以前にも挑戦したベランダにおける丸大根の栽培ですが、前回は思ったよりも大きくならず、不本意な結果となってしまいました。
そして今から4か月前の5月某日、再度挑戦すべく種まきした丸大根が収穫を迎えたので結果を報告します。
目次
丸大根栽培リベンジ企画!
昨冬に種まきをして春に収穫した丸大根はどうも思ったよりも小さいもので、プランターによる大根栽培の難しさを痛感しました。
そこで今回は2つの点を改善、工夫したところ、前回よりも格段に大きな丸大根を収穫できました。
工夫1.根をもっと自由に伸ばせる環境
今回使用した鉢も前回と同じ5号程度の鉢です。丸型の物で、特段深型ということでもありません。
前回この鉢で小さな大根しか収穫できませんでしたが、それが鉢のせいだとは考えにくかったのです。
現にネットで検索すると小さな容器で大きな大根やカブを栽培されている方もいます。
そこで、鉢のサイズは変えず、同じ5号鉢を使用しました。
しかし、今回はその鉢をさらに大きな鉢の上に置きました。こうすることで、鉢の下から出た根もさらに下にある土に根を張ることができるようになります。
いや、本当はもっと日当たりが良い場所を求めて土の上に置いていただけなのですが、結果的にそこからも水分や栄養が吸えるようになりました。
最初から大きな鉢に植えたらダメなの?
5号鉢に種まきし、それを大きな鉢の上に置くくらいなら最初から大きな鉢に種まきすればいいじゃないかと思われるかもしれないのですが、大きな鉢に植えてしまうと狭いベランダで取り回しに困るんです。いつでも移動できるこの気軽さが小さな鉢の魅力です。
もっとも、下まで根を張った場合、上に置いた5号鉢だけを移動させようとすると下部の根っこは切れてしまうことになります。それでも移動せざるを得ないときがあります。
台風がよく来るなら小さな鉢!
台風が来たらベランダの植物は対策が必要になります。
実際、我が家も今年は台風に襲われ、一度避難しました。その時にはなくなく下の方の根を切って、上の5号鉢だけを避難させました。
下の根を切ったら一時的にグタッとしましたが、次第に回復していきました。これがもしも大きな鉢に直接種まきしていたら避難はできなかったでしょう。
私の住む台湾は台風が頻繁に来るので、台風の対策も考える必要があります。もし台風がほぼ来ない地域に住んでいるなら、大きな鉢に植えてもいいかもしれませんね。
というか、大根は普通地植えですよね。畑や庭があり、台風の心配が不要な方は地植えが一番かもしれません。
土寄せが簡単!
大根は土寄せが非常に重要です。しかし、大きな鉢で育てると、中央部分だけ土寄せをしても、水やりでどんどん土が流れてしまいます。そのため、大きな鉢の場合は土寄せ一つとってもそれなりにたくさんの土が必要になります。
5号鉢を使っていると、土寄せも少ない土で済みます。これはこれでメリットの一つかなと思っています。
工夫2.収穫まで焦らない
もしかしたらこれが最も重要かもしれません。大根は収穫を焦ってはいけません。
前回は3ヶ月ぐらい経過した時に、ネットで「3ヶ月を過ぎるとスが入ってしまいます!」みたいな記事を見て、焦って収穫したのでした。
しかし、3ヶ月で収穫した大根は思ったよりも小さく、なんとも不完全燃焼な大根栽培でした。
そこで今回は5月の種まきから4ヶ月栽培し続け、9月になってようやく収穫しました。
地上部の葉の様子も以前よりも立派ですし、根元に見える大根も以前より大きいことがわかります。
本当はもっと待とうかとも思ったのですが、私、どうも我慢が苦手な方でして、収穫することにしました。
課題はまだある
一応前回よりは成功に近い出来栄えではありましたが、100点だったかというとそうでもありません。
変形していますし、やはり何かまだ改善の余地があるのでしょう。
時期的な違いとかはないの?
冬にまいて春に収穫したのが前回で、今回は春にまいて秋口に収穫でした。
気温が高いのは後者です。そういう環境の違いも生育に影響することがあると思います。
どちらが育てやすいかと言うと、正直どちらもそんなに変わらない気がします。現にどちらも収穫はできましたし。大根強しです。
肥料が足りないとかは?
私は基本的に2ヶ月に1回、有機系の固形肥料を施肥するようにしています。それ以外はしていません。
その肥料もそんなに大根に特化したものではなく、成分が平均的に入っている肥料です。
肥料も含め、土の状態を知ることはとても大切なことです。
なんで変形した?
今回収穫した大根はまん丸とはなりませんでした。微妙にムンクの叫びに似たフォルムになりましたが、これはなぜでしょう。
考えられるのは土が固かったこと。土が固いと肥大しにくくなるそうです。
地中に石などの障害物があると二股に分かれたりすることもあるようなのですが、そういうことではないようです。
ふかふかな土だったらもっと丸くなったかもしれません。
もっと長く栽培したらもっと大きくなる?
今回は約4ヶ月で収穫しましたが、それ以上栽培するとどうなるでしょうか。
やはりスが入るのかなとも思いますが、もうちょっとぐらいは大きくなったかもしれません。葉の様子がクタッとなってきたら収穫すると良いとも聞きます。
なんにせよ、大根にとって良い環境を用意し、できるだけ速く生育するようにすることが大切かなと思います。
最後に
今後もまた大根栽培には挑戦していこうと思っています。その際はできるだけふかふかな土で挑戦したいなと思っています。実はもう種まきをしているので、それも面白い結果になったら記事にしたいと思っています。