【これならできる!】台湾の『生食可を謳う鶏卵』で高難易度料理のペペロンチーノを作ってみた結果

ペペロンチーノのレシピを見ていると、ほとんど生卵に近い仕上がりになっていて、基本的に生食不可の台湾の鶏卵を使うことに抵抗があったのですが、生食可を謳う鶏卵が登場したので早速ペペロンチーノづくりに挑戦してみました!

台湾の鶏卵でペペロンチーノを作ってみよう!

数ある料理の中で、個人的にスパゲッティは自分の好物ランキングでかなりの上位にいます。トマトソースのスパゲッティも好きですし、クリームソースのスパゲッティも好きです。カルボナーラもペペロンチーノも好きなのですが、今回は生食可の生卵が無いと不安になってしまうペペロンチーノづくりに挑戦した話です。

私は台湾に住んでいます。台湾の鶏卵でペペロンチーノを作る際の懸念事項と言えば、台湾の鶏卵は一般的に生食を想定して生産されていないこと。しかし、以前記事にもしたとおり、生食可を謳う鶏卵が登場し、すでに卵かけご飯にして食べました。それから今まで、その卵かけご飯を食べたことに起因する健康被害は特に認識しておりません。

じゃあ、ペペロンチーノも作れるのではないか、と思うのは世の常というもの。実際に台湾の鶏卵を使ってペペロンチーノを作ってみました。使用したのは「上品語」という生食可を謳う鶏卵です。

ちょっと待て!予想通り難しいペペロンチーノづくり

これまでまともにペペロンチーノを作ったことが無いことに気が付いた私は、いろんなレシピを見て回り、それらを総合して自分なりに作ってみることにしました。

レシピを見たにもかかわらず、失敗料理を爆誕させてしまう人が失敗する理由は、レシピをよく見ていないか、なぜか自分なりにアレンジしてしまうからです。そう、私みたいな人が失敗するのです。

しかし、ことペペロンチーノに関しては、そもそも難易度の高いスパゲッティで、失敗している方も多いのだとか。その失敗のほとんどが「卵に火が入りすぎる」ことです。

そして期待通りというか予想通りというか、なんとなくで作って失敗した人、それが私です。

失敗したペペロンチーノ

失敗したペペロンチーノ(1回目)
失敗したペペロンチーノ(1回目)

卵液を入れるタイミングを誤るとペペロンチーノは失敗します。卵液に火が入りすぎて、ボソボソになってしまうのです。

卵液は生卵とチーズを混ぜたものでしたが、卵は火が通れば卵焼きになるように、当然固形になっていきます。火が通りすぎないようにする必要があります。

でも、その加減が難しいのです。弱火にしたところで、あっという間に火は入ってしまいます。

火を消したからといって油断できないのがペペロンチーノ

火を消して5分後に卵液を入れてかき混ぜた時の様子(2回目)
火を消して5分後に卵液を入れてかき混ぜた時の様子(2回目)

弱火にして卵に火が入ってしまったので、今度は火を完全に消して、余熱で調理しようと考えました。

しかし、火を消した直後に卵液を入れてもフライパンや中にある食材はかなりの高温になっているため、そのまま卵液を入れたらまた火が通ってしまうような気がしました。そこで、火を消してから5分後に卵液を入れることにしました。

火を消して5分後、いざ卵液を入れてかき混ぜてみたところ、、、ダメでした。卵に火が入って固形になっていきました

5分では短すぎる?いや、これは環境によります。フライパンの材質、大きさ、熱の逃げやすさ、また外気温度も関係あるかもしれません。様々な要因が重なり合って、我が家の環境では失敗となりました。

卵液は生で食べられるクオリティー必須

火を消して5分経ってもまだ卵が固形化してしまうことが分かったので、今度はもっと長く放置したり、それこそ他のボウルなどに卵液を入れ、そこにパスタを入れて和えるぐらいがちょうど良いのではないかと思ったのですが、それってやっぱり卵液が生食可能でないと危険極まりありません。そういう意味でも生食可の卵を使うことは必須となります。

10分ならペペロンチーノの卵液は固まらない!

自宅で作ったペペロンチーノ(3回目)
自宅で作ったペペロンチーノ(3回目)

今度は火を消してから10分放置し、それから卵液を入れてかき混ぜてみました。すると、今度は卵液がほとんど固まらず、うまくトロットロのペペロンチーノが出来上がりました

生と言うべきか半生と言うべきか、卵は完全な固体にはなっていません。これは生食可の鶏卵でないと心配になります。今回は生食可を謳う生卵を使ったので比較的安心できます。

なお、私の環境では10分で上記のような仕上がりになりましたが、環境が違えば当然時間も異なると思います。最適な時間を探すと良いです。

ペペロンチーノづくりで失敗する原因

ペペロンチーノづくりで難しいのが卵液を固めないという部分です。如何に火を通しすぎないか、かといって全くの生ではない状態にするか、それがペペロンチーノづくりの肝で、むしろそれがすべてと言っても良いぐらいに大切なことです。

卵に火が通りすぎることが失敗の原因になりますが、環境によって適切なタイミングは異なるため、試行錯誤を重ね、ベストのタイミングを知ることが大切です。

上述の失敗作も食べられなくはないですが、あれはあくまで失敗作でやはりペペロンチーノとは別物でした。生食可の鶏卵を用意し、火加減に注意しながら作ると良いと思います。

自作ペペロンチーノを食べた感想とその後

自分で作ったペペロンチーノはやはりうまい!卵の感じもしっかりあって、トロットロの食感のおいしいペペロンチーノとなりました。

そして気になる健康被害ですが、このペペロンチーノを食べてから本記事執筆までもう何日も経過していますが、今のところ健康被害は認識していません。お腹が痛くなったりもしませんでしたし、問題なかったと思っています。

最後に

生食可の鶏卵を使えば台湾でもペペロンチーノが作れます。この生食可の鶏卵の登場は革命的で、料理の幅が一気に広がるように感じます。

日本においても台湾においてもペペロンチーノで卵を固めないための工夫は同じかと思います。私自身、またいつか挑戦してみたいと思っています。