台湾に移住して早数年。台湾の生活にも慣れ、もはや台湾での日常が完全に自分の日常と化しておりますが、そんな台湾でよく見るタロイモを、ふとベランダで栽培し、収穫してみたくなり、実際にその試みを2024年は行っておりました。
晴れて収穫適期と言われる11月を迎えたので収穫を行ってみたのですが、結果が衝撃的すぎて絶句するしかありませんでした。失敗したのですが、その顛末を書きます。
目次
タロイモをベランダで育ててみよう!
タロイモは台湾を代表する農産物の一つです。タロイモを使ったスイーツは日本人も旅行で台湾を訪れた際に食べたことがある方も多いと思います。また、火鍋にもよくタロイモは入れられています。
そんなタロイモを今回はベランダで育ててみました。
ベランダでタロイモを育てようなんて発想になる方はそんなに多くないのかもしれません。ベランダにスペースを見つけては植物を育てているので、時折「何がしたいの?」などと言われたりもしますが、本人は楽しくてやっています!
タロイモをベランダで育てると発生すること
タロイモをベランダで栽培するといろんなことが発生します。今回は実際に2024年にベランダで栽培した際に発生したことを書き記します。
葉っぱが通路をふさぐ
タロイモの葉は里芋の葉に似ています。そもそもタロイモも里芋も似た植物で、その姿が似ているのも納得です。
里芋の畑を想像してもらえばわかるかもしれませんが、里芋はかなり大きな葉が四方八方に展開するように伸びていく特性があります。タロイモも同じです。
タロイモの葉は非常に大きく、ベランダではもてあますほど大きくなっていきました。
ベランダで洗濯物を干したり、他の作業をする場合、葉の広がり方によってはかなり邪魔になります。私は鉢の向きを定期的に変更するなどして、通路が通れなくなるのを防ぎました。
アブラムシの害がやばい
里芋栽培でも同じでしたが、タロイモには大量のアブラムシが寄生します。
害虫のアブラムシが寄生すると栄養をどんどん吸い取られますし、汚れて光合成が阻害されたり、病気にかかったりするリスクが高まります。
思えば2024年はこのタロイモや里芋のアブラムシとの戦いの一年でした。
アブラムシの対策はいろいろありますが、私は基本的にシャワーかガムテープです。
水やりのついでにシャワーをすることでアブラムシをかなり洗い落とすことができます。水圧が強すぎても弱すぎてもダメなので、適度な水圧に調整したり、アブラムシとの距離で水圧を調整するなどすると良いです。
ガムテープは粘着面を葉にべたべたと繰り返し付けては剥がしてを繰り返すことで、粘着面にアブラムシが付着して除去できます。
どちらも気持ちの良いものではありませんが、虫対策としては安心かなと思います。
待ちに待った収穫!のはずが・・・
10月ごろまで里芋もタロイモも同じぐらいの大きさで、一応順調に育っているのだと思っていました。脇芽はそのまま残していました。
11月になり、里芋の収穫をし、その調子でタロイモも収穫をしようと思い、茎を切り、鉢をひっくり返してみました。
里芋はそこそこ収穫できたので、里芋よりも長い期間育てていたタロイモはもっと期待しても良いだろうと思っていたのですが、なにやら茎が細い。
ネットで見た収穫期のタロイモはもっと茎が太く、立派でした。それに比べると我が家のベランダで育ったタロイモの茎は細い。
でも、里芋もそんなに太いわけではなかったので、今回のタロイモも地中はそれなりに育っているのかなと思っていました。
掘り起こした結果
しかし、結局地中も小さいままというか、全く芋らしきものがありませんでした。
家庭菜園とは残酷な物であります。2023年12月に植え付けて翌2024年1月に発芽し、これまで10~11ヶ月育ててまいりましたが、結果は失敗。一緒にいた人もドン引き。「え?収穫は?」って。
食べられる場所が無いわけではなさそうでしたが、市場で売られているような形ではなく、全くと言っていいほど肥大していませんでした。私もこの結果には全身の力が抜ける感じを覚えました。
何が原因だったのか、思い当たる節が無いわけではありません。
乾燥しすぎだったのでは?
YouTubeでタロイモの収穫の様子を見ると、それこそ水田のような場所でタロイモを育てていることが多いです。
台湾では水田のようにする場合と、そうでない場合があるらしいのですが、もしかしたら乾燥させるにしても、乾燥させすぎは良くないのかもしれません。
そんなに乾燥させているつもりもなかったのですが、確かに目で見て土が乾燥し始めているようなときはありました。もっとジメジメぐらいにキープする必要があったのかもしれません。
日照不足だったりする?
我が家のベランダは基本的に日当たりがあまり良くないのですが、その中でも良い場所悪い場所があり、今回のタロイモは中間ぐらいの、ベランダの中でも日照条件が中等程度の場所に置いていました。
ベランダの日照条件ばかりは変えることが難しく、もしも日照不足が原因だとすればどうしようもなさそうです。
最後に
さて、失敗したタロイモ栽培でしたが、ベランダの家庭菜園でタロイモを栽培するという試み自体は楽しいものでした。
害虫など苦労もありましたが、収穫できた出来ないにかかわらず、植物が育っていく様子を観察するのは心が安らぐ瞬間です。
今後もタロイモに限らず、いろんな植物を栽培していこうと思っています。