みなさんはオクラを栽培したことがあるでしょうか。家庭菜園を始めたのはもう何十年も前の話ですが、始めた当初、言われたのが「初心者ならオクラだ!」でした。
もう何年経ったか計算したくないぐらい時間が経過しましたが、2024年、令和のこの時代にオクラを初めて栽培しています。
目次
オクラ栽培は簡単?
家庭菜園を始める際、最初の野菜は何が良いでしょうか。私は確か枝豆だったように思います。枝豆というか、大豆が家にあって、それを庭にまいたのが始まりだったように思います。
それ以前にもポトスやオリヅルランなど、観葉植物を育てていた経緯もありますが、そこから次第に野菜の栽培に興味が移っていきました。
枝豆は簡単でしたが、収穫量は多くありませんでした。それでも野菜を作る喜びを知った私は次に何を植えるかを考えていました。
そこで言われたのが「オクラは簡単だ」ということでした。以来、私は「オクラは栽培が簡単な野菜」と思い込んでいました。
簡単だと聞いたのに全く栽培しなかったオクラ
オクラ栽培は簡単だと聞いたにもかかわらず、それから手を付けたのはトウモロコシ、ミニトマトなどの栽培でした。
なぜオクラ栽培をしなかったかというと、オクラという野菜自体に対する興味があまりなかったことがあります。食卓に並ぶオクラが好きではなかったというのも一つの理由だと言えます。
しかし、時は流れ、今では食卓に並ぶオクラはむしろ好きな野菜の一つになりました。ネバネバはもとより、種の食感、そして何より味が好きです。
今更オクラ栽培始動!

台湾に移り住んだ今、別にオクラを自分で栽培しなくてもスーパーへ行けばオクラを買うことができます。
しかし、一念発起して種を買い、ベランダで育て始めました。
アオイ科はローゼルで経験あり
そういえばオクラはアオイ科の野菜ですが、アオイ科と言えば2022年にローゼルを育てていました。
ローゼルは非常に育てやすく、ベランダでもたくさん収穫することができました。オクラも同じアオイ科なら確かにベランダでも育てられるかもしれません。なんとなく草姿も似ていますし。
種をまいた四月

オクラは春に種まきをするのだそうです。そこで、私は2024年の春である四月に種をまきました。
もっとも、私が住むのは温暖な台湾なので、平均すると23℃ぐらいの気温です。冷房を付けたくなるぐらい暑い日もある、そんな時期でした。
実は東京の気温で四月は14℃前後で、これは台北の一月から二月ごろと同じなんです。そこで、調子に乗って二月にも種まきをしてみたのですが、発芽はするものの、うまく育ってくれませんでした。四月はそのリベンジでした。
四月は無事に二つ発芽して、その二つが無事に生長していってくれました。
オクラは密集させると良い?

どこでだったかオクラは密集させて育てると良いという話を聞き、それに従って二本を隣り合わせにして育てていきました。
といっても、全く同じ方向に育ってしまうとさすがに日当たりも悪くなるし、風通しも悪くなると思い、支柱を二本立て、それぞれを逆方向に向かうように誘引しました。
透明の粒々はナニ?
オクラを栽培していると葉裏などに透明な粒々ができることがあります。
これ、どなただったか以前SNSで同様の症状が出たときに虫の卵だと思って頑張って取っていたという投稿を見たのですが、どうやらこれは虫の卵ではなく、オクラから出てきたもので、特段問題は無いのだそうです。
もちろん、虫の卵である可能性が全く無いわけではないですが、我が家に現れる透明の粒々は放置していても虫の被害が出てくるわけでもなく、何も害が出ていないので虫ではなかったようです。
蕾ができた六月初め

梅雨のころ、オクラに蕾ができ始めました。思っていたよりも早かったのでびっくりしました。
オクラの蕾はまるでオクラの実のような形をしています。円錐型というか、尖った形です。
最初の蕾を発見してから開花までは二週間程度かかりました。でも、咲き始めると次々に咲いていきます。
オクラの花は一日で落ちる
オクラの花は朝咲いて、夕方には閉じてしまい、翌朝には落ちてしまいます。その間に受粉して実をつけるようです。
収穫を開始した六月末

花が咲いてから一週間ぐらいで実が収穫できるぐらいに生長します。
オクラは生長させすぎると実の繊維が硬くなってしまって食べにくくなるので、適期を逃さないことが大切です。私はおおむね8~10cmになったら収穫していました。
単純に考えて開花から一週間ぐらいで8~10cmになるということは、毎日1cm以上は生長しています。つまり、例えばある日の朝、まだ収穫しなくてもいいやと思って放置したオクラの実は翌日にはさらに1cm以上大きくなっているということです。
オクラに付く虫
我が家のベランダではハダニ被害が目立ちましたが、早期にシャワーや捕殺で対策をしていたのでそれほど大きな被害にはなりませんでした。
ハダニ以外の目立った害虫被害はなく、非常に育てやすい印象でした。
オクラ栽培の感想
大量収穫するとなるとそれなりの工夫も必要になり、条件がそろわない限り大量収穫は難しいと感じました。
とはいえ、無事に収穫をすることができ、少なからず味を楽しむこともできたので、やはりオクラ栽培は他の野菜類、果樹類と比較すると簡単である印象を受けました。
オクラ栽培のおすすめ度
家庭菜園経験の有無にかかわらず、オクラは栽培しやすい野菜でした。そのため、家庭菜園で育てるのにオクラはおすすめの野菜です。確かにおすすめ度ナンバーワンと言っても良いぐらいに栽培していて楽しい野菜でした。
最後に
簡単だと言われていたオクラ栽培でしたが、実際に比較的栽培しやすいと感じました。ベランダでメキメキ生長するオクラを見たり、二日か三日に一回ぐらい収穫を楽しむことができ、大満足のオクラ栽培でした。