ネットであまり良い評判を効かないミントを育てる行為。今回ミントが偶然我が家のベランダに落ちていたのでそれを土に挿して根を出させ、育ててみることにしました。
目次
ミントとは
ミントと言えば日本では薄荷(はっか)などとも呼ばれ、観賞用だけでなく、食用としても用いられる植物です。ケーキに乗っていたり、カクテルに入っていたりすることもありますね。私の住む台湾でも薄荷と書き、発音は「ボーフー」に近いです。
ミントは科で言うとシソ科で、我が家のベランダにある青じそやバジルと同じ科です。また、ミントの属はハッカ属です。
ミントは独特の香りがある緑の葉が特徴のミントですが、紫蘇やバジルに似た、塔のような形の花が咲きます。
我が家のミント
ミントにはいろんな種類があります。ペパーミント、スペアミント、アップルミントなど、いろいろありますが、我が家のミントはスペアミントに近い種のようです。
我が家のミントはベランダで拾った切れ端を挿し芽にしたものです。
なんでベランダにミントが?
なぜベランダに落ちていたのかはわかりませんが、おそらくマンションの上階に住んでいらっしゃる方が栽培していて、それが何かの理由で切れ、切れた先が落ちた拍子に我が家のベランダに入り込んだのか、もしくは鳥がどこかでついばんで運んできたかのどちらかではなかろうかと思っております。
ミントの育て方
何も難しいことはありません。適度に水を与えていればどんどん成長していきます。
ミントに使った土
その辺にある使い古しの培養土を使いました。ミントは強い植物なので、それほど土にはこだわらなくて良いと思います。
ミントの水やり
挿し芽をした当初は乾かないように注意していましたが、しっかり根が出て以降は土が乾いてきたら与えるようにしています。
日当たりは重要
ミントは日当たりの良い場所で育てた方が良いです。日当たりが悪いと徒長し、不格好になります。
ただ、真夏の直射日光などでは葉焼けしてしまうこともあるようなので、極端に強い日差しには注意した方が良いでしょう。
ミントは屋外がベスト
ミントは日当たりが良い場所を好むので、基本的には屋外がベストですが、室内で育てる場合は、窓辺などのできるだけ明るい場所に置くと良いでしょう。
ミントは挿し芽で増やす
今回入手したミントは、ある日ベランダに落ちているのを見つけた物を挿し芽したものでした。
挿し芽は簡単で、茎を土に挿して水を切らさないようにしていたところ、数日で根が出てきました。
ミントは土に挿す土挿しでも根が出ましたし、水に挿す水挿しでも一週間程度で根が出るそうです。
なお、土に挿す場合は水切れしないように注意が必要です。また、水挿しの場合は適宜水交換をした方が良いと思います。
挿し芽に適切な挿し穂の長さは?
今回入手した挿し穂は非常に小さく、高さで言うと1~2cm程度でした。1~2cm程度でも成長点が残っていて、茎と節が水に触れる状態であれば根が出る可能性はあります。我が家では実際に根が出てきました。よく観察しませんでしたが、根は節の部分から出てくるのだそうです。
上記の通り私は1~2cmの小さな挿し穂を使いましたが、ミントの株から挿し芽をする場合は茎を10cmぐらいは残して切った方が良いと思います。切った挿し穂の下の方に生えている葉を数枚取り、水に挿すか土に挿すと良いと思います。
ミントに付く虫
ミントは害虫にも強いと言われます。それはハッカ成分のメントールを害虫が嫌うからだとされています。特に、ペパーミント、ウォーターミント、ヒメハッカなどはメントールを多く含んでいると言われます。
今のところ我が家のミントに害虫が付いている様子はありませんが、ハダニやアザミウマ、アブラムシなどはミントに付くことがあるようです。我が家のベランダにもハダニやアザミウマは多いので、きっと時間の問題だと思います。
ミントを植えたら虫が来なくなる?
ハッカ油などのハッカ抽出成分には忌避成分があると期待されていますが、植物としてミントを育てたところで、劇的に虫が減るということは期待しない方が良いと思います。
似た性質を持つキューバンオレガノ(アロマティカス)も、植物自体を育てるだけではそれほど効果は実感できませんでした。
忌避成分を含むからと言って、必ずしも防虫剤と同じレベルの効果があるとは言えません。
ミントの冬越し
近所でミントを育てている家庭があるのですが、そこの様子を見る限り、冬でも問題なく冬越しできています。枯れることもありません。
ちなみに、我が家のある環境は冬でも氷点下になることはほぼ無い環境で、10℃以下になる日も年に数回程度の比較的暖かい地域です。
ミントが増えすぎる?ミントテロとは
ミントは非常に繁殖力の強い植物だと言われます。今回のようにどこから来たのかもわからないような、たった1~2cmの切れ端からも根を生やし、株を増やすことが可能です。
それはつまり、逆にミントを根絶やしにしようと思っても、簡単に根が生えて増えてしまうので難しいとも言えます。
しかも、一部例外もあるようですが、多くのミントは多年草であるため、とにかくどんどん増えるという特性があるようです。
このように、ミントは繁殖力が強く、なかなか根絶やしにできないことから、ミントが他の植物を駆逐し、どんどん増えていく様子をミントテロと呼ぶこともあるそうです。また、ミントは悪魔の植物などとも呼ばれるようです。
ミントテロを防ぐには
ミントテロはミントの特性上必ず起こることだと考え、まずは根も葉も茎も残さないこと、生育範囲を広げないことが大切です。
地植えにするとコントロールは非常に困難となり、気が付けばミントばかりになることでしょう。地植えよりは土の範囲の限られた鉢植えの方がミントテロにはなりにくいと考えられます。
また、すでに生えてしまったミントは周囲の土ごと処分し、土中の根も完全に取り去る必要があります。少し広い範囲で取り去ると良いでしょう。
最後に
まずは挿し芽に成功したので、これから鉢で育てていって、繁殖力の強さ、ミントの生命力などを確認していきたいと思っています。