なにしたの?! ベランダの桃の木に花芽が全く付かなかった原因は?【2025年春】

ベランダで花見をしたい、そんな思いでなぜか種から育て始めた桃の木が我が家のベランダにはあります。

2020年の12月に発芽したものなので、記事執筆時(2025年4月)現在、発芽から1500日程度経過していて、2024年春には中途半端ではあるものの、一応の開花に近いものも目撃しました。

しかし、2025年春は蕾が一つもありませんでした。考えられる原因を書いていきます。

種から育てたベランダの桃の木も花が咲く!

種から育てた植物でも、花が咲くことがあります。もちろん、接ぎ木苗などの方が花が咲く確率が高いことが多いでしょうが、種からでも花を楽しむことは可能です。

しかし、花を咲かせるポテンシャルを持った苗も、お世話の仕方を誤ると当然咲かないこともあります

2023年冬に花芽登場!

桃の木にできた花芽(蕾)(2023年12月ごろ)
桃の木にできた花芽(蕾)(2023年12月ごろ)

振り返ってみると、2023年の冬に花芽、つまり蕾が発生していることに気が付き、翌春にはそのたった一つの蕾が半分開花したような状態になりました。非常に中途半端な開花でしたが、一応開花したと判断しています。

2024年春に1つの蕾が開花したということは、2025年春にはもっと多くの花が咲くのではないか、もしかしたら種まき当時から待ち望んでいた花見がついに実現するのではないか、そんなことを考えてお世話していた2024年でした。

2024年冬、花芽が・・・無い!?

ベランダで育てている桃の木(2024年11月ごろ撮影)
ベランダで育てている桃の木(2024年11月ごろ撮影)

花芽は見ればそれが花芽だとわかる、少なくとも桃の花芽はその通りだと思います。

つまり、2023年末に見つけたような芽が12月の段階でたくさん付いていたら、その翌年の春にはその芽の数だけ花が咲くことが期待できます。

となると、12月にどのぐらい花芽がついているかを確認する必要があります。もしかしたら11月ぐらいから確認できるかもしれないな、なんて思っていました。

しかし、2024年11月になっても、12月になっても、年が明けて2025年1月になっても一向に花芽は現れませんでした。そしてそのまま2月も3月も花芽らしきものが見当たらないまま春を迎えてしまいました。

桃の木に花芽が付かなかった原因は?

花芽が全く付かなかったベランダの桃の木(2025年3月ごろ撮影)
花芽が全く付かなかったベランダの桃の木(2025年3月ごろ)

2025年春、我が家のベランダにある鉢植えの桃の木は花が咲きませんでした。2024年春には中途半端ではあるものの、一応の開花を楽しむことができましたが2025年にはそれがかないませんでした。

咲かない桃はただの桃。観葉植物でございます。否、桃は観葉植物にあらず!しかしながら、やはり花が咲かないことには桃の本来の良さを楽しめているとは言えません。

いったい何が原因だったのか、桃の木に花芽が付かなかった原因で考えられるものをいくつか書いていきます。

剪定しすぎた
桃の木を剪定する様子(2024年5月ごろ)
桃の木を剪定する様子(2024年5月ごろ)

2023年は枝が上に向かってどんどん伸びてしまい、狭いベランダにしては大きくなりすぎている感がありました。

このままではいけないと思い、樹形を抑えるために2024年はもっと細かく剪定をしようと考えていました。

4月、5月は切り戻し剪定、6月、8月には透かし剪定をしました。8月の剪定が終わった段階で、ああ、今年は切りすぎたな、とは思っていたのですが、この切りすぎたことも花芽が付かなかった原因の一つではないかと思っています。

思えば、2023年末に見つけた花芽は、その年に伸びた枝の結構上の方にできていました。枝の生え際ではありません。その枝は1mぐらいあって、むしろ先端に近い位置でした。つまり、切り戻しをしたことで本来花芽が付いていた場所を根こそぎ切ってしまっていた可能性があります。

これを改善するには、必要以上に剪定しないと肝に銘じ、剪定をするにしても慎重に行うと良いように思います。

木が十分に生長していない
ベランダで育てている桃の木(2024年6月ごろ)
ベランダで育てている桃の木(2024年6月ごろ)

発芽から1500日というのは、待ち時間としてはなかなか長い期間にも思えますが、木の生長を考えた時、花を咲かせるにはまだ若いということもあるかもしれません。人間だって生まれてから1500日というのはまだまだ小さな子供です。

桃栗三年とは言いますが、環境や個体によってもちろん結果は異なります。鉢植えで育てていると地植えよりも大きくはなりませんし、やはりもっと時間がかかるのではないでしょうか。三年は経過していますが、まだまだ桃の木の生長が足りていない可能性があります

この点を改善するにはもっと木を大きくする必要があります。伸び伸びと成長させてあげて、幹ももっと太くなることを目指すようにすると良いのではないでしょうか。盆栽なども、幹を太らせるには一度木を高く、大きく生長させると聞きます。通常の鉢植えでも同じことが言えるのかもしれません。

中果枝、短果枝が少ない

樹齢や木の成熟度とも関係があるかもしれませんが、花が付きやすいとされる中果枝や短果枝がまだまだ少なく、むしろほとんど中果枝も短果枝もありません。これはつまり、花が咲く準備がまだまだ整っていないことを表しているように思います。

いや、でも2023年には花芽が付いたし、とも思いますが、自然界の物なので、偶然とか、たまたま条件が良かったとか、そんなことではないかと思います。それに、花芽が付いたのは短果枝や中果枝というより、比較的長い長果枝だったように思います。

一概に長果枝だからダメというわけでもなさそうですが、中果枝と短果枝が少ないかほぼ無い状態だと花芽は付きにくい可能性があります。中果枝も短果枝も増やすためには木を成熟させる必要があります。これにはもっと時間が必要そうです。

最後に

木は成熟しなければ花が咲きません。ベランダの桃の木で花見をするためには、木を成熟させる必要があります。

2026年の春、果たして花を見ることはできるのか、今年は2024年よりも剪定を控え、もっと木を大きくすることを意識しながらお世話をしていきたいと思います。