なにこの魚?! マグロとカツオの中間のような魚「スマ」を食べてみた結果

日本では九州や沖縄などの南の地方を除いてそれほど多く流通しておらず、幻とも言われる魚「スマ」。実はそんなスマが近所の市場でよく売られています。もちろん今までに買って食べたことがあるのですが、今回もスマを買ってきました。

まるごと一尾、スマ!

スマとはスマガツオのことで、いわゆるカツオの仲間なんだとか。地域によっても呼び名が違うことがあるようなのですが、初めて知ったときの名前が「スマ」だったので、私はスマと呼んでいます。ヤイトガツオと呼ばれることもあるそうです。

調べてみると、幻の魚なんて言われたりすることもあるようなのですが、台湾では結構市場で見かけます。ただ、不思議なのは、そんな台湾でもレストランでスマが提供されているのは見たことがないんです。あれだけたくさん市場で売られているのにレストランでは見かけないとなると、一般家庭で消費するのが一般的なのでしょうか。いや、義実家でも出てきたことはありません。謎です。

スマ、安いです。一尾、小ぶりなものだと大体500円ぐらい。それで結構食べられます。まさに大衆魚価格。

今回は購入したスマの内臓だけお店で取ってもらい、あとは自分でさばきました。自慢できるほどの腕はありませんが、魚をおろすのはとても楽しいです。まだまだ下手ですが、もっと上手になりたいです。

スマの特徴

スマ(ヤイトガツオ)
スマ(ヤイトガツオ)

スマはカツオみたいな見た目ですが、背中にはマルソウダやヒラソウダのような紋があります。それから胸鰭のあたりにいくつかの黒い点があります。この2点を目印にスマと判断しています。時折胸鰭そばの斑点が見つけにくいものがあり、そういうときは他のカツオと間違わないように買わないことにしています。顔も若干違うように見えます。

スマのおろし方

スマはカツオや小ぶりなマグロと同じようにおろせばいいようです。私は基本的に三枚おろしにします。今回は皮引きに失敗しました。そもそも経験が少ないので、これからもっと経験を積んでいって、皮引きも上手になりたいです。

店主に言えば内蔵や鱗など、何もせずに渡してくれます(むしろその方が嬉しいみたい。内臓取ったり鱗取ったりって面倒みたいですね)。構造の勉強も兼ねてそのまま持ち帰るのも良いように思います。

出刃包丁があれば便利なのでしょうが、あいにく持ち合わせていないため、私はいつも三徳包丁でおろしています。ただ、その三徳包丁では骨を切るときに大体欠けます。あんまりよろしくはないですね。道具類は揃えても良いのかもしれません。ただ、出刃包丁って魚下ろす以外の用途がわかりません。どうしたものか。

スマの料理

スマは刺し身で食べることができます。刺し身にするには魚をおろす技術が必要です。私はまだまだですが、見よう見まねでなんとか刺し身にして食べたりしています。

火を通すとマグロに近い味になるように思います。

スマは全身トロ?

スマはマグロとカツオの中間ぐらいと言われたり、マグロじゃないけど脂の乗ったトロみたいなどと表現されます。しかしながらそんなに脂が乗ったスマを食べたことはないように思います。なぜでしょうか。

海流とかの関係で日本にたどり着くスマは脂が乗った状態ということもあるのかもしれません。どう見ても今回の身も真っ赤っ赤で、完全なる赤みでした。

時期的なものも関係しているのかもしれません。旬の時期なら脂が乗ってるとか。なお、スマの旬は冬から夏なんだそうです。今は旬じゃないみたいですね。

それから、大きいスマの方が脂が乗っているのではないかと思っています。マグロも近所の市場で小さいのがよく売られているのですが、マグロも小さいものはトロと呼べるような部分は見当たりません。やはりマグロも大きくないとトロのように脂が乗った部位はできにくい(乗っている脂が多くない)のではないかと。

今度大きいスマを購入したいとは思っているのですが、いかんせん一人で消費するのに保管場所(冷凍庫)が足りません。一応冷蔵庫の冷凍室はあるのですが、家族の水餃子に占拠されていて、スペースが余ってないんです。水餃子ってのがちょっと台湾っぽいでしょ。

最後に

今回買ったのはスマという魚でした。幻とも言われるようですが、小ぶりだったこともあってか、あまり脂は乗っていませんでした。とはいえ、自分でさばいて食べる魚はやはり格別だなと感じます。

今後、スマに限らず色んな魚を買ってみたいと思っています。でも魚の名前がわからず苦労することも。最近はグーグルレンズが非常に優秀(魚の写真を撮ると、名前を推測して教えてくれます)なので、それを多用しながら、色んな魚を買っていきたいと思っています。

ちなみにいつも行く市場ではノドクロも売られているようなんです。日本でも食べたことありません。いつか買いたいなと思っていますが、実は他の魚よりも若干割高で、数もそんなに多くないです。いつか買ってみます。