植えた覚えが全くない植物がベランダの土から芽を出すことはままあるのですが、今回はそんな勝手に生えてきた植物の中で、シルクジャスミンに焦点を当てたいと思います。
シルクジャスミンとは
シルクジャスミンはミカン科の植物で、ゲッキツ(月橘)と呼ばれることもあります。シルクジャスミンは常緑樹です。白くてかわいい花が咲く植物で、生け垣にされている場合もあるようです。
柑橘類と非常に似ていますが、シルクジャスミンは柑橘類のミカン属(カンキツ属)ではなく、ゲッキツ属です。属が違うんですね。
土
我が家のシルクジャスミンは山芋の鉢から出現しました。そこに種を蒔いたわけでもないので、たぶん鳥さんが運んできた種が、なんらかの理由でその鉢に入り、それが発芽したのだと思います。
そのため、土は普通の培養土です。しかも山芋栽培のためだったので、大した土ではありません。というのも、芋類栽培の時、私はあまり良い土を用意しないからです。
水やり
生長するにしたがって水を吸い上げる量が上がっているように感じます。とはいえ、今のところ乾燥に弱い印象はありません。土が乾燥したら水をあげるようにすると良いと思います。
肥料
10月に1度だけ固形の有機緩効性肥料を与えました。発見したのは4月ごろだったので、それまでは無肥料状態でした。10月上旬に施肥したところ、11月中旬ぐらいから目に見えて元気になりました。やはり肥料大切なんですね。
冬は肥料を与えないつもりです。春から梅雨にかけてまた施肥しようと考えています。
害虫
シルクジャスミンに害虫が付いているのは見たことがありません。
置き場所/設置場所
我が家ではベランダに設置しています。日光が当たるのは午前中の数時間のみですが、一応順調に生育しているように見えます。ただ、みかんなどの柑橘類は日光を好む印象がありますので、シルクジャスミンも日光にできるだけたくさん当ててあげた方が良いように思います。
剪定
シルクジャスミンは常緑樹なので、春になって生長が活発になるころに軽く剪定しました。あまり大きくしたくないと考え、ちょっとこじんまりするように剪定しました。切ったのは主にメインの枝です。
挿し木
剪定した時に出た枝を挿し穂にして挿し木にも挑戦したのですが、残念ながら失敗しました。
棘(とげ)
ミカン属の柑橘類の木には棘がある場合がありますが、我が家のシルクジャスミンはゲッキツ属で、棘があるのは見たことがありません。
木の質感や葉の感じは非常にミカン属の柑橘類に似ています。例えば我が家ではポンカンやオレンジなども育てていますが、それらと非常に似ています。しいて言うならシルクジャスミンは葉が丸いように感じます。また、双葉の形が非常に特徴的で、台形に近い形でした。
植え替え
発見してから数か月のうちに1回植え替えをしました。というのも、そもそも山芋のプランターに生えてきてしまったのでそこから移動させたり、その移動先でも邪魔になってしまってまた移動したりを繰り返して、今は独立した鉢にシルクジャスミン1本だけで植わっています。
生長が軌道に乗ったら春の生長が活発になるころに1年に1回か2年に1回程度植え替えを検討しようと思っています。
100円ショップダイソーのシルクジャスミン
聞けば、日本のダイソーでもシルクジャスミンは売られているのだそうです。ネットで見る限り、何本かがまとまって植えられているようです。密集させて育てるのが普通なのでしょうか。我が家は1本だけです。
生垣にしようと思ったらたくさん必要になります。我が家の栽培場所はベランダなので生垣にはしないつもりなので、1本でも問題はありません。
シルクジャスミンの香り
まだ我が家のシルクジャスミンは小さいため開花したことがありません。一体どんな香りがするのでしょうか。
突然シルクジャスミンが生えた理由
種を蒔いた覚えもないのに突然シルクジャスミンが生えてきた理由は鳥さんが運んできたのだと思うのですが、となると近所にシルクジャスミンが生えていることになります。
実際に街を歩いてみると、それっぽい植物をいくつか見つけることができました。なんならマンションの敷地内にも似た植物を見つけました。おそらくそれらの実を食べた鳥の糞に含まれていたか、実を我が家のベランダまで運んできて種だけ捨てたかのどちらかではないかと思います。
最後に
こうやって突然生えてきた植物も育てていくと面白いものです。今はまだ小さなシルクジャスミンですが、もっと大きくして、生け垣とまではいかなくても、せっかくなのでベランダの目隠しにできないかなと考えています。そのためにも挿し木にも挑戦して、株を増やし、さらに大きくしていく必要があります。また、もちろん花も期待しています。発芽から1年目で花が咲く樹木もありますが、シルクジャスミンは何年で花が咲くでしょうか。開花も楽しみです。
なお、今のところシルクジャスミンで間違いないとは思っていますが、もしかしたら間違っているかもしれないので、これからも特徴をよく観察していきたいと思っています。