使用済みの土を再利用するためにしたこと

家庭菜園をやっていたり家庭で観葉植物を育てていたりすると、どうしても収穫後の片付けの時期や植え替えの時期などに使用済みの土が大量に発生します。プランターの土は再利用できます。それらを再利用するために選別しました。

土の再利用の手順

使用済みの土はふるいにかけ、乾燥させます。そして、使用する少し前に乾燥した土と土壌改良剤(我が家の場合は細かくしたヤシガラや腐葉土など)を入れて植物を植えています。

基本的な流れはこんな感じです。今回は乾燥させるところまでやりました。

土をふるいにかけて選別

使用済みの土をふるいにかける
使用済みの土をふるいにかける

我が家で使用する土は一般の培養土や赤玉土が主流です。土に混じって有機物が入っていることもありますし、それまで植わっていた植物の根などが含まれていることもあります。これらをふるいにかけて分けていきます。

私が使用したふるいはディスカウントストアで売られている、明らかに園芸用ではない穴が複数開いたトレーです。一定のサイズの穴が複数開いていればいいかなと思い、これを使用しています。

赤玉土のリサイクル

使用済み赤玉土
使用済み赤玉土(ふるいで落ちなかったもの全般)

ふるいにかけると大きな赤玉土が選別できます。赤玉土は粒が崩れないようにして1つのビニール袋に入れ、数日天日干しします。水分があると虫が居座ってしまう可能性があるので、乾かしていきます。

土にお湯をかけるという消毒方法がありますが、お湯をかけたら崩れてしまいそうで、赤玉土にはお湯をかけたことがありません。

赤玉土はサイズが色々あります。数種類のふるいがあればサイズごとに振り分けることができると思いますが、あいにく我が家にはそんなにたくさんのふるいがないため、今回は粒上の物かそうじゃないかの2つに分けた感じです。

石のリサイクル

土の中にあった石
土の中にあった石

鉢底などに使っていた石が使用済みの土の中に含まれていることがあります。これは取り出し、別の場所に置いておきます。可能であれば一回洗った方が良いと思いますが、我が家では乾かす程度。今後洗うかはまた考えたいと思います。

石はまた鉢底石として利用可能です。

土の中にいた虫たち

ワーム系の虫と言いますか、ミミズやコガネムシの幼虫が大量に入っていました。これらの虫はそのまま放置しておくと天日干しされている中で動けなくなり、乾燥してカラカラになって死滅します。脱出しようとするものもいるようですが、結構な量が中にそのまま残ろうとして、土が乾くにつれて身動きが取れなくなるようです。

ただ、ミミズコンポストのようなものをやっているので、ミミズに関しては見つけ次第救出し、ミミズコンポストに入れるようにしています。ミミズ大好きです。

ダンゴムシやワラジムシの類も多いです。これらも土の中に放置しています。ただ、これらの虫がビニール袋から脱出するのか、そのまま居座って干からびてしまうのかはよくわかりません。

根っこなどの不純物

使用済みの土に入ってた根っこ
使用済みの土に入ってた根っこ

根っこなどの有機物は基本的に取り除きます。捨てる時もありますが、最近は細かくしてからミミズコンポストに入れたりしています。ただ、病気にかかっていると思われるものは優先して捨てています。

残った土のリサイクル

大きいものやゴミなどを取り除いた使用済みの土
大きいものやゴミなどを取り除いた使用済みの土

赤玉土のようにふるいよりも粒が大きい土などを取り除いた後に残った土も、1つのビニール袋に入れ、数日天日干しします。天日干しする理由は虫の除去と、太陽光による殺菌効果を狙ったものです。

黒いビニール袋に入れて、少し水を入れ、口を縛って天日に干すと中が高温になって良いそうですが、あいにく我が家に黒いビニール袋がないので半透明の白っぽいビニール袋を使って、しかも縛りはせず、そのまま口を大きく開けてベランダに放置しています。

乾燥後の土の保管

使用済みの土をふるいにかけ、乾燥させた後はそのままかビニール袋の口を軽く縛ってベランダに放置しています。

そして、いざ土を使用したい時に取り出して使用する感じです。

熱湯による消毒

熱湯消毒する土
熱湯消毒する土

熱湯を土にかけて虫や細菌を処理することもあります。

ポイントは、たっぷりのお湯を用意して行うこと。少ないと全体に熱湯がいきわたりません。以前、土が残っている10号の鉢にお湯を2Lぐらい注ぎ込んだのですが、下から出てくる水は温かくなく、すでに冷たくなっていました。つまり、全体にお湯をいきわたらせるためには結構なお湯が必要になります。

私は土の中央に穴を掘り、そこを中心にまんべんなくお湯をかけ、少し水たまりができるように一気にお湯を流し入れています。

また、植木鉢の材質によっては熱湯をかけることで変形したりということも考えられます。植木鉢の底から熱湯が出てきたときは、植木鉢の置かれている環境にも影響があります。

そのため、その植木鉢が熱湯をかけても問題のない材質か、また、熱湯が鉢底から出てきても問題のない環境かをしっかり確認してから作業すると良いと思います。

なお、この方法の場合、虫も細菌もやっつけることが可能だと考えていますが、同時に土の中にある種もダメになると考えられます。雑草の種なら好都合ですが、発芽を期待している植物の種が含まれている場合、それもダメになるので注意が必要です。

連作障害には注意

家庭菜園で土を再利用する場合は、連作障害に注意しましょう。再利用の前に何を植えていたかを確認し、次に何を植えるかを決めた方が良いです。でないと連作障害が出てくる可能性があると思われます。

土を捨てる場合は自治体のルールを確認

自治体によっては土をそのままゴミに出せない場合があるそうです。むしろ出せない自治体の方が多いのかもしれません。捨てたい場合は自分が済む地域のルールをよく確認すると良いです。

最後に

ベランダで植物を育てている場合、ベランダに乾燥中の土がむき出しで置かれることになるので、家族の理解も必要です。美観はほぼ確実に崩れますし、強い風が吹けば乾いた土が巻き上がる可能性もあります。そういう意味では庭付きの戸建てがうらやましいなぁと思います。