあります。

そんな地形をしている台湾ですから、非常に重要な幹線道路が台湾を一周しているような形状をしていて、そこに沿って充電ポイントがあれば、台湾のほとんどの地域を網羅できてしまうという事情があります。

つまり、テスラのように充電スポットが必要になるサービスにとって、非常に導入しやすい地域だと言えます。

実際、中央山脈を避けるように海辺を中心に東西南北で発展してきた台湾の街の都市部や、田舎でも民宿などに充電スポットが設置されています。これが先ほど書いた遠くても50kmの詳細です。

台湾を一周する旅を「環島」と呼ぶそうです。テスラの充電スポットを巡りながら「環島」するのも楽しいかもしれませんね。最近街中で見かけるテスラの自動車ももしかしたら環島中だったのかも?

 

価格が高級車クラスはテスラモーターズ

特に最近何度もテスラモーターズの車を見かけるので、電気自動車ももうすぐ大衆的になるのかな、なんて思っていたのですが、テスラモーターズのウェブサイトを確認すると概ね900万円以上という価格設定になっていて、まだまだ庶民には手を出せる価格ではないですね。

時代を先取りするには良いかも?何しろ電気自動車ですから、化石燃料を消費しません。だから非常にエコであると言えそうです。まさにこれからの乗り物なわけですね。

 

イーロン・マスク氏

テスラは良く知らなくてもイーロン・マスクという名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。この方、テスラモーターズの共同設立者であり、CEOでもあります。つまりテスラの代表者の方です。

ただしこの方、それだけではないのです。

Paypalという決済方法をご存知でしょうか。ネットを中心に非常に便利なPaypal決済ですが、このPaypal社の前身であるX.com社を設立したのがこのイーロン・マスク氏なんだとか。

さらに、宇宙輸送業というとてつもない未来志向な会社であるスペースX社を設立した人物でもあります。

そんなすごい経歴のイーロン・マスク氏は、フォーブスの世界で最も影響力のある人物ランキングで21位にも輝いたのだとか。

なんとなく名前は聞いたことがありましたが、宇宙に関連する事業を行っている人ぐらいの認識しかありませんでした。なんだかすごい人ですね。