オーブンで焼いてもおいしい里芋♪ 台湾の方に食べてもらった結果

台湾に住み始めてからなかなか食べることができなくなってしまったものの一つに里芋(サトイモ)があります。実際近所のスーパーで売られているのを見たのは数年に1回程度です。

ああ、里芋食べたいな、そんな風に思う日も多かったわけですが、今回ちょっと足を延ばして遠方の市場に野菜を買いに行ったらなんと里芋が売られていて、迷わずに購入して持ち帰りました!

台湾では里芋食べないの?!

以前より、台湾では日本のようなタイプの里芋が滅多に売られていないことは書いてきました。実際数年に1回程度しか見かけないのは本当で、ネット通販で買ったこともありました。

全く売られていないわけではないし、手に入れようと思えば一応手に入れられるのですが、近隣のスーパーでほとんど売られていないですし、レストランでも見たことがないということは、台湾の方はあまり里芋を食べないのかもしれません。むしろそう考えるのが自然ではないかと思います。

じゃあ、実際に台湾の方に食べてもらおう!と思い、早速調理して食事に出してみました!

運良く市場で手に入った里芋!

そもそもなんで台湾の方に里芋を食べてもらおうと思ったのかと言うと、運よく市場で里芋が手に入ったからでした。

その市場はいつも私が行っている市場ではなく、ちょっと遠方の、でも規模は大きい市場でした。規模が大きいとそれだけ珍しい物が売られている可能性も高まり、時折普段は行かないような市場に行くのも楽しかったりします。

そして今回は見事に里芋を見つけました!数年に1度ぐらいしか見かけないので文字通り二度見して、即購入しました。

なお、その市場では里芋が量り売りされていて、里芋を物色しているお客さんもいたので、少なくとも買う方はいるようです。

台湾の里芋?タロイモとは違うの?

私が今回書いている里芋はまさに日本の里芋と同じような品種の物です。台湾のスイーツなどでよく見かける芋頭(ゆーとう)と呼ばれる品種とは異なるものです。

いわゆるタロイモならどこのスーパーに行っても売られています。ただ、味は日本で食べ慣れていた里芋とは全く異なり、適した調理法も異なります

里芋もタロイモの一種なのですが、今回は日本の里芋に似ている里芋のお話で、今回購入したのも日本風の里芋です。

なお、台湾のタロイモは芋園という台湾スイーツでも有名ですし、火鍋の具としても人気があります。火鍋にしたタロイモは里芋のような粘りは少なく、ホクホクとした食感が特徴です。

オーブンで里芋を焼いてみた!

オーブンで焼いた里芋
オーブンで焼いた里芋

さて、手に入れた里芋の調理方法なのですが、煮るか蒸すかを検討しているときにふとオーブンで焼いてみたらよいのではないかと思い、調べてみると多くの先人がすでにオーブンで作る焼き里芋に挑戦していることを知りました。

それらのレシピの多くは里芋をキレイに洗い、水けを拭き取り、オーブンで焼く(私は200℃に予熱して30分焼きました)という非常にシンプルな物。そして焼いた里芋を食べる時に何かを付けるわけですが、私はシンプルに塩だけをつけて食べることにしました。

当初、200℃で20分焼いて箸を突き刺してみたのですが、まだまだ中に火が通っていない様子だったので、さらに追加で10分焼き、合計30分焼いたらしっかり中まで火が通りました。

自分で味チェック!

オーブンで里芋を焼いたところ、一部ボンっという音とともに小さく破裂しました
オーブンで里芋を焼いたところ、一部ボンっという音とともに小さく破裂しました

まずは自分で食べてみたのですが、ねっとり系のこれぞ里芋という感じのおいしい里芋です。ああ、買ってきて良かった。そして煮るのもおいしいですが、こうやって焼くのも美味しいことに気が付きました。手間もかかりませんし、今後も里芋はこの食べ方がいいかもしれません。

もうここ数回でわかってはいたのですが、台湾でも、日本風の里芋が売られていて、それらはやはりおいしく、非常に食べやすいです。しかし、近隣のスーパーでは売られていません。原住民の方たちは食べるとも聞きますが、売られていないと食べるのも難しいように思います。

ともあれ、味は間違いないので、これを台湾の方に食べてもらうことにしました。

3人の台湾の方に食べてもらおう!

オーブンで焼いた里芋の皮をむいたところ
オーブンで焼いた里芋の皮をむいたところ

今回は3人の台湾の方に食べてもらおうと準備しました。個人的にはおいしいと思うのですが、ところ変われば食べ物も変わります。みんなが食べ慣れているものと違えば、おいしいと感じないこともあるでしょう。

実際に食べてもらったのですが、1人はおいしいと言ってくれましたが、もしかしたらそれはお世辞だったかもしれません。それから残りの2人ははっきりとは言わないものの、あまりよくない反応でした。やはり食べ慣れていないからかもしれません。でも、彼らも台湾でよく食べられるタロイモ、例えば火鍋に入っているタロイモは好きなんだとか。お腹いっぱいだった?いや、にしても滅多に見かけないものが出てきたのだからもうちょっと珍しがってもよさそうなものですが、そうでもありませんでした。普段食べてるタロイモと何が違うの?ということだった可能性もあります。

食は習慣に左右されることが多い

里芋は美味しくないのでしょうか。子供のころ、私は里芋が苦手でした。あの粘りが何とも苦手で、味も決して好きなものではありませんでした。しかし、今は逆に里芋が大好きになり、それが簡単に食べられないことが残念でなりません

子供のころ苦手だったということは、万人に受ける食べ物ではないとも言えるかもしれません。それが、成長する過程で何度も口にすることで「好き」という感覚に変わったのではないでしょうか。その「好き」というのはむしろ「懐かしい」「慣れている」「安心する」と言った感覚に近いものがあるようにも思います。もちろん味覚の変化、嗜好の変化などもあった可能性はあります。

台湾で生まれ、台湾で育つと日本のと似た里芋に出会うことはほぼ無いと思います。そのため、里芋を食べたいとか、里芋は美味しいとか、そんな風には思わなかったのかもしれません。私はおいしいと思っただけに、多少残念な結果となりました。次に買うなら一人で全部食べようと思います。

最後に

台湾に住んで、台湾の方と一緒に食事をして、食習慣の違いをひしひしと感じております。それは仕方のないことでもありますし、里芋を美味しい美味しいと言って食べている私を他の方はおかしいと思っていたかもしれません。でも、美味しかったです。

いずれにしても、市場に行くといろんな発見があったり、市場で買ったものからいろんな体験ができたりします。また面白いものがあったら買ってきたいと思います。