【赤飯じゃないよ!】台湾のお米「紫米」を炊いて食べてみた

主食と言えばお米。それは日本に限らず、アジアであれば多くの国がそうだと思います。私が住む台湾でもお米はなくてはならない食材です。

台湾にあるスーパーのお米売り場には多くのお米が並んでおりますが、産地は東台湾が多いようです。ただそれはスーパーが取り扱っている商品によるかも。

さて、そんなお米ですが、今回は紫米というのを炊いてみました。

お米の種類

お米の種類と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。日本ではコシヒカリやあきたこまちが有名ですよね。私も大好きです。ただそれは品種と呼ぶべきなのかもしれません。

お米はうるち米ともち米に分けることができ、私の住む台湾でも両方が売られています。当然玄米も販売されています。また、いわゆる古代米というのでしょうか、紫米というものも売られています。

台湾の紫米について

紫米とは言いますが、炊く前は黒いです。黒米?と思うほどに黒いのです。

しかも細長い。普段見慣れているお米とは違い、細長い形をしています。

何年も台湾に住んで見慣れましたが、最初はなんだろうと思っていました。白米と混ぜて炊くと赤飯かの如く他の米も濃い紫になります。

紫米の炊き方

紫米は普通の白米と混ぜて炊くことが一般的です。

1カップのお米に大さじ1ぐらいでしょうか。少しだけ混ぜてちょうど1カップになるようにします。この割合は好みがわかれるところかもしれません。

洗米は普通のお米と同じように行いますが、研いだ水はちょっとだけ紫になります。さすが紫米。研ぎあがりはちょっと赤飯のように見えなくもないです。

炊く時の水分量は普通のお米を炊く時と同じにしました。紫米の量は少量ですし、同じ穀物ですから、同じぐらいで良いかと。結果的に大成功でした。

炊きあがりを見ると全体が紫になっていました。さすが紫米。炊く前はあんなに黒かったのに、炊いたら紫になるなんて、ちょっと神秘的というか、いや、むしろものすごく紫だったから黒く見えたのでしょうね。

基本的に紫米はそのまま白飯の代わりというか、白飯と一緒に炊いて一緒に食べるわけですが、ロンガン(龍眼)を乾燥させてモノと一緒に炊いて食べる場合もあります。

紫米の味

紫米は特有の風味を持っています。白米の風味とはまた違った風味です。

見た目は赤飯に似ていなくもないですが、赤飯ともやはり違います。紫米特有の味です。

紫米が苦手だという方もいるかもしれません。これは完全に好みによります。

食感は少しプチプチしています。そのプチプチが結構心地よかったりもします。

紫米の保存

我が家では紫米を冷蔵庫に入れて保存しています。実は白米も冷蔵庫で保管しています。理由は劣化と虫の繁殖を防ぐためです。

私の住む台湾は日本と同様に湿度が高いと言われます。また、台湾は北半分の亜熱帯性気候と南半分の熱帯性気候が混ざった気候のため、気温も高く湿度も高いという特徴があります。これは虫や菌が繁殖するのに好都合です。

実際、白米を冷蔵庫保管するようになってから、コクゾウムシなどの発生がかなり減ったように思います。もちろん、お米などの乾物もできるだけ食べるように心がけています。

紫米の食べ方

紫米は白米と同じように食べます。ヘルシーなお弁当を販売するお店では紫米が標準だったりもします。その場合は完全に白米が紫米に置き換わってるんですね。もちろんすべてが紫米なのではなく、紫米と一緒に炊いた白米です。

紫米で染色

そんな紫米ですが、これだけお米が紫に代わるのですから、染色剤としても使えそうです。具体的に何か染めたいものがあるわけではないのですが、例えば食べ物でも良いですよね。

天然の色素ですから食べても安心。最初に思いついたのは紫米プリン。プリンの材料に紫米を入れて蒸せば、紫米プリンの完成。その場合、一度炊いた紫米の方が良いかもしれません。果たしてそんなにうまくいくものか?試したことはありません。

紫米の栽培

紫米は脱穀されたものなのでしょうか。そのまま食べられるということは脱穀されたものだと考えるのが妥当ですが、例えば紫米をずっと水の中に浸けておけば芽が出る、なんてことはないのでしょうか。

実は個人的に無農薬の藁(わら)がほしくて、近くで手に入らないので自作しようか画策しています。それをこの紫米でできたらなんて考えたのですがどうなんでしょうか。いつかやってみたいと思っています。

日本で紫米

紫米は台湾では非常にポピュラーですが、日本に住んでいた頃、紫米を目にしたことはありませんでした。普通に売られているものなのでしょうか。

さきほどネット通販で売られていないか調べてみたところ、楽天市場で売っているお店を発見。しかも紫米の検索結果が446件だったのでそれなりの数取り扱いがあるようです。

紫米は独特の風味がありますが、玄米に慣れている方は比較的抵抗なく食べられるのではないかと思います。

最後に

台湾のお米紫米について書いてきましたが、いつか台湾に旅行でくる機会があったら、ヘルシー系のお弁当屋さんを覗いてみると良いと思います。紫米が入っていることがあります。