もうシシトウは買わなくていい?!毎年シシトウを収穫するためにする秋の種取り作業の方法

2023年からベランダで3年続けてシシトウを栽培しています。2025年は大豊作だったのですが、2026年につなげるための大切な作業「種取り」をしたので、やり方などをここに書き記しておきます。

完熟したシシトウの種を入手せよ!

赤くなるまで収穫しなかったシシトウ
赤くなるまで収穫しなかったシシトウ

台湾で、私が大好きな野菜の一つ「シシトウ」を食べるために、3年前からベランダでシシトウを栽培しています。スーパーで売られているのを見たことがなく、趣味と実益を兼ねて栽培している感じです。

厳密に言うと日本のシシトウと同じ品種なのかは定かではなく、台湾において見た目や特徴が似ているものを育てています。その名も「糖果小龍椒」。そもそも台湾には「青龍椒」という伏見唐辛子のようなものがあり、今回買った「糖果小龍椒」は「キャンディーのような小さな青龍椒」というネーミングのようです。

そもそも種が売られているのを見つけたのも偶然で、見つけるまでに数年かかりました。そんな貴重で、一般に流通していないシシトウを来年も食べるためには、この時期、秋にシシトウの種を取っておくと安心です。

ということで、2025年秋もシシトウの種を採りました!

シシトウの種の採り方

完熟してシワシワになってきたシシトウ
完熟してシワシワになってきたシシトウ

シシトウの種を採るには、シシトウの実が必要です。赤くなったシシトウの実を割って種を取り出すことでシシトウの種を採ることができます。

以前、緑のピーマンをスーパーで買い、それを追熟させて赤くし、種を取ったことがありました。しかし、発芽状況があまり良くなかったように記憶しています。しっかり発芽する種を得るためには、収穫前に赤くなるまで熟させた方が安心です。

種が完熟するまで待つ!

そこで、今回はしっかり赤くなるまで収穫はせず、赤くなったところで収穫しました。こうすることで、中の種はしっかりと成熟するものと思われます。

せっかく結実したのに食べずに放置するのはなかなかにつらいですが、収穫の最盛期である夏はしっかり収穫して食卓に並べ、撤収前のまさに今の時期、秋に完熟シシトウを作ります。我が家ではこれが春先の梅仕事のごとく、ここ数年の秋に行われるシシトウ仕事となっております。

そのまま収穫せずに放っておけばカラカラに乾いていくものと思われますが、真っ赤に色づいた段階で収穫し、その後は部屋に放置しておきました。(放置していたので次第に乾燥していきました。)

完熟したシシトウを割ってみると・・・

シシトウの種(2025年10月ごろ)
シシトウの種(2025年10月ごろ)

完熟したシシトウを割ってみると、中には種が入っています。

市販のピーマンなどでもそうですが、いざ実を割ってみると中に入っている種が茶色くなってしまっていたり、極端に小さかったりすることがあります。こういう種は発芽が難しいと考えられるので、できるだけ大きく、きれいなクリーム色の種を集めると良いです。

シシトウの種を採る時は手袋必須!

シシトウは基本的に辛くないものが多いですが、稀に辛い物が含まれていることがあります。そのため、念のためビニール手袋などをして作業をすると良いと思います。

辛くないシシトウの場合は素手でも問題ありません。でも、辛味を含むシシトウだった場合、そのシシトウを触った手で芽を擦ったり粘膜に触れたりすると炎症を起こす可能性があります。

収穫した種は冷蔵庫へ

大きくてクリーム色の種を集めたら、それを密閉容器などに入れて冷蔵庫で保管します。

種には発芽に適した種と、適していないスカスカの種があります。水に沈めたときに沈む種が良い種とされますが、この段階でこのチェックをする必要はありません。種まきの直前にチェックすれば問題ありません。

とりあえず冷蔵庫に入れて、発芽適期になったら取り出して種まきします

連作障害は大丈夫?

シシトウなどの唐辛子類を毎年ベランダで栽培しています。シシトウに限らず唐辛子類は極端に収穫量が減ってしまう年もあります。それはもしかしたら連作障害が原因かもしれません。

シシトウは連作障害が出やすいと聞きます。我が家の場合、生育不良、また、異常なほどに虫(おそらくアザミウマ)が付く、といった現象が発生したことがあります

そのため、種を全てまいてしまうのではなく、採種ができないことも想定して、いくらかはそのさらに翌年種まきできるように保管しています。

なお、連作障害を防ぐには、前回と違う土を使うと良いとされます。ベランダには複数の鉢があるので、土を入れ替えながら育てると良いと思います。

採種をしなかった場合

採種をしなかった場合、また種を購入すれば問題ありません。ただ、上述の通り私の住む台湾ではシシトウはあまり一般的ではなく、近隣の園芸店で種を見たことはありません。ネット通販を使えばよいと思う方もいると思いますが、ネット通販でもそれほど多く売られているわけではないので、常に「もしかしたら売られていないかも」と思い続けております。

そのため、個人的には連作障害に気を付けながら、毎年新しい種を採り続けるのが良いかなと思っております。

最後に

毎年シシトウを食べるためにベランダでシシトウを栽培していまして、秋口には毎年種を採っています。今年も採種に成功し、うまくいけば来年もシシトウが食べられると思います。今後もいろんな野菜を作っていきたいと思います。