スマホにしてもカメラにしても、フラッグシップ機というのはそのメーカーが最も自信をもって世に送り出す製品だと認識しているのですが、この度Nikonから発表されたフラッグシップミラーレス一眼Z9はまたとんでもないことになっているようです。
SONYが先行していたミラーレス市場
思い返せば2010年ごろ、SONYがAPS-Cセンサーを搭載したミラーレス一眼を発売したものの、翌年Nikonから発売されたのは1型センサーを搭載したNikon 1シリーズ。
ミラーレスってどうなんじゃろ?と素人ながらに思ったものですが、小さいことはやはり良いことなのではないかなと思い続けて今に至ります。
その後、2013年にはSONYがフルサイズセンサーを搭載したα7を発売しましたが、Nikonは追随しているようには見えず。いったいこれからどうなるのか、SONYのα7は小型で魅力的だけど、なんとなく「やっぱり一眼レフ!」みたいな感じもするし。
その後しばらくはフルサイズミラーレスはSONYのラインナップが拡充するだけで、NikonはNikon 1シリーズが尻すぼみになっていくだけで、フルサイズミラーレスはなかなか登場しませんでした。
SONYがハイエンドミラーレスα9発売
そんな中2017年にSONYからハイエンドモデルとなるα9が発売されます。高速連写や優れたAF性能が特徴で、このころは素人の私も、あれ?SONYにマウント替えした方が良いのかな?とか思ったものです。
そして2018年、今から約3年前にNikonからようやくフルサイズミラーレス一眼のZ7とZ6が発売されました。同時期にCANONからは同じくフルサイズミラーレス一眼のEOS Rも発売されています。NikonもCANONもフルサイズミラーレスを発売しましたが、今後はどうなるのかよくわかりませんでした。やっぱりミラーレスに力を入れているのはSONYなのかなと。
2019年は各社APS-Cセンサー搭載ミラーレスも含め、いろいろ発売します。
SONYがフラッグシップミラーレスα1発売
そして2021年にはSONYからフラッグシップ機α1が発売されます。α1を紹介するYouTube動画を見て、素人ながらに(買えないけど)もうこれがあれば他のカメラはいらないんじゃないかぐらいに思ったものです。
なんとなくですが、SONYはユーザーを囲い込みにいっているようにも感じました。それまでSONYもNikonもCANONもミラーレスで「フラッグシップ」とはっきり言える製品がなかった中での登場で、ワクワクが止まらなかった方も多かったはず。
そして、俄然期待値が上がったのがNikonとCANONのフラッグシップモデルミラーレスカメラの登場でもありました。
Nikonの会心の一撃!フラッグシップミラーレスZ9発表!
そしてNikonからとうとうフルサイズミラーレス一眼のフラッグシップモデル、モンスタースペックのZ9が発表されたわけですね。ここでこけたらNikonからSONYにマウント替えしてしまう人が大量に出現してもおかしくない(と個人的に思っていた)状況で、とにかくすごいカメラの登場です。
スペックを見ても、すごい。
- ボディ手振れ補正:センサーシフト方式5軸
- 記録媒体スロット数:ダブルスロット
- ファインダー:Real-Live Viewfinder
- シャッター:電子シャッター
- 連写:約120コマ/秒(ハイスピードフレームキャプチャ+時の最大撮影速度)
- ISO:64~25600
- 動画記録画素数:8K UHD 30p、4K UHD 120p
- 動画最長記録時間:125分
- 被写体認識AF:1 9種類の被写体を検出できるAF性能(人物、犬、猫、鳥、車、バイク、自転車、列車、飛行機の検出が可能)
- モニター:縦横4軸チルト式画像モニター
特にすごいなぁと思ったのは、メカシャッターを搭載していないこと。電子シャッターって動いている電車や車を撮影すると曲がった写真になったりするようなのですが、そのひずみを極限まで抑制することでメカシャッター非搭載を実現したようです。メカシャッターはそれぞれ耐えられる回数の目安があるらしいのですが、電子シャッターの場合、シャッター耐久性を気にせず大量の撮影が可能とのこと。
AFの演算回数は120回/秒で、SONYのα1も「最大120回/秒の演算による高速AF/AE追従などが可能」と謳っています。
細かいことは比較サイトや詳しい方のYouTubeなどを見ると良いと思うのですが、どれを見ても市場的にはかなり好意的に受け止められたようです。
最後に
α7が発売されたとき、早くNikonからもミラーレス出ないかなと思ったものです。でも登場したのはフルサイズミラーレスではなくNikon 1シリーズ。Nikon 1シリーズはNikon 1シリーズで魅力的だったのですが、いわゆるプロ向けのカメラはミラーレスで作らないのかなと思っていました。
いつか発売と同時にフラッグシップモデルが買えるようなご身分になれることを夢見て、仕事に励みます。