タピオカミルクを自作してみました

日本でもかなり流行しているという噂のタピオカミルクティー。ここ台湾(というか私の周りだけ?)にはタピオカを牛乳に入れただけのタピオカミルクなるものも存在し、お茶を飲ませたくない子供がどうしても飲みたいという場合にごまかしてタピオカミルクを頼むことも。いや、タピオカを牛乳に入れてくださいとお店で言うだけなんですけどね。

タピオカは基本的に黒糖のシロップで煮るらしく、その黒糖の甘味と色が牛乳をまるでミルクティーのようにしてくれます。味は黒糖ミルクなんですけど。

今回はそんな、「タピオカ作るの難しいけどおいしいよ」というお話です。

台湾とタピオカミルクティー

台湾に住んでいると、タピオカミルクティーはどこでも買えます。行列に並ぶ必要もなく、町のいたるところにあるドリンクスタンドで購入することができます。

甘さと氷の量を伝えるのと、加工されていない牛乳で作ることを伝えるだけ。いや、加工されていない牛乳で作ることは好き嫌い、気にする気にしないの問題なので必ずしも伝える必要はないのですが、この加工されていないミルクで作ることにこだわる消費者も一定数いるようで、お店もしっかり加工されていない牛乳を用意しています。じゃあ逆に加工されてる牛乳ってなんなのさ、ってことなんですが、要は保存用に加工されたミルクだったりするようです。

時折台湾の方から「日本でも加工されていない牛乳で作ってほしいと伝えたら作ってくれる?」と聞かれるのですが、私は日本でタピオカミルクティーを飲んだことがなく、わからないと答えています。ただ個人的にはそういう注文をする日本人は少なそうだなとは思うのですが。日本では果たしてどんなミルクが使われているのでしょうか。

宜蘭県のタピオカミルクティー博物館

宜蘭県にタピオカミルクティーの博物館まであって、私も行ったことがあります。タピオカミルクティーづくりを体験することもできるようですが、私はタイミングが悪かったのか体験できませんでした。

タピオカの作り方

材料

デンプン×100g
水×100cc
黒砂糖×大匙1
砂糖×大匙1
水×大匙1

作り方

1.鍋で砂糖を溶かし、色づいたら水を大匙1入れてカラメルを作ります
2.カラメルと黒砂糖、水100cc、デンプン100gを混ぜて火にかけます
3.大体固まったらクッキングペーパーの上に取り出します
4.形を丸くし、麺棒で薄くのばし、包丁で5mm角に切ります
5.鍋で4時間煮ます

反省など

いや、まず、4時間も煮るのに時間がかかるとは思いませんでした。今回作った5mm角というサイズがいけなかったようで、煮るのにかなり時間がかかりました。しかも出来上がったものを見ると3倍ぐらいに膨らんでいました。ストローでは吸えません。

本当は5mm角に切ったものを手で丸める予定だったのですが、丸めようとするとボロボロ崩れてしまってうまくいきませんでした。聞けば、本来は包丁で切るのではなく、手で1つ1つ丸めていくのだとか。でもあの状態の片栗粉団子ではうまくまとめられない。ちょっと研究が必要ですね。

タピオカを黒糖シロップで煮る

さて、予定よりもでかく、四角いタピオカですが、黒糖シロップで煮ます。黒糖と水は重量で1:1。量はタピオカの量で加減しましょう。見た目にちょっと煮詰まってきたらもうOKかと。

ちょっと味見をしたら、めっちゃ美味でした。むしろその辺のタピオカよりもうまい!と思いました。

牛乳と混ぜる

さて、出来上がったタピオカの黒糖シロップ煮をコップに入れ、牛乳を注ぎます。まぜまぜして飲んでみたところ、悪くない。むしろおいしい。ただ、強いて言うなら、これはタピオカではない。なぜなら四角く、ストローで吸えないから。反省いっぱい。

家族にもあげたのですが、なかなかに好評でした。なにより材料がわかりきっているので、安心ですね。ただ一つ気がかりは、ダイエット中の妻が大量に食べたこのタピオカ、シロップを作る際に結構尋常ではない量の黒糖を使っているので、絶対に太るという現実を妻に言えなかったことですね。うん、言えませんでした。だっておいしそうに食べるものだから。タピオカはほどほどにね♪

タピオカミルクティーならぬタピオカミルク

今回作ったのはタピオカミルクであってタピオカミルクティーではありません。タピオカがもっと上手に作れるようになったらミルクティーも自分で作って見ましょうか。それも楽しそうですね。

なお、カラメルを入れたのは着色の為ですよ。せっかくだから黒っぽくしたかったのですが、思ったよりも色はつきませんでした。もっとたくさん入れないとだめなのかもしれませんね。

今回タピオカを作った理由は、家に片栗粉が大量に余っていて、消費に困っていたからです。台湾では「樹薯粉」というキャッサバデンプンがたしかタピオカによく使われているようで、他にもデンプン系は太白粉というじゃがいもデンプンや、地瓜粉というサツマイモデンプン(これは地瓜粉という商品名でも中身はキャッサバデンプンだったりしますので、原材料を要確認)があります。今回はそれら全部を混ぜました(地瓜粉はキャッサバデンプンのやつを使いました)。かなり片栗粉を消費できたので目的は果たせましたし、意外においしくできたので次につなげられそうです。

次は丸いタピオカに挑戦ですね!