スイートバジルをベランダで種から育てる方法

私はイタリア料理が大好きです。日本で食べるイタリア料理はもしかしたら本場のイタリア料理とは違うのかもしれませんが、日本のイタリア料理が大好きです。って台湾から発信してみます。いや、台湾でスイートバジルを育てた話です。

イタリア料理と言えばトマトとバジル!

イタリア料理と聞いて真っ先に思い浮かべるもの、私の場合はピザやパスタです。特にしゃれたタイプのパスタではなく、スパゲッティです。よく使われている素材と言えばバジル。そう、バジルを使ったイタリア料理が無性に食べたくなる時があるんです。

ところが私の住む場所には私好みのイタリアンレストランが見当たらず、ピザチェーンの味も日本の物とは異なります。ん~どうにか自分好みのイタリア料理が作れないものかと自炊してみたりもするのですが、例えばバジルを使ったイタリア料理の場合、バジルが手に入らないとどうにもなりません。それで、台湾で売られているバジルはスイートバジルではなく、スイートバジルなどは滅多に見かけない(むしろ今まで見たことがないぐらいのレベル)のです。

となると私が大好きなマルゲリータピザやジェノベーゼソースを使ったパスタは食べられない(いや、そういうメニューのあるイタリア料理店もあることはありますが、もう自炊する気まんまんです)ということになります。

スイートバジルの育て方

もう洗濯物を干すスペースが植物に浸食されて家族から反感を買っていますが、やっぱり種を入手して自分で育てますよね。

スイートバジルの種の入手

スイートバジルの種はネットで買えました。確か50元ぐらい。そんなに難しいものでもありませんでした。習慣的な物なのか、台湾でバジルと言うと「九層塔」という、香りも味も違うタイプ。私、これが苦手で。調べるとタイバジルとも言われるようです。

私が育てたいのはスイートバジル。日本にいたころ、近所のスーパーでもスイートバジルは売られていました。1度ぐらいしか買ったことありませんが。不思議なもので、手に入らないと思うと欲しくなります。これは愛?愛に近いものがあるのかもしれません。家族、大切にしたいです。

スイートバジルを育てる場所

プランター、植木鉢、なんでも良いように思います。ただ、ハダニが付きやすいので風通しが良くなるよう隣り合う植物があまり密集しないように育てられると良いと思います。

スイートバジルの種まき

貴重な貴重なスイートバジルの種、全部一気に蒔いてしまうのはもったいない!まずは実験ということで、他の植物が植わっているポットに少しだけ蒔いてみました。

一応発芽もするし、少しずつ大きくなっていっていたのですが、なんだか成長が遅い。そこで、失敗するかもしれないと思って他の場所にも蒔き始めました。

いろんなところに蒔いて大きくなったのはオジギソウと同居していたスイートバジルでした。オジギソウはかなり大きな植木鉢に植えているので、それが良かったのかもしれません。これが一番大きくなって、8月末には無事に収穫できました。

種まきをする際、最初に水に浸しておくなど特別なことは何一つしていません。そのまま土にまきました。

私の住む台湾では2月ぐらいから発芽しますが、4月ぐらいに発芽したものの方が生育が良かったように思います。冬は焦らずに4月ぐらいまで待ってから種まきすると良いと思いますなお、5月ぐらいでも十分発芽します。発芽適温は20~25℃とパッケージに書かれていました。

スイートバジルの肥料

何も肥料を与えずに、水だけで育てていたのですが、葉がちょっと丸まり始めて、気になったので液肥を与えてみました。そうしたら丸まるのは止まり、もっと大きくなっていきました。たぶん大成功。それ以降、毎週1回液肥を与え続けています。あまり肥料についての知識がないのですが、やはり肥料って偉大なんだと思います。

スイートバジルの害虫

我が家のスイートバジルにはよくハダニが付いています。紫蘇と一緒ですね。こればっかりは何ともしがたく、結局捕殺か水やり時のシャワーで対処しています。

農薬については使ったことがありません。無農薬で育てていますが、ベランダ菜園程度の規模であれば、十分に無農薬で対応可能だと思います。

ただ、どうしてもいやだということでしたら、室内で水耕栽培という手もあります。

スイートバジルの増やし方

スイートバジルは種から増やすことができます。土のあるところで育てている場合、こぼれ種で問題なく毎年芽が出てくることと思います。

また、スイートバジルの新芽を10cmほど切り、それを水に挿しておくだけで発根します。そのため、挿し木でも増やすことが可能です。

スイートバジルの水耕栽培

水耕栽培のスイートバジル

スイートバジルは水耕栽培も可能です。容器と液肥さえあれば室内で始められます。難しいことを考えなくても勝手に成長していってくれるのでかなり手軽だと言えるでしょう。

水耕栽培で使う液肥は園芸店などで売られています。当初、水耕栽培用の液肥というのは一般の液肥とは別の物なのだと思っていたのですが、実は結構同じような物なのだそうです。もちろん水耕栽培用に調整されたものもあるのでしょうが、液肥は液肥とのことでした。私はベランダの植物に定期的に使っている液肥をそのままの濃度で水耕栽培で利用しています。

スイートバジルの収穫

早いと2か月ぐらいで多少収穫できると思います。ただ、最初のポットで栽培している方なんかは4か月経っても収穫できなそうなので、育ちによるかと。

良く育った方の条件を考えてみると、日照時間は日に3時間程度、風通しは良さそう。肥料は上記の通り、葉が丸まってきてから週1液肥。ほかは何もしていません。摘芯した方が良いそうですが、タイミングを逃して摘芯もしていません。ですがしっかり脇芽も出てきていい感じ。むしろ生育の悪いポットの方がたくさん気にかけてたくさん観察していました。

植物にもクラシックを聞かせると良いという話がありますね。それと同じように、人間が何度も何度も観察と称して植物を見たり、ポットを持ち上げたり、設置場所を変えたりしていると生育が悪くなるのかもしれません。現に、今までどんな植物を育てても、放置系の方が大体大きくなっています。とはいえ全く世話をしないというわけにもいきません。今朝も水やりを1回サボっただけでオジギソウとこのスイートバジルが瀕死の状態になっていて、急いで水やりしました。水やりだけはサボれない。

スイートバジルの越冬/冬越し

バジルは越冬できないのではないかと思い、収穫期に抜き去ってしまいました。越冬しない紫蘇などと同じような感じではないかと思います。

春から育てていると9月ごろには花が咲き、10月~11月ごろには種が採れます。その種が自然に落ちて、翌年には大量に芽が生えてきます。本当、紫蘇みたいな感じです。いや、むしろ紫蘇よりこぼれ種からの発芽は多いです。

スイートバジルの病気

葉が縮れたスイートバジル

水耕栽培の場合、栄養不足になることがあるのか、新しい葉が縮れることがあります。

最後に

私の住む場所(台湾)の近所でスイートバジルを入手するのは簡単ではありません。そこで自分で育ててみました。育ちが悪いものもありましたが、一気に成長したものもあります。液肥のパワーを再確認しました。

紫蘇にしてもネギにしても、私の家族はハーブや薬味になるような野菜を食べません。ですのでこれらは私個人が消費するために栽培しています。あわよくば子供達にはその味を知ってほしいと思っていますが、先日も「食べる?」と聞いたら「いらない」と言われてしまいました。なかなか難しいものです。

先日はナポリタンに入れてみました。味のアクセントになってよかったです。今度はピザ作りたいです。オーブンはありませんが、何とかエアーフライヤーでできないかなと考えています。