ベランダで育てている植物の中で、今年はいくつかの種類の生育が悪く、病気になったり実が出来なかったりしていました。その理由がわからずにいたのですが、もしかしたら連絡生涯だったのかもしれません。
連作障害
連作障害とは、同じ植物または同じ科の植物を連続で二期育てようとした場合に、土中の成分の偏りや虫類の状況などにより二期目の生育に障害を与えることを言うそうです。
今まで連作障害なんて気にしたこともなかったのですが、今年はあまりにも生育が悪い植物が多く、この連作障害を疑っています。
連作障害が疑われる植物
我が家のベランダで今年生育が極端に悪かったのは、トマトやホオズキ、それから唐辛子やパプリカです。そう、これらすべてナス科の植物なんです。連作障害は必ずしも同じ植物に出るのではなく、「科」という大きな枠で考えた方が良いそうで、同じ科だったこれらの植物は、去年栽培したナス科植物(パプリカ、ミニトマトなど)の影響を受けたと思われます。一昨年にもミニトマト、それから唐辛子を栽培していました。つまり、我が家のベランダで今使っている土は、過去二年以内にナス科植物をバンバン栽培していた際に使用していた土ということになります。
具体的な症状
トマトは花が咲いてもすべて結実せずに落ちてしまい、そのまま枝先から枯れていきました。葉も黄色というか、黄土色になっていきました。完全に不健康な状態。
ホオズキは花が咲きません。それから葉が縮れていました。さらに徒長気味だったように思います。コナジラミみたいのもたくさん発生していました。
唐辛子は葉が縮れ、成長がよく止まりました。そして、花が咲いても結実までいくものは少なく、収量がかなり少ないです。株自体もかなり小さい印象でした。
パプリカも唐辛子と同様、葉が縮れ、なかなか結実せず、結実しても実があまり大きくならないまま熟していくか、途中で腐っていきました。
これらすべてが連作障害によるものかはわかりませんが、かなり疑わしい。
連作障害を防ぐ方法
連作障害を防ぐ方法は、単純に同じ科の植物を一定期間植えないということになるようです。また、栄養分の偏りなど、土の状態を戻すために推奨される後作の植物もあるようです。同じ植物を連続で育てたい場合、土を入れ替えるという方法もあります。ベランダのような小規模な家庭菜園ならそれも可能かもしれませんが、ここ台湾では使い終わった土の処分の仕方がわからない上に、ちょっともったいない感じもします。
連作障害が発生しにくい野菜
連作障害は発生しやすい植物と発生しにくい植物があるのだとか。例えばトマトなんかのナス科植物は発生しやすく、サツマイモなどは発生しにくいのだとか。我が家で育てたことのある植物で連作障害が発生しにくい植物はサツマイモ、スイートバジル、マリーゴールド、紫蘇などだそうです。これらは比較的連続で栽培してもOKなんだそうです。ということは、これらを中心に栽培していけば連作障害をあまり気にしなくてよくなるかも?とはいえ、それではなかなか寂しい家庭菜園ライフになりそう。いろんなバリエーションがあるから楽しい、というより、種を見ると植えてしまう性分のため、見つけた/手に入れた種を植えられないとなるとつらすぎます。
ただ、野菜の場合は収穫できないとなんのために栽培しているのかわかりませんよね。ベランダのリンゴや桃の木は収穫が目的ではないですが、野菜は違います。こうなるとサツマイモばっかり育てることになりそう。サツマイモの収穫は楽しいので良いですけども。
ちなみに紫蘇はもう何年か続けて栽培していますし、マリーゴールドも種がまだたくさんあります。スイートバジルも種がまだ余っていますし、今栽培中の物からさらに種が採れそうです。
そういえばネギも連作障害は発生しにくいそうです。ネギはいいですよね。大量収穫を夢見て再生栽培に取り組むものの、いつも大体水のあげすぎで腐らせてしまいます。連作障害で頭を悩ませている今、再度挑戦するのも良いですね。
輪作で連作障害を防ぐ
輪作という概念があり、その名の通りローテーションを組んで順番に野菜を育てるというもの。例えばトマトを栽培した場所には次の年に別の科の野菜を植え、さらに次の年には連作障害の発生しにくいサツマイモなどを植える、という感じで、菜園を区画で区切り、順番に栽培する野菜を変えてローテーションするということなんだそうです。
とても良い方法だなと思ったのですが、ベランダでプランター栽培している場合、どこで何を作ってきたかがだんだんと把握できなくなって混乱してしまうかもしれません。というのも天候などに応じてプランターの場所を移動したりしているからです。プランター自体にナンバーなどを振って管理すればなんとかなるかもしれませんが、ちょっと心配。自信のある方はやってみると良いかもしれません。
最後に
なんだか今年は思ったように収穫ができない年でした。来シーズンはもっといろんな野菜が収穫できるように、連作障害も意識してみたいと思います。