ベランダ菜園で育てるサツマイモの育て方

コツコツとベランダ菜園をやっております。今まで枝豆とかを栽培してきましたが、今回はサツマイモ栽培のお話しです。芋類の栽培はとても楽しいのです。

ベランダ菜園とは

ベランダで野菜を育てること、またはベランダにある菜園のことをベランダ菜園と言うようで、ベランダ菜園という言葉は比較的一般にも浸透しているように感じます。特に主婦・主夫の間では。

ベランダ菜園の目的は様々です。「安心して野菜を食べたい」「子供の食育のため」「個人的な趣味」「食費節約のため」などなど、本当に様々。

ベランダ菜園で難しいこと

ベランダで野菜栽培をしていても、ベランダとはいえ虫は発生します。いや、高層マンションの場合はわかりませんが、一般の低層マンションではほぼ確実に発生すると思った方が良いと思います。

今までの経験では、虫がつかない野菜は唐辛子ぐらいです(追記:その後、唐辛子にもアブラムシがつきました)。もちろんつきにくい野菜は他にもあります。ネギも比較的つきにくいですし、ニンニクも比較的付きにくかったように思います。つまりにおいや刺激が強いものは虫がつきにくいです。

逆にサツマイモ、枝豆などはてきめんに虫がつきます。その虫はハダニ。赤い小さな虫で、たった1日放置しただけで何倍にも増えていくように感じます。

サツマイモ栽培をする上では、虫対策をしっかり練りたいところです。さもないと葉を虫に食べられてしまい、真っ白けっけになってしまいます。

サツマイモをベランダで育てます

芋ほりをベランダでしたい!しかも自分が好きなサツマイモを好きなだけ食べたい!ということでサツマイモ栽培です。

サツマイモの植え付け

サツマイモの苗づくり

サツマイモはスーパーで売られているサツマイモを放置しているだけでそのサツマイモから芽が出てきます。その状態で土に埋めているとその芽が大きくなってツタになるので、30cmぐらいになったら切り取り、そのツタを土に植え付けることで栽培開始できます。

サツマイモの植え付け

サツマイモの植え付け

植え付け方によって収量や1つ1つのサツマイモのサイズに影響があるようで、私は大体3~4節ぐらいが埋まるように斜めにしながら植えています。

サツマイモの肥料

サツマイモ栽培で肥料を与えたことはありません。それでも育ちます。

サツマイモの虫対策の方法

2018年の対策はすべて手を使って取り除くというものでした。しかし、ハダニは大量に発生します。1枚の葉に1mmにも満たない赤い点(ハダニ)がびっしりと。特に葉の裏に多いようで、雨が降った程度では落ちません。毎日取り除いても全てを取り除けることはありません。

上記の手作業以外に、水やり時にシャワーをするという方法もあります。実はこれが一番効率が良いのではないかと思っていますが、これにもコツがいって、葉の裏にシャワーが当たるようにしなければならないのです。というのも、ハダニは葉の裏についていることが多いから。表面にシャワーしても、裏にしがみついているハダニは取れません。裏面を中心にシャワー、葉水をしていくと水圧が低くても結構落ちていきます。

唐辛子スプレーなども試しましたが、シャワーが一番効率が良いように思います。

サツマイモの台風対策

私が住む台湾は台風が多いです。植木鉢で野菜を栽培しているなら、台風の時は一時的に家の中に入れることもできますが、ベランダの直に土があるスペースで野菜栽培をしているためそういうわけにもいきません。

だから実際は放置するしかありません。台風が去ったあとは結構悲惨なものですが、2018年はそれほど大きな被害はありませんでした。

上記の事があって、以降は大きめのプランターで栽培することにしました。プランターなら一応動かすことはできますから。

サツマイモの収穫

2018年のサツマイモ栽培は、ハダニの大量発生によって、予定よりも1か月前に掘り起こすことになってしまいました。そうしないとハダニがほかの植物にも移動しそうだったからです。いや、近くに置いていた胡蝶蘭と多肉植物1株はすでにやられてました。サツマイモがハダニの製造工場となり、無事に巣立って他の植物へ移動した感じです。

芋ができていることは期待していませんでした。すべてはハダニがほかの植物へ移動するのを防ぐため。ところが、意外と芋はできているもので、土に植え付けてから約3か月でなんとか食べられるギリギリぐらいのサイズのサツマイモをいくつか収穫できました。

芋堀りは最高に楽しいです。私の子供は興味が無いらしく、結局私一人で芋掘りをしましたけれども。

余談:サツマイモの垂直栽培

2022年はサツマイモの垂直栽培に挑戦しています。というのも、ベランダはやはりスペースが限られていて、サツマイモのように広くツタが伸びていくような野菜を育ててしまうと、ベランダのスペースがかなり占有されてしまうからです。

具体的にはサツマイモのプランターに支柱を立て、ネットを張って、そこにサツマイモのツタを結び付けることで上へ上へと伸ばしていく方法です。こうすることで横へ横へと伸びていくツタが上へ上へと伸びていくので、わずかなスペースでサツマイモを栽培することができるようになります。

ベランダ菜園は節約になるのか

元は目が出てしまったサツマイモがもったいなくて始めたサツマイモ栽培です。なので元手はゼロ。水は使っていますが、正直微々たるものです。では、ハダニ対策を含めた時間的な労力を考えると、毎日30分かけてハダニ対策をしてたということは、単純計算すれば30分×90日(3か月)=45時間となります。

実際は毎日対策していたわけではありませんし、なんとも言えない数字ですが、大げさではなく、この半分ぐらいはこのサツマイモに費やしました。しかもハダニに負け、結果的に小さなサツマイモばかりとなりました。サツマイモ栽培をするなら、食費の節約だけではなく、他にも理由がほしいところです。

なお、虫のつき具合は環境によると思います。我が家はとてもたくさんの虫がつきます。しかし、なぜか義父母の家では虫がほとんどつきません。虫がつかないならサツマイモは初心者向けの簡単な植物だと思います。なにしろ生命力がとても強いですから。

今後育てたい野菜

これから台湾も冬です。12月に入った今日もまだ半袖を着ていますが、それでもコートがほしくなるぐらい寒くなることもあります。秋の野菜はもう終了で冬の野菜、と行きたいところですが、来年の春ぐらいまで待って、また春野菜に挑戦してみようかなと思っています。

そういえば以前オクラも作ったことがありました。ジャガイモもありました。メロンも作りましたね。

おしゃれに野菜栽培したいのですが、むしろ実用的なものに偏っていきそうです。というのも、食べたいけれどなかなか近所のスーパーや市場では手に入らない食材というのがあります。例えば大葉(青じそ)。大葉大好きなんですが、手に入りません。それなら自分で栽培する?という発想です。

なお、おしゃれ野菜(いや、果物?)のいちごは栽培が難しく、苗をいただいたのですがすぐにダメにしてしまいました。初心者にはハードルが高かったです。

まとめ

環境によって対策しなければならないことは変わります。我が家の場合、対策すべきはハダニでした。ハダニ対策さえできれば芋掘りは楽しいし、出来上がった芋はおいしいし、とても良いことばかりです。