2024年はベランダでオクラを栽培していました。オクラの栽培自体も楽しかったのですが、今回はベランダ家庭菜園のオクラから種を取った方法について書いていきたいと思います。
目次
「オクラの種を取る」の2つの概念
「オクラから種を取る」という言葉には2つの概念があります。
その1つ目の意味は、料理や食事の際に生のオクラから白い種を取ることを表します。これは離乳食を作ったり、料理の内容に応じて必要になる行為です。
もう1つの意味は、植物として育てているオクラの実を成熟させ、次にまた種をまくために種を取ることを表します。
今回私はベランダ家庭菜園で栽培したオクラの実を成熟させ、種を取ることに成功したのでそのことを中心に書いていきます。
植物栽培においてオクラの種を取る場合
再生栽培などもそうですが、なぜか自分で植物を栽培すると種を取ったりして増殖したくなります。
今回はオクラの種を取ることに成功したので、ここにまとめておきます。
オクラの種取り方法
家庭菜園のオクラから種を取るには、以下の手順が必要です。
- オクラを育てる
- オクラの実を成熟させる
- オクラの実から種を取る
オクラの実を成熟させることができれば種を取ることができます。
種を取る目的でオクラを育てる方法
種を取る目的でオクラを育てる場合も、食用に実を収穫することを目的にオクラを育てる場合も、やることはほとんど一緒です。
違うのは、目的が種を取ることのみの場合、収穫をする必要がないということ。種を取るためには一般的なオクラの収穫時期よりも長く実を育て続け、成熟させる必要があるため、緑色の食すのに適した時期の収穫は必要なくなります。
つまり、種を取ることのみが目的でオクラを栽培するなら、通常通り栽培して収穫せず、種が成熟するのを待てばよいです。
ただ、普通は収穫して食べたいですよね!私もまずは収穫して、シーズン終わりごろに種を取りました。
オクラの実を成熟させる方法
オクラの実は収穫時期を超えても収穫せずに栽培し続ければ自然に成熟していきます。
今回は一般的な収穫できる状態から一か月ほど継続して栽培を続けました。一か月ほど経ったある日、それまで変化がないように見えたオクラの実だったのですが、カラカラになって実の色が鮮明な緑から褪せた緑に変わり、繊維に沿って裂けていました。中には黒い種が覗いていました。オクラの種は白から茶色になり、黒くなります。
その間、種を取るためだからと特別なことは一切しませんでした。つまり、オクラの実、および種を成熟させるためには、ただ栽培を継続すれば良いです。
収穫もしたい!種も採りたい!という贅沢な私は、結局のところ夏から秋口までは収穫も行い、10月ごろから収穫をやめ、そこに残っていた実を成熟させることにしました。
オクラの実から種を取り出す方法
成熟したオクラの実を乾燥するまで放置しているとカラカラになります。軽く、硬い状態になるのですが、その状態になったら切り取り、殻を割って中の種を取り出します。
しっかり乾燥すれば、殻を割るのは難しくありません。手で繊維に沿って割くようにすれば割れて、中の種が出てきます。
今回私が手に入れた種は、それほど大きくない実から取れた種です。
種を取るのは意味がない?
家庭菜園で自家採種した種は、翌年以降に種まきして同じ植物を育てることができます。しかし、連続で栽培するのはそんなに簡単ではないようで…。
私の場合、ある意味で種を取るところまでが植物栽培みたいなところがあり、採種をもって栽培終了とすることも多いです。
来年オクラ栽培をするかは未定で、そうなると種を取る意味はあまりないのかもしれません。実際、種は安価で市販されているので、やはりそれほど採種をする意味はないのかなと思います。
種が取れれば無限に栽培し続けられる?
種が取れるなら無限に、毎年オクラを栽培できるじゃないか!と思ってしまったのですが、難しい点もいくつか存在します。個人的には、我が家の場合はベランダという限られたスペースで植物を栽培していることもあり、無限に栽培するなどは不可能かなと思っています。どうしても無限栽培などを夢見てしまいますが、オクラは難しそうです。
連作障害
オクラは連作障害があると言われ、同じ場所で育てるとうまく育たないことがあるのだそうです。
オクラはアオイ科の植物のため、同じアオイ科の他の植物を育てた場所でもやはり障害が出ることがあるのだそうです。
例えば以前育てたローゼルはアオイ科の植物です。そのため、ローゼルを育てたところでオクラを育てると連作障害が出る可能性があるということになります。逆もしかりですね。
連作障害を防ぐには別の場所で栽培すると良いです。ベランダで栽培する場合は違う土、違う鉢で挑戦すると良いと思います。
固定種かそうでないか
そもそも野菜は固定種とそうではない種にわかれ、固定種でない場合はたとえ種が取れたとしても、翌年に期待通りの収穫ができるかというとそうではありません。
栽培していたオクラが固定種かわからない場合、もはやどうなるかも予測できなくなります。
料理においてオクラの種を取る場合
赤ちゃんのための離乳食でも、オクラの種を取り除くことがあります。
赤ちゃんのためにオクラの種を取り除く理由
オクラの種が離乳食に入っていると赤ちゃんが食べづらいため、オクラの種を取り除くことがあります。
大人が食べても確かに噛み応えがあり、表現の仕方によっては確かに硬いと言えます。消化にも悪そうだなと思います。
離乳食にオクラを入れる場合は種を取り除いた方が良いでしょう。
種を取り除くのは茹でてから
生の、火を通す前のオクラから種を取り除いても良いですが、茹でたオクラを縦に包丁で切ると、簡単に種を取り除くことができます。
取り除いた種はもったいないので大人が食べてもいいですね。
最後に
植物栽培の採種の意味でオクラの種を取る場合と、料理でオクラの種を取る場合で、目的も方法も全く違います。
オクラは食べてもおいしいし、育てても楽しい野菜です。食べるだけでなく、またいつか栽培したいと思っています。