今年は何しよう 2022年の旧正月は2月1日!in 台湾

つい先日は2022年の1月1日で、日本ではがっつりお正月を迎えていたことと思いますが、ここ台湾では旧暦の正月、通称「旧正月」の方を盛大に祝い、新暦の1月1日は日本のようなお正月の雰囲気はありません。

台湾の旧正月

旧暦(陰暦・農歴)の正月である「過年」と、新暦(太陽暦)の正月である「跨年」があります。イメージ的には以下のような感じです。

  • 日本:正月(新暦の1月1日)
  • 台湾:年越し(新暦の1月1日)+正月(旧暦の1月1日)

日本では正月が1回で、台湾では2回あるように見えるかもしれませんが、そういうことではなく、新暦の1月1日は台湾ではただの年越しであり、各地で年越しコンサートなどが開催されていたり台北101が花火で大変なことになったりはするものの、日本で言うところの正月の雰囲気は皆無です。あくまで年越し。本番の正月はその後に来る旧暦の1月1日になります。

この旧暦の1月1日は、そもそも暦が違うので、新暦の何日かというと、毎年異なる日になります。2022年における旧暦の1月1日は、新暦の2月1日です。2021年は2月12日、2023年は1月23日です。

2022年の旧正月の過ごし方

コロナが蔓延する前は、旧正月になると親戚が集まってみんなでご飯を食べたりなどということが毎年の恒例行事になっておりましたが、私の家族(妻側の親戚)はコロナ蔓延以降、集まることを控えています。自分の身を守ることと、他人に移さないこと、さらに親戚のみならず、周りの方にも移さないことを考慮しての決断です。

台湾はデータ上ではコロナウイルスをかなり抑えられています。オミクロン株も発見されてはいるようですが、それほど大蔓延という感じではありません。昨日(2022年1月5日)に発表されたコロナウイルスの新規陽性確定者は26人で、そのうち25人は海外などから帰国した方だったそうです。

2022年の今年、親戚で集まるのか集まらないのかはまだわかりません。自分たちよりも上の世代が中心になって決めています。もちろん各家庭で意見を出し合う形にはなります。

そもそも私はこの親戚が集まるという習慣が大好きで、というのも日本ではほとんど経験したことがなかったからです。まさに完全なる核家族で、正月に帰省したことなど皆無。親戚はそれぞれが核家族となって各地に点在しているため、集まるのも容易でないのと、なんだかそういう習慣がない家庭だったようです。そういうこともあって私はこの台湾の習慣(当然日本でも毎年集まる家もあると思います)が大好きです。むしろこれがあるから台湾にいると言っても過言ではない。これ、絶対子供にとっていいことです。正月になったらいとこ達に会えるって。

旧正月には何するの?

例年の旧正月ではみんなで集まってご飯を食べていました。花火(というか爆竹)を鳴らす家も多いようですが、都市部では減ってきているとのこと。

それから、日本で言うお年玉のようなものもあります。台湾では赤い封筒に入れて「紅包(ほんばお)」と呼ばれています。もっとも、これは正月に限らず、特別なお小遣いとか、ボーナスとかも赤い封筒に入れて渡されることがあり、必ずしも正月限定の物というわけではないようです。ただ、子供たちは旧正月になるとこの紅包を大いに期待するようではあります。

あ、やば。今年子供たちに配る紅包のお金を用意しないと。そういえばいつだったか、旧正月の紅包に使いたいから新札を得るために銀行へ行った時の事、行員さんに「今日はダメだよ!○○日限定だよ!○○日にまた来て!」と言われたことがあります。いつでも新札がもらえるということではないようです。

旧正月の飾り

2年ほど前に自作したこともありますが、台湾では旧正月に春聯というものを飾ります。よくあるのはその年の干支に関する文字や絵などが描かれているもの、また、「春」の字をさかさまにしたものです。春の字をさかさまにしたものは、「春という字が倒れた」という意味の中国語と「春が到来した」という意味の中国語が似ているからのようです。

探してみたら2年前に使った金色の絵の具がまだありました。今年も自分で作ってみましょうか。実はすでに妻が買ってきたものが玄関には貼られています。

旧正月の雰囲気とあいさつ

毎年街にはこの時期提灯が飾られ、少しずつ正月ムードが増していきます。また、旧暦の1月1日前後になると、「新年快樂!」という挨拶が多く聞かれるようになります。

日本では年末は「良いお年をお迎えください」、年明けに「あけましておめでとうございます」が基本だと思いますが、台湾では旧暦の年末と年明けに、いずれも「新年快樂!」といいます。あと2週間もすればみんな言い始めるかな?

最後に

この時期、私が住む町では旧正月の前に粗大ごみの回収があります。その前に大掃除をしないといけませんね。また、お世話になった方々へのあいさつ回りもどうするか考えなければなりません。今年は電話かな。状況が許すならば、直接会ってお話したいところです。