AQUOS R6カメラは手放しで絶賛とはいかないけれど、それでも気にはなる

SHARP(シャープ)の新しいスマホ「AQUOS R6」が発表されました。そのことについて書いた記事です。

SHARP(シャープ)のスマホ事業

日本におけるスマホメーカーのシェア1位はアップルだということですが、SHARPも様々な機種を販売しています。

ただ、私の住む台湾においてはSHARPの名前を見ることはそれほど多くないです。参考まで、以下に2021年1月の売上ランキングTOP10を載せておきます。一番上が1位、一番下が10位です。

  • Apple
  • Samsung
  • OPPO
  • realme
  • vivo
  • REDMI
  • Sony
  • HTC
  • 小米
  • POCOPHONE

SHARPと言えば、鴻海の資本が入ったことでも有名です。鴻海と言えば台湾の超有名企業。SHARPはそんな台湾でも販売をしています。例えば以下の機種です。

  • AQUOS V
  • AQUOS Zero
  • AQUOS Zero 2
  • AQUOS R3
  • AQUOS R5G
  • AQUOS sense4 plus
  • AQUOS sense5G

このうち、ZeroシリーズとRシリーズはハイエンドモデル、senseはミッドレンジモデル、Vは海外向けモデルだそうです。

日本におけるスマホシェアは、2020年のデータによると以下の通りだそうです。

  • Apple
  • シャープ
  • サムスン電子(Samsung)
  • ソニーモバイルコミュニケーションズ(Sony)
  • 富士通コネクテッドテクノロジーズ

日本では2位のシェアを誇るシャープ。台湾にいると全然そんな風に感じることはありません。

AQUOS R6

そんなシャープからこの度発表されたAQUOS R6が何やら凄そうです。注目ポイントは1型センサーを搭載したカメラ。ほかにもいろいろポイントはありますが、やはりカメラです。

1型センサーを搭載したカメラ

カメラセンサーが大きいと被写界深度が浅く(背景・前景が光学的によくボケる!)と暗所撮影に有利(ノイズが乗りにくい!)です。

デジタル一眼の世界で言えばAPS-Cサイズ以上、最近はフルサイズの機種も多くそろっています(いや、市場は縮小傾向?)。コンデジの世界でも1型以上のセンサーを搭載したコンデジが最近は多いです(コンデジ市場はかなり末期的)。

AQUOS R6に搭載されたのは1型センサー。スマホの世界ではASUS Zenfone 8 FlipやSONY Xperia 1 IIIはいくつかあるカメラセンサーの中で最大サイズは1/1.7型、それと比較しただけでも約1.7倍です。単純に考えればそれだけ光学的にボケやすく、暗所に強い可能性があります。近いのはXiaomi Mi11 Pro/Mi11 Ultraの1/1.12型ぐらいでしょうか。

AQUOS R6のカメラの気になる点

なお、気になる点もちらほら。

望遠やマクロがない模様

AQUOS R6に搭載されているカメラは背面×1(メインカメラ:約2020万画素)(+ToF)、前面×1(サブカメラ:約1260万画素)のみです。背面カメラが1つのみというのは現在の潮流とは異なります。最近流行の望遠はどうするのか。AQUOS R6のメインカメラは焦点距離19mm(F1.9)の超広角。24mmでの標準撮影、152mmの望遠(ウルトラレゾリューションズーム)での撮影もサポートするそうです。これは、要はその画角と同じになるようにクロップしたもののようです。

マクロは記載がないですね。

電子式手振れ補正

また、AQUOS R6の手振れ補正は電子式。センサーサイズの近いXiaomi Mi11 Pro/Mi11 Ultraは光学式手振れ補正だそうです。電子式手振れ補正の場合、画面の上下左右が少し削られます。また、移動などをしていると少々不自然なガタツキが発生することもあります。この辺はソフトでなんとか対応できるのでしょうか。少々心配な点です。

改めて問う!スマホで何を撮影するの?

自分は以下の被写体が多いです。デジタル一眼の方が向いている被写体もありますね。

被写体広角・望遠向いている機器
1.家族(人物)標準
広角
スマホ
(いつでも撮れる!)
2.ベランダの植物標準
広角
スマホ
(超手軽!)
3.景色広角スマホ
(軽いことは正義!)
4.子供のスポーツ
(試合)
望遠デジタル一眼
or
望遠ができてAFが強いカメラ

被写体「1.」~「3.」はもはやAQUOS R6があれば自分の場合ほとんど問題ありません。強いて言うならベランダ植物はマクロで撮影できると面白い写真になるので、マクロ撮影もできればよかったのですが、AQUOS R6がマクロ撮影に対応しているかはどこにも書かれていないようです。きっとないのでしょう。それから「1.」の家族(人物)撮影も小さな子供の場合、動き回るのでAFが強い方が本当はいいですね。

スマホでAF強そうなのってやっぱりXperia 1 IIIでしょうか。でもそんなXperia 1 IIIも望遠は105mm止まり。さすがに試合中の息子を撮影できるほどではなさそうです。

なお、1億800万画素のスマホカメラでも、さすがに10倍ズーム(デジタルズーム)ぐらいになると、残された画素数はかなり少なくなるようで、それがどの程度の写りになるかはわかりませんが、少々心もとない感じがしてきます。そういう意味では5億画素ぐらいあれば、クロップして10倍ズーム代わりに利用できる可能性があるかもしれません。AF最強、5億画素カメラなんてもうしばらく出てこなそうですね。

まとめ

スマホで何を撮るのか。いや、今はスマホでなんでも撮影する人が多いのだと思います。そんななか、センサーサイズの大きなスマホの登場は、ボケや暗所撮影に恩恵がある可能性が高く、喜んでいる人も多いのではないかと思います。少々気になる点もありつつ、それでも大注目のスマホですね。

昔、PanasonicのDMC-CM1という1型センサーを搭載したスマホがありましたが、SHARPのAQUOS R6はどうなるでしょうか。気になるところです。