二十日大根の成長過程 180日育てると化け物大根ができる

二十日大根、別名ラディッシュとも呼ばれる30~40日前後で収穫できる大根があります。そう、赤くて丸いアレです。白くて細長いものもあります。

上に書いた通り、普通は一か月強で収穫を迎えるのですが、それを育て続けるとどうなるかご存じでしょうか。今回はまさにそんなお話。

二十日大根

ここ台湾でも時折スーパーで見かけることもある二十日大根(はつか大根/ラディッシュ)。赤いタイプや白いタイプありますが、どちらも可愛くておいしいですよね。

二十日大根は収穫が早いこともあり、家庭菜園でも人気です。というのもやっぱり家庭菜園のだいご味は収穫することにありますから、当然人気が出ますよね。

今回、通常の収穫期を無視し、そのまま育て続けた二十日大根の成長過程を公開します。

二十日大根の表記

いわゆる「はつかだいこん」は「二十日大根」「はつか大根」「20日大根」など、いろんな書かれ方をします。私が良く使うのは「二十日大根」ですが、「はつか大根」の方が可愛い感じがします。「20日大根」も時折見かけます。

また、そもそも「ラディッシュ」というおしゃれな書き方をされる方もいますね。

二十日大根の育て方

二十日大根は環境さえあればそれほど手を加えなくても育つようです。しかし、環境が合わないと一切大きくならず、育ちません。え?二十日大根って育たないことがあるの?!とも思ったのですが、我が家が最初そうでした。だから、家庭菜園で人気があるのは間違いないですが、簡単だとは思いません。

なぜか全く育たなかったり、逆に放置していたのにちゃんと成長したりと、なんとも不思議な感じです。

二十日大根を育てるのに適した場所

二十日大根を日当たりの悪い場所で育てたときは、収穫ができず、そのまま枯れていってしまいました。逆に、日当たりの良い場所で育てたときは、それほど手間をかけなくても収穫までできました。日当たりは良いに越したことは無いと思います。

二十日大根の土

二十日大根はそれほど土を選ばないように思います。というのも、適当な土を使っても収穫ができたからです。

二十日大根の種まき

種まきは浅くでOKでした。地表から1cmぐらいでしょうか。そのぐらいにまいたのですが無事に発芽しました。

二十日大根の間引き

種は少し多めにまいて、芽が出て少し成長した段階で元気な物だけを残してあとは間引きます。一球入魂みたいにするとダメになるものが出てくるかもしれません。元気なのを残すためにも少し多めにまいた方がよさそうです。

間引いたものは食べることもできるそうですが、食べたことはありません。今度挑戦してみましょうか。

二十日大根の土寄せ

そして双葉の下の部分が露出している場合はそこに土寄せをしました。「間引き→土寄せ/土寄せ/土寄せ」を繰り返していく感じです。土寄せは状況に応じて複数回やりました。この双葉の下の部分が膨らんでくるんですね。

土寄せをしないとひょろひょろのままとなり、うまく大根かしてくれないように思います。それに不安定です。土寄せは必須作業になると思われます。どうもうまく二十日大根が育たなくて困っているという方は土寄せを見直すと良いと思います。

収穫

後は時期が来たら収穫(収穫時期は通常種まきから30~40日前後)。というのが普通の二十日大根の育て方。ざっくりですが。

以前にも二十日大根については書いていました↓

収穫せずに栽培し続ける!

私が今回やりたかったのはその後!種を採って、化け物二十日大根を収穫することです。※なお、食べることが目的ではありません。

塔立ち→開花→採種

二十日大根(180日目)
二十日大根(180日目)

収穫時期を過ぎるとそのうち中央部分から茎のようなものが上に伸びてきます。これを「塔が立つ」と表現するそうですが、これは花を咲かせ、実を成らせる準備になります。その茎(塔)がどんどん大きくなり、30cmぐらいになるとつぼみがついて花が咲きます。そして実ができ、種ができるんですね。大根部分を収穫する場合、この「とう立ち」はあまり歓迎されるものではありません。

実は子供のころにも同じことをしたことがあって、どうなるかは知っていたのですが、改めて挑戦するとワクワクしますね。子供たちは興味なさそうでしたが、私は楽しかったです。

余談:息子の持ち帰ったコガネムシは大根の葉を食べなかった

さて、そんな化け物二十日大根の採種をしていたころ、息子が義実家からコガネムシを持ち帰りました。なんでも、飼いたいのだとか。これも良い経験と思って一緒に飼い始めたのですが、コガネムシって白菜食べるんですよね。白菜食べるなら大根の葉も食べるんじゃないかな?と思って二十日大根の葉をちぎって与えてみたのですが、一切食べませんでした。偏食か。

採種

それはそうと、採取した種ですが、莢から出すのが大変。種を作る農家の方はどうやっているのでしょう。すべて手作業ということはないと思います。というのも本当に大変。息子に手伝ってもらったのですが、あの様子だと一般に売られている種のパック、あれで種100個入りで300円はいただきたい。それぐらい大変。改めてダイソーすげー!って思うわけです。

数えていないですが、たぶん全部で300~400個の種が採れました。(実はこれを使ってカイワレ大根作りたいんです!近所で売ってないので何とかして食べたかったんです。市販の種だと農薬ついていたりするかもしれないので自分で採種したかったんです。)

種も採ったのですが、見ているとまだまだ新しく花が咲いています。まだ実が出来て種が出来そうです。ですが、よく見ると毛虫みたいのもたくさんいました。しばらく考えて、引き抜くことにしました。ほかの野菜や植物にその虫が移動しても嫌ですからね。うちのベランダ狭いから虫が少し移動したらまた新しい植物がある状況になっています。

いまさら収穫

引っこ抜いた二十日大根は一般サイズの3倍?ぐらいのサイズになっていました。でもなんだかとても軽かったです。期間にして約半年経過していました。

化け物二十日大根

二十日大根(180日目)
二十日大根(180日目)

形もいびつだったので化け物二十日大根と呼んでいますが、特徴は以下の通りです。

  • 皮はかぼちゃのように固い
  • 中身はスカスカ(固いスポンジ?固いウエハース?みたいな感じ)
  • 味や香りはない
  • 軽い
  • 水分はほとんどない

食べ物としては収穫期を大きく過ぎているのでおいしくはないですが、採種もできましたし、化け物二十日大根を観察することもできました。感謝感謝です。

二十日大根を使ったレシピ・食べ方

二十日大根と言えば、生で食べることが多いように思います。普通の大根のように調理しても良いですよね。私は大体生で食べてしまいます。ですが化け物二十日大根は食用には向きません!

通常の二十日大根

二十日大根
二十日大根

順当に1か月強で収穫した二十日大根はうまい!かわいい!

化け物二十日大根

半年栽培した二十日大根
半年栽培した二十日大根

半年栽培した二十日大根は食べ物としてはおいしくない!スカスカ!

二十日大根栽培の注意点

二十日大根は土寄せが大切です。また、日当たりも大切です。そして、適切な収穫時期も大切です。収穫時期を逃すと上記のような化け物になってしまったり、なんともおいしくない二十日大根になってしまうかもしれません。

まとめ

二十日大根栽培楽しいです。たくさん採れた種で今年もたくさん二十日大根を作ろうと思います。水耕栽培にもチャレンジしてみたいです。

また、カイワレ大根にも挑戦するつもりです。青じそ、ネギと収穫期を合わせて、そうめんなんかにするとおいしそうですね!

追記:カイワレ大根栽培に挑戦しました!↓