台湾の生活も月日が経つと慣れていくもので、以前は食べられなかったものや苦手だったものがだんだんと平気になっていくものです。日本と違うこと、日本と違うもののオンパレードの台湾。さて、今回は台湾のソーセージ事情についてのお話です。
台湾のソーセージ
ソーセージは使う腸の種類や中身などによって種類がいくつかあり、有名どころでいうとウインナーソーセージや魚肉ソーセージも日本では食卓に並ぶことが多いと思われます。今回はこれらをまとめてソーセージと表記して話を進めます。
台湾のスーパーで買えるソーセージは主に3つ!
スーパーのチルドコーナーに行くと、様々なソーセージが売られています。今回はその中でも特によく見かける3種について書きます。
台湾式ソーセージ「香腸」
中でも最もポピュラーと思われるのは「香腸」と呼ばれる独特の風味を持った甘いソーセージ。台湾ではこれが弁当に入っていることが多いです。いわゆる日本のソーセージをイメージするよりも、甘くて柔らかいサラミと言ったところでしょうか。
台湾でソーセージと言えばこの「香腸」です。スーパーでももっとも品揃えが多く、他の物はなくともこの香腸だけは置いてあるでしょう。ホットドッグに入れるというようなものではなく、焼いて提供されることが多いようです。バーベキューなどでも定番です。
ジャーキー然り、このソーセージ然り、台湾は肉に甘い味付けをすることが多いような印象があります。
ドイツ式ウインナーソーセージ「德式香腸」
それから、いわゆるウインナーソーセージは「德式香腸」として売られています。日本でホットドッグなどに使われるウインナーソーセージはこれが近いように思います。
今のところシャウエッセンのCMのような「パリッ!」というタイプにはまだ出会えていませんが、おそらく今回紹介するソーセージの中では一番慣れているタイプがこれ。
商品によって使われている肉の種類が異なるようなので、パッケージをよく見てから購入すると良いと思います。私は基本的に「原味(オリジナルテイスト)」を買っています。
ソーセージだけの「熱狗」
さらに、先日、スーパーで「熱狗」と書かれたソーセージが売られているのを見ました。直訳するとホットドッグ。手元にある辞書で調べてもやはりホットドッグとだけ書かれています。ええ、買いました。
でも、フランクフルトでもないし、ウインナーソーセージでもないし、棒状に成形されたお肉という感じ。これ、結構朝食屋でも出てくるんです。焼いてあったり、場合によっては朝食屋のホットドッグがパンにこれを挟んだものだったりします。
ただ、なぜにホットドッグを意味する「熱狗」なのか。ネット検索しても熱狗はパンにウインナーを挟んだ写真が主。ときおり台湾のサイトでこのタイプのソーセージを紹介するページ、販売するページが見られます。習慣的なものなのかもしれません。
そういえば確か夜市などで売られている「フランクフルト」はドイツ式の”アレ”ではなく、この熱狗だったりします。また、レストランでホットドッグを注文すると、かなりの確率でパンにこれが挟まってやってきます。やはり習慣?
これ、ハムなん?
ところがこれ、ただの習慣で片づけられれば良かったのですが、その熱狗ソーセージを見た台湾の方が「あ、火腿だ」なんて言ったんです。は?火腿?その後もその方は「あの火腿が・・・」とずっと「火腿」と言い続けていたのです。火腿とはハムのこと。手元にある辞書でもハムとだけ書かれています。これはハム、なのか?
外国語を学ぶとき、特に日常会話においてはそれが正しい表現なのか、規則に則った、文法的に正しく、辞書に書かれている通りの使い方なのかは関係なかったりします。習慣がものをいう瞬間です。台湾では他にも「地瓜粉(サツマイモでんぷん)」という商品名で「樹薯粉(キャッサバでんぷん」が売られていることがあります。「商品名:地瓜粉、原材料:樹薯粉」という状態。これも習慣的に昔からそうなのだとか。ただこの火腿は言い間違いの可能性も無きにしも非ず。
最後に
台湾で買えるソーセージは上記の3種がメイン。台湾式ソーセージの「香腸」、ドイツ式ウインナー「德式香腸」、正体がいまいちわかっていない「熱狗」。テストには出ませんが、覚えておいて損はなし。
ちなみに台湾に引っ越して来てから何年も日本のようなウインナーが無いと思っていたのですが、最近になって德式香腸を見つけて歓喜しております。なぜ今まで気が付かなかったのか。それはパッケージが透明じゃないから。完全に盲点。中国語が得意な方はおそらくすぐに見つけられたかと。
スーパーのチルドコーナーってソーセージ以外も結構おもしろくて、ハムやベーコンも結構違います。丸いハムはあまり見ません。四角いものが多いです。ベーコンに関しては小分けパックを見たことがなくて、結構多いイメージ。毎回使いきれずに困っています。大量に食べればいいのかな?例えば目玉焼きの上に1枚だけ、みたいな使い方だと家族全員分作っても数日食べ続けないといけない感じ。いや、そこは2枚、3枚にすれば良いのですが。
なんにせよ、海外のスーパーは楽しいです。